きずな スラブ舞曲第10番 ドボルザークより 

カッカ カッタ カッタ

カタ カタ コト  コト


どうした

シャルダン


ルージェ王子様

そこに薔薇がさいております

少し眺めていきませんか


もうすぐだぞ

海まで


少しだけでも駄目でしょうか

わかった




サーシャ

少し休むとしよう


わかりました

海までもう少しでしょうか


ああ

そこに薔薇が咲いておる

この辺りにな

薔薇が散りばめられている

座ろうか


はい




シャルダンとは小さいときに

よく遊んだな


はい

ルージェ王子様

私は

わたしは


どうした

シャルダン


いえ


シャルダン

海が見えるぞ


本当ですね


ス サ


私は

わたしは


ひら


どうした

シャルダン

いいんだよ

シャルダンなら

だが

サーシャに会いたいからな

悪いな


申し訳ありません


何がだ


私は

なんということを

ルージェ王子さま


行こう

シャルダン


かしこまりました




サーシャ

ほら

あそこに海がみえるよ


はい


すす サ


お父様


ああ

いや つい海が綺麗でな


ルージェさまの香りが

薔薇とともに漂ってきました





ルージェさま

ここは海です

波の音が静かに聞こえます

待っております


もう着くよ

待っていてくれ

サーシャ


さあ サー ザブン










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