第8話 おっぱいと二の腕
部屋でゴロゴロしているとスマホを見ていたヒナが「ねえヨーコ、おっぱいと二の腕は同じ柔らかさらしいよ?」と言い出した。
「ふ、ふーん」
いったいスマホで何を見てたんだろう。
「ねえヨーコ」
「なに?」
「本当かどうか気になるよね?」
「私は別に気にならないけど...」
「おりゃ」
つん、と私の胸をつつくヒナ。
「っ!」
ヒナはすぐに自分の二の腕を触って何やら難しい顔をしているが私はそれどころじゃない。
好きな人に胸を触られてドキドキしないわけがない。
別に触られるのは嫌じゃないけど私は慌てて胸を隠すように腕を組んだ。
「うーん」
「どうだったの?」
「なんとも言えない」
「えぇ」
「もしかして、ヨーコの胸だからヨーコの二の腕じゃないとダメなんじゃない?」
「それはあるかもしれないね」
胸を触られるよりは二の腕なら全然気にならない。
そう思って二の腕を差し出す。
「ちょっと待って、さっきの感触を忘れちゃったからもう一回ちゃんと触らせて」
「む、無理だよ。恥ずかしいもん」
「いいじゃん、女の子同士なんだし〜」
ジリジリと近寄ってくるヒナは楽しそうだ。
逃げようとしたけど、ヒナから逃げる事は出来ずに後ろから胸を揉まれてしまった。
ドキドキしてるのがバレなければいいけど。
「うーん、イマイチ分からないや」
「もお」
「ブラがあるからかな」
「絶対ダメ」
「あはは、まだ何も言ってないよー」
「ヒナの考えてる事なら分かる」
「ちぇー」
残念そうにはしてるけど、満足したようだった。
私だってヒナの...触りたいな。
「ん?どしたの?」
私の視線に気づいたヒナが首を傾げた。
「なんでもない」
「ならいいけど。ねえ、この動画一緒に見ようよ」
ヒナは何事もなかったかのように言った。
私はまだ恥ずかしくてドキドキしてるけど何とか落ち着けて、ヒナと一緒にスマホの動画を眺めた。
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