嗤うシリアルキラー

姫宮未調

嗤うシリアルキラー

「もしもし、芳河(よしかわ)です。ご利用ありがとうございました。ご依頼の件、滞りなく終了致しました。詳細はメールをご確認の上、残金のお振込お待ちしております。では……」


人好きするような声色で手短に通話を収めた。

スマホが鳴る。


「次のターゲットは……っと」


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夕闇に紛れ、ターゲット待った。


「来た……」


ターゲットの前に降り立つ。


「こんばんは、お嬢さん♪ 」


固まる女性。


「遊ぼうよ」


察した女性は踵(きびす)を返して走り出した。


「鬼ごっこだね♪ いいよ! 逃げて? 捕まえてあげる♪ 」


必死に逃げる彼女を追い掛ける。

気分が高まっていく。


「いいよいいよ!! もっとにげなよ! 」


ついに足をもつれさせた彼女。

逃げられないと悟り、絶望で歪む。


「……鬼ごっこはおしまいかな? もっと苦痛の声聞かせてよ♪ もっと、もっとだよ!

フフ、フフフフ、( ゚∀゜)フハハ八八ノヽノヽノヽノ \!!! ……じゃあ、君に恨みはないけど、───サヨナラ」


(return to start)

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嗤うシリアルキラー 姫宮未調 @idumi34

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