女王からの命令

「ありがとう〜助かるわぁ〜」


なんとか書類が片付き、床がしっかり見えていた。


「しっかりしてください。女王なんですから」


「そうだよね…頑張る」


ルーラはこう見えても、かつて貧民街という町があったがその格差をなくした英雄として国民から慕われている。


「さて…お茶でもしますか?」


「そうだね。休みたいな」


「分かりました。少しお待ちください」


あれ?なんかメイドみたいになってる?


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

私はコーヒーを注いだ。私は紅茶よりコーヒーの方が落ち着くし好きだ。


「出来ました。どうぞ」


「ありがとう。コーヒーは目が覚めるからね」


ルーラは疲れが見えていた。


「いつもと少し違いますけど、何かありました?」


「話聞いてくれる?」


「もちろんです」


「分かった。実は最近この辺りで人が攫われているの」


王都のマップをルーラは持ってきて指をさした。


「攫われているのは女性。そして子供から大人まで、なんとかしたいんだけど…」


「誰が犯人とか分かってるの?」


私は犯人を聞いた。


「犯人は…どうやらここの領地を持っている領主…ゾーリッヒ。かなりの有力な貴族よ」


ゾーリッヒの情報をまとめた紙を持ってきた。私はそれを見て驚いた。


「あれ?この人って…」


「そう。私が貴族街、平民街、貧民街の壁を無くして格差を消した時、1番に私を支持してくれた人よ。はぁ…」


ルーラは大きなため息をついた。それほどめんどくさい相手なのだろう。


「分かりました。どうせ、貴方から倒してちょうだいと言われそうなので早速潜入してきます」


「荷が重いけど頼んだよ」


「了解しました」


その後コーヒーとお菓子を食べながらのんびりと雑談をして城を出た。


「まずはギルドで情報を集めましょう」


日が落ちてきているがまだ間に合うと思い、ギルドに向かった。

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