第26話 何故接種率が伸びないかって……

怖いからでしょ。自分は顔に麻痺出たし。全身の痛みと発熱で欠勤したし。日本人はそう言うリスクがあることには後ろ向きだから。ふつうに考えてそうでしょう。


なら、こんな記事を書いているのか。不安を煽っているだろうと言う人がいるかもしれないが、あえて言います。不安だからこそです。


人が怖いと感じるものは何か。

それは「理解できない未知のもの」と個人的には考える。


ホラー映画なら、自分の理解を超えた怪物が追いかけてくる、説明できない現象が発生する。


サスペンスなら、犯人が分からない。自分が殺されるかもしれない。襲われたとしたら理由はなにか……解らないことが怖いと感じる。


では、ワクチンにおいてなにが怖いか。

副反応とその対応が解らないことではないでしょうか?


顔面麻痺の可能性は非常に低い。それでも自分は発症した。極少数でも可能性はゼロではない。


そのとき、まずどうしてそうなったか。どうするべきか。自分がどうなるか。瞬時に理解して行動できますか? その場面に直面して、冷静に対処できますか? 無理でしょ。


顔面麻痺は耳鼻科の管轄って知っている人、どれだけいます? どの耳鼻科が良いか、わかります? 診断されてからの対応は? いつまで続く? 治る? 断言できます? 無理でしょ。普通なら。


幸い、自分は介護士で、良くも悪くも頭がおかしいと言われる人間。


利用者の動きや今までの経験からとりあえずネットで検索したり同僚から情報を得ることができたのでなんとかなった。


情報があれば冷静に対処できる。

自分がなってパニックになっても、周りが知っていれば対処してもらえる。


逆に、自分は知っているがその人は知らなくてパニックになっていたらどうでしょう。自分がその人を支えることができるようになる。


情報は武器になる。誰かを守ることもできる。知って損な情報はどんどん取り込んだ方が良い。


職場の集団接種で接種が強制な場合は労災認定されるしワクチンの副反応には救済制度がある。


その認定には病院に書類を書いて貰わないといけないし、書面代は自費。認定されるかは審査があって、認定されてから申請して支給までに時間がかかる。


書類も素直に書いてくれない病院がある。


労災対応していないとか、耳鼻科はワクチン接種を行っていないから関連が解らなくて救済制度の申請書の書き方が解らない。


病院ですら、救済制度を知らない。

こんな現状なんですよ。


救ってもらえるか解らないハイリスクな薬を打ちたいかと言われたらどうでしょう?

そんなことなら、打たなかった。少なくとも、4回目は断固拒否。


精神の利用者に殴られて首を絞められて殺されかけた自分でも、ワクチンは怖い。


まぁ、首絞められてもこの程度なら死なないなという理解があったことと、この程度の相手なら拘束をはずせるし相手の関節を押さえれる自負があったから怖くなかったというのがあるけど。


ワクチンに関しては次どうなるか解らない。

副反応や救済制度に関する情報が少なすぎる。


紙に書いてあっても読む人少ないでしょ。言い回しも回りくどくて解りにくいし。


役所は「ちゃんと書いてあるでしょ? 読まない、理解できない方が悪い」というスタンス。市町村に問い合わせと書いてあるから役場に行けば「部署が違う」と返される。


市町村で窓口設置されてる場所が違うんだから答えれないのは解るが、部署が違うなんて一般人が解るか?


書いてあるから責められても困ると。

それは他人を救うための文章じゃなく、自分が逃げるための文章だ。


介護士で口酸っぱく言われることに「専門用語は使わず、誰が読んでも理解できる記録を書け」とある。


利用者の日々の記録は病院にかかれば医師が読むし、家族も読むことがある。自分たちが解れば良いというわけじゃない。誰かに読まれることを意識して書いている。


その人を支えるために文章だから、読みにくい文章は書いてはいけない。


まぁ、自分の文が解りやすくて読みやすいかと言われれば自信はないけど。少なくとも、なにも伝えれていないことはないと思っている。


自分が政府に言いたいことは、接種率をあげたいなら割引サービスや店舗の利用に対する制限緩和……じゃなくて、安心できる材料を用意するべきでしょ。


リスクはあるけどちゃんとフォローしますよ。大丈夫です。安心してください。


その言葉がほしい。

まぁ、個人的な意見だけど。

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