嘘のようなホントの人生

第6話 中学生(４)

1年生のときに美術部を通して仲良くなったフウコ。

クラスも違うし、美術部を辞めたあとでも腐女子同士ということで仲が良かった。

フウコはとても絵が上手く二次創作活動をしていた。

そんなフウコを尊敬していたし、お互いの家に泊まりあって登校するくらい仲良かった。

謹慎処分を受けた理由は話していないし、聞いてもこなかった。

2/14に私とフウコは本当に些細な理由で喧嘩した。

お互い意地っ張りだったのもあって、酷く長引いた。

お互いのSNSを深読みして、お互いに気分が悪くなっていた。

3年生のクラス替えのための学力テストの合間時間に、廊下で激しい言い合いをしてお互い手を出した。

周りの友達や先生が止めに入るほど。

テスト勉強のストレスも溜まっていたこともあり、学校近くの小さな公園に落書きをした。

あの時は何故あんなことをしたかわからないけど、遊具全体にでかでかとそれは大層な量のフウコの悪口などを書いた。

フウコは少し珍しい苗字なのになぜかフルネームで書いた。

数日後、速攻バレた。

落書きは教員総出で消したらしい。

警察も来た。

大変なことをした、と反省はしたけど後悔はなかった。

遊具が古かったこともあり、これを機にと公園は撤去され芝生にベンチに花壇とシンプルになっていた。

学校終わりはいつもこのベンチに集まっていたけど私たちの中学校生徒はその公園を利用禁止にされた。

今はどうなってるかしらないけど。