時間旅行

「やっと、やっと、完成したあああああ。」


 男は冷たい一室で絶叫した。何故ならついにタイムマシンが完成したからだ。オープンカーのようなタイムマシンの上で男は立ち上がり、飛び跳ねた。助手も男と一緒に喜んでいる。歓喜の涙だ。


「やりましたね、博士。これなら空間を移動する技術を作ってテレポートの機械を作れとか、空間を圧縮する技術を基に領土問題を解決しろ、とか言われてた案件にも着手できますね‼︎」

「まだそんなことを言っていたのかい、チミは。まったく…。」

 男が助手の言葉を笑う。

「僕は一人で遊んでくるよ。君は一人で研究を頑張りたまえ〜。」

 

 そう言うと、男はタイムマシンのエンジンのレバーを傾け、時間を飛んだ。行き先は100年後の未来だ。タイムホールの中で男は助手の作ったおにぎりを食べながら、満面の笑みだったが

あることに気づくと、ポトリと食べかけのおにぎりを落とした。



「俺、死ぬじゃん。」


 

 一体、彼は何故死ぬのだろうか。







※答えは筆者の作品の「時計と謎 解答編」

にあります。すぐ知りたい方は下から。


https://kakuyomu.jp/works/16816700426284658782/episodes/16816700426285537193

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