第4話

 私は朝起きてすぐに昨日のことを思い出した。まさか、体育祭で少し、ほんの少ししか喋ったことの無い元谷澮くんに告白されてしまった。しかも、私は断りきれず3ヶ月だけでもいいと言われ3ヶ月間だけ元谷くんの彼女になったのだが、展開が謎すぎる。

「どうしよう…」とため息をつくとお母さんが、

「大丈夫?凛花そろそろ朝ごはん食べないと遅刻するよ。それとも体育祭とか学校で何かあったの?」と、ものすごく心配していたので私は、ニコッと笑って大丈夫と言い聞かせ、急いで制服を着て朝ごはんを食べ、歯磨きをして顔を洗い、いつものように髪を結びカバンを持ってスマホを片手に勢いよく扉を開けて、行って来ますと言って駅に向かった。

 電車に乗って音楽を聴こうとスマホを開くと、メッセージが来ていた、誰からだろうとメッセージを開くと元谷くんからだった。

「昨日、別れた駅にいるから着いたら連絡して」と、そういえば昨日一緒に学校に登校すると約束したんだった。なんて声かけようかなとか色々考えていたらすぐに駅に着いてしまった。改札を出てすぐに元谷くんに連絡をしようとするとすぐに、元谷くんがこっちに来て、「おはよう、じゃあ行こうか学校に」と言い終わるとニコッと笑った。私は頷きすぐに元谷くんの後ろについて行った。

 私達は、一緒に学校へ登校したが漫画やドラマみたいな恋人同士が手を繋いで登校することはなく、ただ色々世間話をして学校について、クラスに行きそれぞれの席に座ってホームルームを始まるのは待つという感じだった。そして、澮くんはいつも通り有線のヘッドホンをつけ静かに窓の外を見て黄昏ているようにも見えた。だけどすぐに驚いた顔をして澮くんは珍しく慌てて廊下へと出た。

 私の席は廊下側だったので何があったのかもすぐわかった。

「おい、水翔!何考えてんだよ。急に電話すんな!はぁ?何言ってんだよ。怖いんだけど…そうだよ、その高校名であってるけどなんで?」

 そう澮くんは、水翔と呼ばれる人と電話が急にかかってきて慌てていたのだろう。しかし、澮くんが怒鳴るのはまたこれも珍しいと思った。すると、

「ふざけんな!はぁ、それマジで言ってるのか?しかももう来てんのかよ。んで、水翔お前クラスどこ?へっ、お前ふざけるのもいい加減にしろよ、何が奇跡だよ!なんでお前俺と同じクラスなんだよ!このバカ水翔!」

 澮くんがブチ切れてる声がしたのだ。しかし、気になる。水翔って言う人このクラスにはいないのに、誰なんだろうと思っていると担任の先生がやってきて、朝のホームルームが始まった。そして、

「初めまして、俺の名前は飆嶺水翔です。気軽に水翔と呼んでください。」と自己紹介が急に始まり、先生が黒板に水翔くんの名前をひらがなで書き、あれで"かぜみね"って読むんだとなるほどと漢字の読み方について私はちょっとだけ閃いていた。多分さっき、澮くんがブチ切れてた人はあの人なんだろうなと思うと少し苦笑いをしてしまった。また楽しそうなことが起こる気がした。



 こいつやりやがった。こいつとは、俺の幼い頃からの付き合いで、俺が予知夢を見れることは、知っているが全く信じていないせいで今日まで生きているなんか不死身で腹立たしい、爽やか系と言っても過言ではないルックスを持つ幼なじみの飆嶺水翔だ。水翔はさっき俺の高校名を急に聞いてくるなり、「今日から俺そこの生徒だからよろしくなー」と急に言い始め、オマケに俺がキレてるのを楽しんで、奇跡かもって語尾にハートマークが付きそうな言い方をしてきたのだ。しかも、なんで寄りにもよって俺のいるクラスなんだよ。心の中でのイライラが止まらなかった。すると、自己紹介が終わって、水翔の席を先生が決めた結果、俺の席の隣だったのだ。

