ほんとはやすむつもりだったけど...

そうして授業は滞りなく進んでいった

そう、滞りなく進んでいった。

でも、あまり触れられないのもおかしいよね?

僕が言うのもなんだけど一言ぐらい触れてくれてもよくない?

期待してるみたいで嫌だけどさ?

さっきの数学の時間なんて...




「神代、この問題の答え分かるか?黒板に答えを書いてくれ。」


「はい、分かりました。」


数学は公式を暗記するものだと思ってる僕からすれば、

ただ公式を当てはめるだけのこの問題は簡単で手を止めることなく正答を書くことが出来た。

まぁ基本ができるだけで応用問題は全然できないんだけどね。

だって勉強楽しくないし。

お姉ちゃんは勉強頑張っててすごいよね。妹も僕も勉強好きじゃないからなぁ...

まぁお姉ちゃんも好きでやってるわけではないだろうけど。

僕と妹も赤点とるほど勉強できない訳ではないんだけど...

全教科60点ぐらいなんだよね。お姉ちゃんにももったいないってよく言われる。




こんな感じで全然先生も気にしてないみたいに授業が進んでいって......

とうとう4時間目を迎えた。

そう..........




僕のお待ちかね!体育の時間だ!!!


「次の体育の授業は男女共に体育館で行う。」

「各自着替えて体育館に集合するように!」


「大樹!勇輝!速く着替えて体育館行こ!」


「千秋体育の時いつもテンション高いよな?」


「体動かすの好きだし楽しいからね!」


「なのに部活は入ってないのな?」


「部活はなんか違うんだよなぁ...強制されてるっていうかさ?」


「そんなこといいから早く着替えて!僕はもう着替え終わったよ!」


「お前は下に着てたんだから脱ぐだけだろ?」


「ギクッ、バレてた!じゃあ僕先に体育館に行くから速く来てね!」






......あれ?僕女の子になったのに一緒に着替えることを誰も疑問に思っていない??


......ま、いっか!今から体育であることの方が大事だもんね!速く体育館行こう。







一方その頃......



「おい勇輝、あいつさぁ...」


「そうだよな...普通に一緒に着替えてたけどあんまりなんにも感じなかったな...」


「だってなぁ...あいつもともと女っぽかったから...」


「ま、早く着替えていくか」


ガラガラ


「大樹、勇輝、おはよー。」


「お、ようやく来たか。颯太そうた


「ほんとは休むつもりだったけど...体育でないと千秋怒るでしょ?」





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