その23 自宅生活開始

 退院して、本当の意味での日常生活が帰ってきました。


 不便なこと……特に無いです。


 まぁ、ぶっちゃけて言うと、私の場合膝下からの切断なので膝があるんですよね。

 なので膝立ちができるし、階段を降りるときも手すりにつかまってれば怖くない。 

 大腿義足の方の場合、「膝折れ」というたぶん、膝がかくっとなる現象が時々あるようです。

 下腿義足でもあるらしいですが、私は体験したこと無いです。

 詳しくないので、間違っていたらごめんなさい。


 義足にも色々あります。普通のから高機能のものまで。

 一番有名で義足ユーザーのあこがれ?なのがC-○egというもの。

 商品名書いていいのか分からないので伏せました。

 かなり歩きやすいらしいです。これは大腿義足の方向けかな。

 でも、難点がひとつ。お高いんです。

 前に障碍者自立支援法で作れる、と書きましたが、それは限界があります。

 先生が「この人の生活レベルだとこういう義足が必要です」と初めに書いてもらうんですね。(うろおぼえ)

 なのでC-○egはまず無理。買うなら個人負担になります。

 300万とかそんなにします。

 あと、数年に1回作り変える必要があるので、どうしても普通の義足が中心になります。


 不便なことといえばひとつだけ。足首曲がりません。

 なのでしゃがめない。

 和式トイレは無かったら気合で入るけど、かなり怖い。

 当然正座はできません。やけるけどかなり変。

 あと、スリッパが履けない。

 実はスリッパって足の甲の筋肉を微妙に使って履いてるんですよね。

 

 後はお風呂。

 完全に義足を脱ぐため、お風呂上りに体を拭いたり義足を履きなおしたりするのが困る。

 なので、脱衣室に椅子を置きました。


 次に玄関。

 靴を履くのがちょっとめんどくさい。

 履けなくはないけど、椅子に座った姿勢のほうが履きやすい。

 そんなわけで玄関にも椅子。


 うちが他の家と変わってるのは、脱衣室と玄関に椅子があることくらいです。

 

 まぁ、膝下がないだけだからなぁ。義足を履けば普通に歩けるし。

 今は走れますしね。とはいえ、足場の悪いところとか、足首を使う必要がある場面は今でも苦手です。

 某チャリt……これ以上いうと消されるからここまでにしよう。

 アレで義足で富士山って企画を持ち込まれたらお・こ・と・わ・り。

 なんで感動させるために、危ない思いとか痛い思いとかせにゃならんのだ。

 

 話は戻して。

 不安だった日常生活は思ったより苦労はありませんでした。

 リハビリがんばったからな、当たり前だよ( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \


 ちょっと生活になれたところで外出。

 リハビリの先生には、初めは一人じゃダメ、杖も両方って言われてたんですが、一人で行っちゃいました。てへぺろ。

 荷物も持てないので片手杖で。

 まぁ、自宅療養十分時間とったし大丈夫でしょう。

 (真似はしないでください)

 

 まずはクラブハウスへ。

 お見舞い、千羽鶴のお礼と、私の現状について。

 切断したっていったらみんなびっくりしてたけど、スタスタ歩き回って見せたら安心してくれました。

 そして借りていた入り口ドアの額縁も返却。

 

 来週からは仕事再開です。

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