第28話 足3

「いやぁ…………いやだよぉ…………」


 千夏は俺を直視しないように顔を横に向ける。


 俺は千夏の両手を彼女の頭上に持っていって片手でまとめて押さえ、そしてもう片方の手をニーソに伸ばす。


 ゆっくりゆっくり、焦らすように脱がしていき……やがて玉の肌が露わになる。


 まずは前菜を。


「スウウウウウウゥ――――ンハアアアアアアァ……」


 俺は脱ぎ取った伊織の黒ニーソを丸め、鼻元に近づけ深呼吸した。ほんのり湿っているのにも関わらず、女の子特有の良い匂いが鼻腔びくうをくすぐる。


「ば、ばっちぃから嗅がないでよぉ! 兄ちゃん!」


「それは無理だお願いだな、千夏」


「ど、どうして?」


「ふ……それは、とても良い匂いがするからだ」


「うぅ…………」


 男心をくすぐってくるような声を漏らした千夏は、俺からまた顔を逸らす。


 このまま足に移ってもきっと千夏は抵抗しないだろう。がしかし、相手がいてこそのエッチ、自分一人で楽しむなんて言語道断。


 俺も千夏を盛り上げねば、そう思い彼女の首筋にそっと口づけをする。


「ん――」


 そして舌をだして千夏の首を俺の唾液まみれにする。


「気持ち良いよぉ…………ふぎゅ」


 勢いのままに耳へ移行。ここで俺は舐める音を大きく立て、千夏の聴覚を刺激する。


「兄ちゃん……好き」


 我慢できなくなったのだろう、千夏も段々と積極的になり、首、耳と俺の真似をする。


 舐めて舐めて、やがて舐め飽きた俺と千夏は数秒間見つめ合い、それから互いの唇をむさぼりだす。


「「……………………」」


 どれくらいの時間互いを求めあっていただろう、俺はゆっくりと千夏から顔を離した。


 千夏は恍惚こうこつとした表情をして俺を見つめている。もはや俺は彼女の両手を押さえていない。


 そろそろメインディッシュに移ってもいいだろう。


 俺はそう判断し、四足歩行の体勢のまま後ろへ下がり、そして千夏の生足を眼下に捉える。

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義理の妹に一服(惚れ薬)盛られました。おかげで俺の瞳に映る義妹が可愛いすぎて仕方がないです。 深谷花びら大回転 @takato1017

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