第9話 ダサい、古い、誤字脱字も多い場合(追記しました)
まずはダサい、古いの方から。
これは主にネーミングがダサい、古いパターンでしょうか。
例えば、技名で『スーパー』何たらとか、『オメガ』なんたらとか、小学生や中学生が考えたようなネーミングは今どき厳しいです。
もちろん地の文章と合っている場合、多少は許容されますが、それでもプラスにはなり辛いでしょう。
また、『すでに使い古されていて、陳腐に思えてしまう』場合もあります。
これは2000年代から2010年代に能力モノや俺tueeeeeeeモノが流行ったおかげで、かなりの単語が使われました。その結果、ギリシャ系や北欧系など神話・伝説のワードが結構使われたので、結果的に陳腐に見える場合もがあります。
具体的なレーベルとしては、電撃文庫、MF文庫、ファンタジア文庫、GA文庫などで多様されました。
一時期、『表紙のヒロインが赤髪の少女ばかり』という時期があったと思いますが、それもこの一環。その頃までが中二バトル全盛期だと思います。
また、ジャンル自体がそもそも古い場合もあります。
例を挙げると、『不思議な部活モノ』や『変な部活モノ』、『学園バトルモノ』などは、一時期流行ったジャンルはもう需要が過ぎてしまったので、基本的には難しいと思われます。
よほど文章やギミックが優れていれば別でしょうが、歴代の大賞クラスの技量がなければ厳しいでしょう。
■誤字脱字が多い
これは以外と引っかかる方が多いかもしれまん。
書籍ならば校正の方がいるので多少は見逃してもらえるかもしれませんが、新人賞では誤字脱字はあればあるほど減点と思った方が良いです。
一次選考や二次選考を行う下読みの方々は、数多くの作品を読まなければなりません。なので、少ない時間で内容を把握するために、手早く内容を理解する必要があります。
それなのに誤字脱字が散乱していたら、内容を理解することが難しくなります。
ストーリーやキャラが良いのにこれでは勿体ないですよね。
これも『自分以外の誰か』に読んでもらい、間違いを指摘してもらうと良いと思います。
あるいは、『音読してみる』。
これで誤字脱字の他、文章のリズムがおかしい部分も探せる場合があります。
もちろん直接声に出すのは環境次第では難しいので、小声か、読み上げ機能などを使うと良いと思います。
■ネーミングセンスを鍛えるには
コメントがありましたので補足を。
ネーミング関連がダサい、古いに関して。
基本的にに、『最近の作品』と『一昔前の作品』を両方読むことでセンスが鍛えられると思います。
一昔前の作品を読むのは、すでに多く使われて陳腐になってしまったものを把握するため。
最近の作品を読むのは、まだ陳腐になっていないものを把握するためです。
具体的な年代としては、『2000年代に出た作品』は、一昔前の作品。
『2010年代後半に出た作品』が、最近の作品と思って頂いて良いと思います。
(最近の作品に関しては、おおよそ3年くらい前までだと思っています。それ以前でも絶対に駄目ではありませんが、基本的には年数が重なるにつれ陳腐化していきます)
ただ、これも作品の雰囲気に依ると思います。
例えばオーバーラップ文庫の『異世界迷宮の最深部を目指そう』などは、主人公が中二センスなのを自覚していますし、ゲーム的なシステムの作品なので雰囲気として中二用語も合っています。
要は『その作品の雰囲気に合っているか、いないか』が重要なので、一概にこれは駄目とは言えません。
とはいえ。
小説だと格好良く見えても、アニメだとダサいと感じる場合もあります。
アニメの場合、文字が出るのと出ない大きな違いがありますので、音に出しただけでは格好悪くなる場合が多いです。
読者様の中には「原作だと格好良かったのにアニメだとなんだこりゃ……」と思った作品がいくつかあると思います。
これは、アニメスタッフさんのセンスによるところが大きいです。
(Fateシリーズは希少な成功例と思っています。ラノベではありませんが、声に出しても必殺技が陳腐に聴こえない、数少ない例だと思います}
なので、アニメはアニメ、小説は小説と、『別モノ』と考えるべきとは思います。
■結局、センスの鍛え方で簡単なものは?
中二的用語が多くある作品を読む。
(出来るだけ新しい作品を)5冊~20冊くらい。
その後、古い作品を読んでネーミングセンスの違いを理解する。
そうすれば自分の中で、「これはまだセンスが新しい」「これはもう古い」と感覚的に分かってくると思います。
ネーミングセンスは(特に中二センス)は感覚的なものなので、個人差はかなり出るものだと思っています。
ただ日頃から触れていけば自然と見についていくものなので、上達が遅いと思っても無理のないペースで続けていけば身につくと思っています。
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