浅慮

おお、民よ、

世俗の汚れた感性よ、

僕をひとりにしておくれ!


奇怪な歌を歌い散らし

足踏み鳴らしてきゃっきゃっと

猿のごとく笑う人々よ。


僕は多少の思慮があるゆえ

耳を塞いで自ら防いだ!

君たちを糾弾することなく。


働きづめの我々に

やっと休みが与えられたのだ!

それは君たちも僕も同じこと。


君たちが何をしようと

僕には非難できないのだ。

君たちが僕を非難できないように。


ああ、浅慮の学徒たちよ、

共に戦う友たちよ、

君を泣く!


正しくあれとは言えないが、

清くあれとは言えないが、

ただこちらを見てはくれないか。


さて、浅慮に溺れた猿たちに、

請求書は読めるだろうか?

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る