第24話 余命宣告

 ここではみんな彼女のことをドリーと呼んでいた。


「今でも男性オトコが好きよ。もちろんジュンのこともねェ……」

 キララは意味深に微笑んだ。


「えェ? ゴックン……😳💦」

 ボクのことを。



「でもどうせ、先も長くないンだから……。

 好きな人たちに囲まれていたいのよ!!」

 キララはグイッと栗栖ミドリの腰を抱き寄せた。


「キララ……」熱い眼差しでミドリはキララを見つめた。


「えェ、なによ? 先も長くないッて!!

 どこか身体が悪いの?」

 不審に思ったのだろうか、エリーが訊いた。


「そうねェ……。私は、末期ガンなのよ」

 視線を窓の外へ逸らしてキララが呟いた。

 


「なッ、末期ガン……」ほとんど同時に、マリアとエリーが聞き返した。


「そうよ。もって半年……、早ければ三ヶ月ッてトコかしら……」


「早ければ……ッて、余命宣告ですか」

 そんなバカな。







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