この作品だけでも十分に楽しめるけど、原作と見比べたくなりました

『髭を剃る。そして女子高生を拾う。』の二次創作にあたる『沙優視点編』
自分は原作を未読なうえ、アニメも観ていません。
タイトルだけは知っているという立場で一章を読みました。
女子高生を拾う経緯をギャグかファンタジーだと勘違いしていた自分はまず「この子、神待ち少女か！」と驚きました。

（私事を挟みますが、寝床や食事を無償で提供してくれる「神」をまっている少女のルポや題材の小説を読んだことがあります）

肩の力を抜いて読めないタイプのラノベかもと身構えましたが、第一章はそこまで重くありませんでした。
まあ、まだ一章ですしね。
この先もあまり暗くならないように書くのでしょうか？
それともぐっと踏み込んでいくのでしょうか？

1番驚いたのは作者の意識ですね。
紹介文を読んだとき（使用許可を伺う姿勢や、ちゃんと参考文献を用いているところ）、妄想を描くのではなく原作を忠実に書き上げたい想いが伝わってきました。


追記：このレビューに対する返信が作者の近況ノートに記してあります。
時間に余裕があるかたは、ぜひそちらにも目を通してほしいです。