ストーリー180、エンディング
ストーリー180:次期長官の演説
登場人物
4番艦艦長シトラ=ドラン、ラムル、ルイス、ガルシア、ポートル、ジック、グラン、7番艦長ブライドン、バンズ、ピク
4番艦船尾ドック。
医療班が戻ると、すれ違いにシトラ=ドラン艦長がドックへ入って来た。
皆んなの集まるハンジャの近くまで来て立ち止まり、
ドラン「4番艦艦長のシトラ=ドランです。乗員の2人は怪我もなくなによりでした。」
ルイス「ラムル、艦長にご挨拶を。次期長官としてしっかりね。」
ラムルを促すルイス。ラムルが立ち、艦長の前に。
ラムル「ラムル=カーレイです。船の回収、感謝します。2人共怪我も無く無事でした。まだ担架で横になっていますが、母のルイス=カーレイ、ガット=アリントスの両名は脱出ポットの破壊に尽力しました。」
ガルシアはグランを連れ、側に来た。
ガルシア「さ、グラン。」
グラン「ありがとう、ガルシアさん。……私は地球連邦軍グラン=ジョリーです。」
ドラン「?……」
ガルシア「ドラン艦長、言語解析とマイクセットを。」
ドラン「いや、これは失礼。(セットを終えると)……4番艦艦長のシトラ=ドランです。」握手を交わす2人。
グラン「地球連邦軍総督のグラン=ジョリーです。機体の回収感謝します。脱出ポットへの攻撃が間に合わず、副官の1機は失ってしまいました。……ただ、あの宇宙船のおかげで副官も浮かばれます。」
ルイスからイヤホンマイクを付け直して戻ったラムル。
ラムル「そうだったんですか……。グラン、その副官機は?」
グラン「……粉々で回収には及ばなかったよ。副官機が早く気が付いて追ったんだが、俺は間に合わなかった。……直ぐにあの宇宙船がポットを突き抜けてポットは爆発……。」
ラムル「そうだったんだ……。父上の死も、副官の死も……無駄にしちゃいけないんだわ。」
ラムルはドラン艦長に向き直り、
ラムル「ドラン艦長、全艦に伝達をさせてください。」
ドラン「分かりました。……皆さんは中に案内するよう指示しておきます。私はラムル様を艦橋へご案内して参ります。」
ハンジャの周りの皆んなに声を掛けるドラン艦長。
そのあとラムルはドラン艦長のあとについて艦内に入って行った。
ポートルがマーデクトのハッチから出て来る画。
ルイスに駆け寄る。
ポートル「ルイスさん、イヤホンマイクです。グランと会話が有ればどうぞ。」
ルイス「ポートル、ありがとう。でも、グランさんも大事な部下を失った。そっとしてあげたいわ。」
ポートル「はい。……それで、ガルシアさん?今度は艦内に案内されましょうよね。」
ガルシア「ルイスとガットが無事だったし、皆んな居るし、案内を受けましょうか。」
ジックが再起動を終えルイスに声を掛けた。
ジック「ルイス様。私の突入ルートで問題無かったですね。ご無事で良かったです。」
グラン「あの船の操縦、このAnnがしていたんですか?」
ルイス「ええ、そうよ。途中からこの子に強制的に交代させられたわ。さすが私自慢の名操縦士でしょ。」
グラン「と、途中から……。それまではあなたが?……それにしても驚くことばかり。まるで夢を見ている様です。」
ルイス「無理もないわグラン。地球には無い物、考えられない出来事ばかりですもの。」
そこへ艦内にラムルの声が……。
ラムルoff「全艦の乗組員に伝達します。皆さん、父の為に尽力を尽くして頂き感謝します。私はラムル=カーレイ。長官の娘です。G15との戦闘では地球人も多くの負傷者が出ました。それから私の父、そして地球人1人の命を失いました。この戦いの犠牲は決して無駄には出来ません。私は次期長官職を引き継いだその日から、RJ計画の見直しをし、今回のG15との戦いで、命を賭け奮戦した地球人との交流を始める所存です。ノアーナと地球の平和
ドランoff「4番艦艦長のドランだ、4番艦は1、2、3番艦と共に地球へ向かう。」
ブライドンoff「こちら7番艦艦長ブライドン。5、6、7番艦はノアーナに帰還せよ。」
ノアーナにもラムルの声は届いていた。
そして、バンズのドックにも。
バンズ「やっぱりウチらの姫様だね。これからもよろしく!……あ、ピク、おかわりお願いね。」
ピク「もうかなりおかわりしています、バン。お腹は大丈夫でしょうか?」
1、2、3番艦の進む奥に小さく地球が見える画。
画面変わって5、6、7番艦が奥に進む。
そして4番艦が手前から奥に進む画。
再び船尾ドックに画が変わる。
ドックに入って来たラムル。ゆっくり歩いて来る。そこに皆んなが声を掛けてくれる。
ルイスoff「ラムルー、いい演説だったわよ。」
ポートルoff「姫様〜〜〜。」
ガルシアoff「ラムル、地球に到着するまで、皆んなで話してましょうか。」
笑顔で手を振るラムルの画。
Fade-out。
エンディング
登場人物
ブロント(off)
シーン最初のカット、画はノアーナ星。
ブロント長官off「惑星はいずれ寿命が来る。たとえ文明が発展していようとも……。また、恒星に寿命が来れば、公転している惑星は取り込まれ、これもまた寿命を迎える。更には、銀河に寿命が来れば、所属恒星系は取り込まれ寿命を迎えるのだ。そう。銀河系でさえ公転しているものもある。この銀河も滅びを迎える。
しかしまた、銀河団は所属する大銀河に寿命が来ればこれも取り込まれてしまう。
私達の命など儚い。私達の希望もまた儚くして小さいものだ。
スカーレットの想いは、間違ってはいない。
私も、娘ラムルやスカーレットに従おう。
我々の文明の存続には惑星移住しか手段は無かろう。どんなに惑星がステルスに守られていても星の寿命には勝てん。恒星系を渡るのか、所属銀河を離脱するのか、大銀河を渡り歩くのか……。
……宇宙全域を点々とするなら我々の文明維持も可能となろう……。」
Offセリフ毎の画像差し込み。
最後のカットに地球の画。
ディゾルプで終わり。 ===END===
------続く絆編も是非お読みください------
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