違いが判るウサギ君4 ラベンダー好き嫌い

ウサギ君が噛むそぶりをすると言うので、早めに聞いてみた。

「何か、言いたい事があった?」


<ある。オモチャの臭いが気になるから新しいのが欲しい>


おおぅ。さすが、潔癖症のウサギ君。畏まりました。

準備万端の飼い主さん、速攻で新しいオモチャに交換。

どうよ?


<イイ♪いい匂いがする~。

 ラベンダーが好きだから、

 ちょっとラベンダーの匂いがしたら、もっと嬉しい。>


あら、ラベンダーとはオシャレな事をおっしゃる。

その旨、飼い主さんに伝えると、

なんと、ラベンダー入りの牧草をお持ちでした。

早速、ラベンダー入りの牧草をケージの中に投入。


<そうそう、コレコレ!この牧草が好きなんだ。

 ほわっとする~~~♪>


超ご機嫌なウサギ君。機嫌がいいうちに、こちらも要求。

「最近、ベルを鳴らしてもケージに入らないよね? 

 ベルが鳴ったら、すぐにケージに戻ってください!」


<判った~。ラベンダーの牧草を入れて貰ったから、

 ベルで入るよう努力します~~。>

 そこで、入ります!と断言しない辺り、

 君は、ルールを厳守する気がないだろ・・・。


<このラベンダーの良さが判らないかなぁ?>と、かなりご機嫌。

 ウサギ君、ラベンダー推しだったのね。


ここで、人参大好き!人参最高!のうさ吉君に聞いた。

「うさ吉君、ラベンダーの牧草、好き?ケージに入れる?」


<ボクのケージには、ラベンダーは入れないでー。

 ラベンダーと人参の匂いが、ケンカしちゃうから。

 ボクは人参があれば、いつも幸せ!>

 (だから、ラベンダーはいらないよ!)


やっぱり~~。

同居してるからって、何もかも同じが正解ではナイねー。

うさ吉君の好きなクッキーのオヤツも、ウサギ君は残すそう。

「ウサギ君、人参嫌い?」

<嫌い!人参臭さが嫌!!>

「甘い系のクッキーは?」

<嫌い!!

 甘くないタブレット系のオヤツならいいけど。>

「リンゴが好きなの?」

<そう。あのちょっと酸っぱいのが好き!リンゴ大好き!>


ラベンダー好きのウサギ君は、リンゴが大好きで人参は嫌い。

ラベンダー嫌いのウサ吉君は、リンゴは嫌いで人参大好き。

真逆の2ウサギ。


多頭飼いをすると、何もかも同じに平等にと思って揃えるけど、

好みが真逆の場合もあるワケで。

個別対応は、大事です。


まさかウサギが、ここまで違うとか・・・普通は判らないですよ。

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る