第3話 2021/10/11 AM5:01付近

B なんで、また思考しだしたんだ。

 今日はやめるんじゃなかったのか?


A なんとなくルールブックを見ていたら不意に何か沸き上がっただけだ。


B 寝たんじゃなかったのか?


A 寝てる暇がない、いいや寝られないんだ。

 薬を飲んだが不発に終わってしまったし……。


B それは仕方がないな。

 しかし体に影響は無いのか?


A 安全第一だから昼にはもう一度寝転がろうと思ってはいるが……。

 今は眠れぬ!


B 何かに火が付いたのは良いことだが思考がバラバラだぞ……。


A 仕方ないだろう? 複数のルールブックに目を通したのだからバラバラになるさ。


B なんで一本に絞らなかったんだ? そっちのほうが良さそうなものを――。


A 余裕が無かったんだよ! 手近にあるものを眺めたからな。

 余裕があれば一本に絞ったんだろうがそんな心の余裕は無かったんだ!


B 叫ばなくてもいいではないか?


A 心が裂けんばかりに叫んでいるんだ。

 こればかりは致し方ないと思ってくれ! 魂の叫びは大声で叫ぶものでは無いから周辺被害は無いと思うが。


B しかしな、共振してしまう。

 理性とはいっても基本頭脳に宿る意志の一つだからな。

 同じ頭脳に入っているおまえ自身の感情と同様境目がはっきりしないから、こっちにも伝わるんだ。


A しかしな、叫ぶなといわれてもどうしようもないんだ。

 トメラレナイ。


B もう少し音を絞るとか……声は出ていないのであったか――しかし理性にも干渉するのは何とかしてくれ。

 落ち着かなくなってしまう。

 いかな理性とはいっても、意志であることに変わりは無いのだから。


A 少し叫ぶのは控えよう。

 叫んでも解決はしなかったからな( ;∀;)


B どうすれば元に戻れる? いや、どうすれば安定する?


A 安定のさせ方なんて人それぞれだからな、今は感情面の不連続性がたたってこのように凸凹デコボコした面になっているわけだが。

 しかしそれを均一にナラセナイノニどうするといわれても困る。


B 今の体には無理なのか?


A 体の問題じゃあない、心の問題だ。


B それはまいるな。


A 心が落ち着いて集中できるようになれば少しは進展すると思うが、あくまでも仮定での話だ今はこて持っても凸凹面が広すぎてどこから直していいかすらわからない状態なんだ。

 そんな時に理性に参ってもらっては困る。


B しかし、巨大な面なんだろう?


A 確かに巨大な面だ! 私が小さいだけかもしれないが。


B 何か落ち着くものは無いのか?


A 昨日までならあったが今は効果が無くなってしまっている。

 色の名前辞典だアレを見ていると少し心が落ち着くような気がしたんだが……。

 今は落ち着かない(ノД`)・゜・。


B 難儀だな、あの中に入っている寒色系の色を見ればいいのではないか? 少しは落ち着くのでは?


A 今は効き目がない、躁状態に近いからな。


B それでは難しそうだな、ハイになってしまっているのでは状況的に落ち着くのは難しそうだが、なぜそうなった?


A 原因が分かれば解決していると思うんだが?


B 原因も不明か。

 何かきっかけがあったんじゃぁないか?


A それが分かれば苦労してない。


B 深呼吸とか体を少し動かすのではどうか?


A 効き目はないだろう、さっき動いたが全然ダメだった。

 あとは劇的に環境を変えるとかしないと無理じゃあないのか?


B そんな余裕はないはずだ! それができるなら少しは改善しているのではないか?


A 確かに(/ω\) 余裕が無いからな今は特に、心に隙間風さえ入らない。


B しかし、仮に環境が変わったとして改善するのか?


A 心である以上環境によって若干の変動値はあるはずだが?


B しかし環境を劇的に変えると数件懸念される事項が存在する。

 感情がまともに働かないということは、食い物を喰うということをサボらないか?

 それに、布団の上から動かない芋虫に変わるのではないか?


A うっ( ゚д゚)


B だろう? 劇的に変化させるのは今は不味い、と私は思う。

 確実に緩やかなる死がもたらされる懸念がある。


A そこまで酷くは……


B さっきの答弁で半分ほど答えが引っ張り出されたようなものだと私は思うが?


A 食事がインスタントやレトルト寄りになる事態は避けられそうにないが、しかし俺としては今の環境のほうが余計不味いのではないかと思うんだが。

 閉塞へいそく環境に近いうえに、一日部屋から出られない生活が不味いのだと思うんだが?


B それは――。

 しかし、改善はできないのか?


A 難しいな、心が動かないからな真面まともに――。


B そこまで逼迫ひっぱくしているのか?


A 俺は環境に対してはそこまで酷くはないと思うんだが。心が動けば……。


B やはり心か、根っこが動かなければいくら周囲を改善しようとしたとしても無理だぞ?


A 考えても答えは出ないと思うが、少し時間が必要だ。心が動き出すまでには……。


B よーく考えろ? 今でもこの事態だ、環境が変わっても行動パターンがそのままでは同じ目を見るぞ?

 今だからまだいえるが、これが数年後には……なんてことだって十分にあり得るのだぞ。


A だが俺にはこの心しかない!


B 心は入れ替えようが無いからな? 部品では無いんだ。

 そんな無茶は通用しない。


A だがしかし、それでも環境が変わることを俺は望む!

 切欠が欲しいんだ。


B 今は無理だやめておけ! 環境が変わっても付いて行くだけの準備すら足りていない。

 それに環境の変化にお前が耐えられない。


A 予算さえ手が届けば……。


B それでも無理だ! 自壊するぞ。

 今はゆっくりと休め感情が駄々だだれだ。


A 仕方ない少し休むか。



TS:2021/10/11-AM05:55


-----------------------------------------------------------------

※この作品は作者の自作自演による葛藤を対話形式にした物語です。

 A:感情 B:理性 ですので地の文がありません。ご了承ください。

 TS:タイムスタンプの略です。この葛藤が終わった時間を掲載しています。


 なにか思いつきそうだったのですが思考が流されてしまいグダグダになりました。

 そしてそれ以上思いつかなかったのでこの様な葛藤になっているのです。


 尚、思考時間は約五十四分ほどです。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る