第36話 エピローグ
翌日、アイラの処刑はひっそりと行われた。
誰にも看取られる事は無かったらしい。娘のマリーナは結局、公爵家から籍を抜かれた。
キール子爵が引き取るかと思いきや拒否され、生涯修道女として教会に入る事となった。どうやら教会での態度は今まで酷かったようだが、公爵家の娘では無かった事や母の処刑にショックを受け、実父からの拒否に心が壊れてしまったとか。
フィアンはウェスターに爵位を譲り、領地でひっそりと暮らしているらしい。どうやらリディスを思って教会へ毎日祈りに出かけているのだとか。
それから私達は仕事を続けながら新居に引っ越しをした。新居ではメイジーが張り切って働いてくれているし、雇った人達は皆働き者で感謝しかないわ。
ニール様との新婚生活は本当に楽しくて幸せな日々。
そうそう、公爵家、侯爵家両家総力を挙げた披露宴はお母様達には大満足だったようで今度は孫の誕生祭ね!と言われている。
もう既に私のお腹には早くも子どもが居るみたい。身体的な違和感は無いのだけれど、お腹から既に魔力を感じるの。
ニール様にも分かったみたい。毎日ニヤニヤしてお腹を撫でている。多分だけれど、私には何となくわかる。お腹の子どもは光属性持ちだわ。
やはり生まれてから周りが驚き、騒がしくなったのは言うまでもなかった。
お父様やお母様、ニール様の両親からも祝福され、ニール様もとても喜んでくれたわ。もちろん子供は予想していた通り、ニール様に似て天使の様な可愛い顔をしながらも光属性持ちで魔力も豊富だった。
両親、義両親はもちろん周りからも後10人は産んで欲しいと懇願されている。
ニール様も産まれた我が子の可愛さにデレデレしている。沢山の兄弟を作ってあげたいとか既に考えている様子。
そういう私も何故だか光属性持ちをバンバン産める気もするの。
私、今とても幸せです!
完
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます