ダークリオン? ああ、知ってる知ってる

最近、よく考えてみると友達が少ないことに気づいた

山田くんしか友達と呼べる人がいないのでは?


このままではボッチまっしぐらじゃないか…?


放課後そんなことを考えているとちょうど黒髪の女の子が話しかけてくれた


「斎藤武…、お前に話があるついてこい」


よくみると彼女はいつも隅でポツンと一人でいる子だ、彼女も友達がいないから僕に話しかけきたのかな?人と話すのが苦手そうだし


とりあえずついていってみると、人の気配が少ない公園のような場所に連れてこられた

とりあえず近くのベンチに腰を下ろすと彼女が話を始める


「お前はダークリオンというものを知っているか?

まぁいわゆるテロ組織というものだ、だが一枚岩ではなく、テロのみをしているわけではないようだが…」


そう言われた瞬間僕はあることに気づいた

(この子…、中二病なのか!)

なるほど、だから友達がいないのか…

ここは話を合わせておくか!中二病のとこさえなんとかすれば普通に友達になれるかもしれないし


「あぁ、知っているよボスと7人の幹部から構成されている組織だろ?

ここ最近急に勢力を伸ばしてきて、違法で高性能な道具を大量に生産しているんだろう?」


「そんなことまで知っていたのか…」


「それで?それがどうかしたのかい?」


「どうやら近々奴らがこの学園に攻めてくるとの噂でな、貴様と対策を取りたい」


あぁそういうことね、自分で創った組織が攻めてくるという設定か…

これは思ったよりも重症だな、それとなく中二病だということを伝えてみるか?


「その心配はないさ、君が創った組織だろう?」


「何を言っているんだ?そんなわけないだろう?」


ふむ、しらを切っているのか、自覚していないのかどっちか分からないが、これ以上追求しても無駄だろう

大人しく話を合わせておくか…


「仮にそうだとしても、僕なら3日で壊滅させられる、問題ないさ」


「ッ!、へぇ…そうかい精々楽しみにしとくよ」


そう言い残して彼女は去っていった


ん?なんだか取り返しのつかないことをした気がするぞ?



$ $ $ $ $



そういえば聖内学園では夏休みの前に体育祭があるらしい

どうやら、能力使用okの競技とそうじゃない競技両方あるらしい

一応僕も能力を使わない競技のいくつかに出る予定だった。


そう、だったのだ

しかしここで問題が発生した

もう僕自身忘れていたレート制、あの1戦から1回もしてないから忘れていたがあの一戦でかなりレートが上がってしまったのだ


何やら初戦のボーナスや無能力者としてのボーナスの上に相手がそこそこ上位のレートだったために急にレートが上がったのだ


それの何が問題なのかというと体育祭ではレート上位64位までによるトーナメントが開催されるのだ


もう分かっただろ?そうだよ、64位以内に入っちゃったんだよ

もうこれからレートを下げても出ることは決定してるらしい

というかなんで?僕無能力者だよ?


どうしよう(泣)






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