第34話 王都への道



(…まず、王家への手紙を書くとして、なんて書けばいいんだ? 未来に国家反逆罪で処刑されそうになるので助けてください、と書くわけにもいかないしなぁ)


 ――いきなり王家への手紙の文面に頭を悩ませるのであった。



 ◇◇◇




 数日後、王家の使者より返信が来た。


「すぐに王城へ登城せよ」


 色々と巻口上やらいろいろ書かれていたが、そのあたりは気にしない事にする。


 とにかく城に来い! と、そう言われたので王都へ向かうことにした。



 3度ほど周回したが、周回通して王城へ行くことなど無かった。


 大抵の場合は領地に使者が来て、事足りるからだ。


 今回付き添いとして、妹のアイリーンとメイドのプラリネ、そしてその他多くの付き人さん達だ。女性が一人いるからその準備もあるのだろう。


 王都への道なりは大体1週間ほどだ。


 何故アイリーンがいるかというと、王都に居る父上と母上に会いに行くとの事。


 まだ13歳だもんな。


 2年後には婚姻だから何か思う所があるのだろう。




 ――こうして一行は王都へ向かうのだった。

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