250文字 雪のように冷たい姫は危険

 グリム初版にならって、白雪姫はまだ10歳です。

 

 毒りんごをかじって死んでしまった。


 悲しみに暮れた7人の小人たち。


 ああ、可愛らしい白雪姫……。

 せめて、屍体が腐敗し異臭が漂ってくるまでの間ならと、ガラスの棺に入れておくことにした。



 そこへ、偶然通りかかった王子様。

 白雪姫の屍体を見るや、たちまち一目惚れのメロメロ……。

 

 白雪姫の屍体にキスをして言った。

「この美しい亡骸を是非とも、私に譲って欲しいのだが」


 7の小人たちはドン引きし、絶叫した。

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛、おまわりさ――――ん!!」



 〈完〉

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