第19話 予言
「そういえば、俺は’’穴’’を使って現実と夢を行き来してるってキィダに言われたから、俺はキィダ・レヴ・ケイゼンって人と同じことしてるってことかな?」とレイは聞いてみた。すると、皆は目を丸くした。
「そりゃ、レイがこの夢の世界の王になるってことじゃないか?」とザカディーが言った。
「予言どうりだな!『’’穴’’を使いし者が夢の世へ来たとき、夢の世は変わり、その者が王となり、現実の世との平和を築き上げるだろう』ってな!」とケイグが言った。
「王になるんなら、脱獄しないとね!」とジィサが言った。
「じゃあキィダに助けてもらえばいいしょ」とシーヤが提案した。
「キィダは王に呪いをかけられたんだ。俺を助けたら消滅するって」とレイは少し顔を曇らせながら言った。
「そっかぁ、じゃあ脱獄は無理か・・・」とザカディーが残念そうに言った。
「でもさ、レイを助けなければいいんでしょ?」とシーヤが言った。
「レイ以外のやつ助けたって、その後にレイを助けることはできない」とシクマが言った。
「なんで?」とジィサが聞いた。
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