第3話 タロット・カードを記憶に焼きつける方法

タロット・カードを記憶に焼きつける方法


 「タロット」の学習で最も重要なのは、どの絵柄がどのカードなのかを憶え込むことです。

 カードをパッと見ただけで「ペンタクルの8」と判別できなければ、正位置と逆位置の意味を憶えようとしても、記憶内のカード絵柄が思い浮かばないので、学習効率は極端に下がります。

 まぁ記憶するときは実物のカードを見ながらになりますけど。


 記憶系の教科の場合、最も重要なのは「脳内イメージに情報をくっつけていく」ことなのです。

 漢字の読み書きを憶えるとき、頭の中に「鬱」という漢字をイメージとして記憶しているか否かが、実際に「鬱」の字を書けるのか、「ウツ」と読めるのかを左右します。

 英語でも「narrative」という綴りをイメージとして記憶しているかどうかで、読み方や意味の憶えやすさが変わります。


 というわけで、「タロット」をイメージとして記憶する最も手っ取り早くて、誰もが遊び感覚で取り組める手法を編み出しました。

 「編み出した」というより、毎日同じことをしていたら、自然に「カードのイメージが頭に入るようになった」のですが。


 その方法は次回!!



 などと書いてしまったら、もう二度と皆様は戻ってこないでしょう。


 では遊び感覚でカードのイメージを憶える方法をご紹介します。


 まずタロット・デッキから「大アルカナ」22枚を取り出します。

 「タロット」が占いとして重要な意味を持つようになったのは、トランプとは異なり元型を表す「大アルカナ」が存在するからです。


 残った「小アルカナ」56枚のうち、数札でない16枚を取り出します。「KING」「QUEEN」「KNIGHT」「PAGE」の4枚が、「ワンド」「カップ」「ソード」「ペンタクル」の各スートにあります。4枚×4スートなので16枚です。これを「コート・カード(宮廷カード)」を呼びます。


 残った数札40枚(ACEからXまでの10枚が4スート)が残りましたよね。

 これをこのまま切り出しておきます。


 ではここから学習方法のご紹介です。


 まず「大アルカナ」をシャッフルします。

 トランプのように混ぜる方法もありますが、「タロット」では基本的にテーブルの上にカードを伏せて、洗濯機のようにワシャワシャとかき混ぜていきます。

 これはカードに正位置と逆位置を意図せずに生み出すためです。

 トランプのように左手でデッキを持って、右手で中ほどのカードを抜き出してデッキの上に置く、を繰り返しても逆位置は発生しませんからね。


 「大アルカナ」を混ぜ終わったら、カードを伏せたまままとめて回収します。当然「正位置と逆位置が混ざった」状態です。

 ここでデッキをひっくり返してから、遊びに入ります。


 「大アルカナ」の22枚は、「0 THE FOOL.」が例外なので一枚だけ一番上の列に置きます。

 次に「I THE MAGICIAN」から「VII THE CHARIOT.」までを二列目に左から順に並べます。

 この要領で三列目に「VIII STRENGTH.」から「XIV TEMPERANCE.」までを並べ、

 四列目に「XV THE DEVIL.」から「XXI THE WORLD,」までを並べます。

 この並べ替えを可能なかぎり高速で行なえるように、毎日スピード重視で並べてください。


 次に「コート・カード」16枚を同じようにシャッフルして、これを一列目「ワンド」、二列目「カップ」、三列目「ソード」、四列目「ペンタクル」に設定します。

 この順番は「タロット」を理解するうえでも重要です。

 そして左から「ペイジ」「ナイト」「クイーン」「キング」を置いていきます。

 これを「大アルカナ」同様、毎日高速で行なってください。


 最後に数札です。

 数札も同様にシャッフルしてください。

 しかし枚数が多いので、テーブルの上へ一度にすべてを並べるのは難しい。

 そこでまず「スートごとに」分別していきます。

 上から「ワンド」「カップ」「ソード」「ペンタクル」として高速で割り振ってください。

 次に各スートを「ACE」から「X」までに並べていきます。

 一列目に「ACE」から「V」までを、二列目に「VI」から「X」までを順番に置いていきます。

 もし異なるスートが混ざっていたら、その場で元のスートに配置し直してください。

 仮に「ワンド」のスートなのに「ワンドの8」がない。という事態が発生したら。

 スートの振り分けからもう一度行ないましょう。

 パッと見てスートがわかるくらいまでは、何回でも振り分けましょう。

 そして「ACE」から「X」までに並べ替えることで、頭の中に「カードの絵柄」が刷り込まれていきます。


 もちろん理想は「タロット・デッキ」78枚をすべてシャッフルして、すべて分類し直すことです。

 ですが最初からそこまでやるのはハードルが高いですし、すぐに憶えられません。

 タロット・カードを憶えるため、始めのうちは3つのグループに分けるのがよいでしょう。



 以上のシャッフル、並べ替えを毎日寝る前に行なえば、そのうちカードのイラストを見ただけで「ソードの9」がすぐにわかるようになります。


 こうなってから、各カードの正位置と逆位置の意味を勉強していくのが、「タロット」のオススメ学習法です。



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