これを求めてた!

生徒会室から出た後...


「さ、千尋教室まで送っていくよ。」


「ん、ありがとう、にぃ。」


「気にしないで。僕の教室行く途中にあるからね。」


「それもそう。ところでにぃ、これ見て。」


「それって...あのゲームのグッズ?」


そう、千尋が見せてきたのは僕ら2人がはまっているFPSゲームの新作グッズだった。


「これっていつから発売なの?」


「来週、駅前のアニメグッズ屋さんで。」


「そっか、じゃあ来週一緒に行こうね!」


「ん。楽しみ。」


と千尋は微笑んだ。


「あ、千尋ちゃん!」


「ん、小春やほ」


「と...千尋ちゃんの...お兄さん...?ですよね...?スカート?」


え...まさか......?この子...?


「えっと...神代千秋と言います...初めまして...僕男だったんですけど...その女の子になっちゃったと言いますか...まぁよろしくお願いします...」


「えぇ!?ど、どういうことですか!?」


こ、この反応...やっぱり...?


「ん、にぃは今日起きたら女の子になってたの。」


「え!?そ、そうなの!?その割には千尋ちゃん落ち着いてるね...?」


「も、もしかしてなんだけど...小春さんって常識のある人?」


「え?えっと人並みだと思いますけど...?」


「でも僕が性別変わったことに初めて疑問を持ってくれてたよね?」


「えっ逆に私以外の人は疑問に思ってないんですか?」


これだ!僕はこの反応を求めてたんだよ!

これが普通の反応だよね!


そんなこんなで千尋の教室にたどり着いた。


「小春さん、これからも僕の妹をよろしくね。」


「いえいえ、こちらこそです。」


「また家に遊びに来てよ。」

千尋、小春さんと相性がいいっぽいし色んな話してみたいな。


「もうすぐ授業始まるから僕も教室戻るね、また放課後にね」


「ん、にぃまた後で。」



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