チビ猫の覚醒 看板猫 爆誕!!

チビ猫  姉猫1.2に対し、いまだに全面降伏していない。

     隙あらば「てっぺん取ったる!」と考えている為、

     飼い主さんのゆる~~~い監視下にある。


姉猫1の証言

<あの子、地味~~~~に敵意向けてるのよ。全く・・・>


3姉妹バトルを経て、大きなトラブルは回避できたものの、

チビ猫をケージから出す時は、監視が欠かせず。

ある日、姉猫達のストレス軽減になればと、

飼い主さんが、仕事先に同行させてみる事にした。



初日。仕事先に向かう車中にて


・・・・!・・・?・・ン???・・・


・・・・!!!!・・・・


<あーーーー!アタシ!!

 家猫じゃなくて、お店猫になる為に来たのだったーーーーっ!!>


チビ猫    


・・・覚・・・醒!


<アタシ、お母さんのお爺さんに、

 孫のお店の手伝いをしてくれないかい?って、

 頼まれてたんだったーーー!!!


 アタシ・・・看板猫になるーーーー!!!>


初めての長距離移動の中で、静かに過ごすチビ猫。

初めてのお店の中で、落ち着いてビビらないチビ猫。

初めて会うお客様と、いきなり猫じゃらしで遊び、

撫でて貰い、抱っこされてリラックスするチビ猫。

一度も噛まず、爪を立てる事もしない。

お客様にとっても喜ばれたチビ猫。


いきなりの初日

愛らしい看板猫が



爆 誕!!!



爆誕? そんな大げさな・・と言う事なかれ。

このチビ猫、正直に言おう。

常に姉猫に敵意殺意光線を向けている為、目がキッツイ!

「一ミリも可愛げのない子猫」でありました。


の筈・な・の・に


<は~~~い、私を撫でてくださぁ~~~い>とばかりに、

可愛~~い瞳でお客様を見つめ、

ふにゃぁあ~~~なお顔で抱っこされている。

「きゃぁ~~~!カワイイ!カワイイ!!」と、

お客様に絶賛されているチビ猫。


同じ猫???

別猫と入れ替わってない????

この可愛い猫は、どこから来たの?

と思う程に、顔が激変!!


可愛い笑顔を振りまき、爪を立てず、

パーフェクトなお客様接待をする看板猫が、

ここにいる


まさに


爆誕!!


更に驚くべき事に、

帰宅後、あの姉猫1から(チビ猫が近づくのを許さなかった)

<お疲れさん>と、労われてるチビ猫が。


日中、仕事先でお母さんを独占するチビ猫。

チビ猫のいない部屋で、リラックスしてお留守番する姉猫1&2

帰宅後、疲れ果て、大人しくケージで休息するチビ猫。

お母さんとまったり過ごす姉猫1&2

まさに、猫達もwin win♪


数日後、

チビ猫の頭の中は

<営業・営業・営業・営業・・・、

 小首かしげて入り口で待ってたら、カワイイかしら??>

さらなるお客様接待の技術向上に、燃えていた( ̄▽ ̄)


姉猫1の証言

<あの子はもう、大丈夫よ>

そこには、姉猫1の隣で丸くなって寝てるチビ猫の姿がありました。




これにて、チビ猫3姉妹バトル、完全終結!・・・な筈。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る