「よろしくなー、澮くん!」ニコッと水翔が言い俺はすぐに黙れと言った。するとすぐに、

「そんな、釣れないな。小学校からの付き合いじゃん。あ!そうだよ。言い忘れてた、俺の家さ、澮の家の隣だわ。」と急に言い始めた。

 頭にハテナマークしかなかった。

 放課後、高梨さんに今日の帰りは、一緒に帰れないと言って俺は水翔と一緒に帰った。高梨さんを巻き込んだことはすごく申し訳ないなとものすごく反省した。そして俺たちは同じアパートでしかもお隣さん同士だった。なんでこうなったのかはもう突っ込む気力すらなかった。

 すると、水翔が急に真面目に話をはじめた。

「澮、お前そろそろ昔のこと思い出したか?

まぁ、思い出しても出さなくても、あれは渡すんだけどな。とりあえず、俺の部屋に10分後に来い。いいな?」と言って、水翔は部屋に入ってしまった。俺もわけも分からずに自分の部屋に入って、着替えてからすぐに隣の水翔の家へ行った。水翔は、お菓子とジュースを用意して待っていた、水翔は自分のベットに座り、足元にはダンボール箱が置いてあった。すると、また真面目に話し出した。

「澮、とりあえず俺の話を黙って聞け。質問する時は、聞くから。まぁそう言っておきながら悪いんだけどさ、お前どこまで小学生の時の記憶がある?」急に俺に質問してきて、少し俺も焦った。

「俺は、岬結彩奈ちゃんの事を昨日名前を思い出したぐらいだ。正直お前が昔からの腐れ縁ってぐらいが1番鮮明だよ。」

「なるほど、ちょっとありがたいけど、言い方腹立つな。」と、水翔は苦笑いをした。そしてまた話続けた。

「まぁ名前が覚えてる分だけ助かるよ。澮が小学生のあん時に引っ越してから俺達はほとんど会うことはなくて、たまたま出かけ先であって連絡先を交換してお前がこのアパートで一人暮らしっていうのは聞いたんだ。でも、最初に聞いたのは、澮と連絡先を交換するよりずっと前だけどな。アパートの住所は、澮の母さんが俺の両親に伝えたんだ。もし、あの子が1人になったら遊びに来てあげてってな。だが、その数年後、澮の母さんがまた俺の家に来たんだ。内容は、澮をアパートで一人暮らしさせるからどうか助けてあげて。私はこの子と、どこか遠くへ行くからと身重な澮の母さんが尋ねてきたんだ。そして俺は、澮のいるこのアパートに引っ越すことは、そん時から決まってたんだ。ただ手続きに手間どったり、親からの質問攻めにあったりで、入学式前にこっちに来ることが出来なかったんだ。はい、ここで問題。さぁいざ、こっちに引っ越す前日誰が俺を尋ねたでしょうか?」と、急に質問をまたしてきた。さっきの話の流れ的に、クイズ番組のノリで出題され俺は戸惑ったが全くわからなかった。悩んでいると、水翔は、急に残念と言い出して、また話を続けた。

「正解はな、岬結彩奈の両親だよ。結彩奈の両親は、結彩奈の死によってお前がトラウマやら責任を感じて結彩奈の命日以降一切として外に出ていないのは知っていた。だから、結彩奈の両親は、交通事故しかも悪いのは100%車そして、あの日約束をさせた結彩奈の責任でもあるからと結彩奈の両親は、お前が引っ越して行ったことを、実は悲しんでたんだ。そして、結彩奈の母さんからの手紙、父さんからの手紙。最後のもう一個は、お前がもう少し記憶を思い出して、その記憶に耐性をもったら渡すよ。澮、お前自分をあんまり責めんなよ。」と、悲しそうな顔をした水翔から、俺は結彩奈の両親からの手紙を受け取った。だが気になることがもう1つあった。

「記憶を思い出して、その記憶に耐性をもったら俺に何を渡すんだ?」すると、水翔は、困惑した顔をして、こう言った。

「岬結彩奈の日記とアルバムだ。」

 俺は頭の中が真っ白になった。

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