第七章 霊峰 ツツキ山脈

第15話

 各大陸の中でも北の方に位置し、世界最高の標高を誇るツツキ山脈を擁するセマンデル大陸は、現在も他国との交流については消極的である。

 その理由の一つに、過去の民族の違いによる差別があった事実が挙げられる。

 この世界には、皮膚から生えるもので区別された三つの種族が存在する。一つは、エンリらのように毛が生える有毛種。一つは、チャイクロら鱗が生える有鱗種。最後は、羽毛が生える有翼種の三つである。これらのうち有毛種以外の二つの種族は、主な生活区域をこの大陸の身とする者が圧倒的に多く、逆に有毛種はめったなことでこの大陸に訪れることはなく、また逆に訪れたとしても港町キカンクスより先にあるヒビーロロ共和国およびその奥へはめったに入ることはできない。また、キカンクスにいる間も監視に近い案内人が常にそばを離れないため、よほどの信頼がない限り、有毛種の人間はこの大陸に来ること自体を避けるだろう。

「そもそも、なぜ差別が始まったのでしょうか」

 人間の感覚が薄く、そういう発想に至らないパルティナが、素直な疑問をエンリにぶつける。

「有毛種は、最初彼らを同じ人間であると認識することができなかったの。それどころか獰猛な怪物だ、なんて眉唾物の噂話ばかり信じて、捕獲しては奴隷として売りさばいたり、自分たちと造りが違うからと薬にするために殺したり、とにかく同じ立場の存在として受け入れなかったことが原因みたいね。まあ、まともな意思疎通をとろうとしなかった、っていうのもあるかも」

 エンリは、人間自分でないものに興味を持ってくれたことをとてもうれしく思い、パルティナに詳細を説明する。

「実際、有鱗種らの奴隷解放条約が制定されたのが王魔戦争の少し前くらいで、それまでは逆に世界中に有鱗種がたくさん散らばっていたらしいわ。逆に、軍事的な理由で有翼種は奴隷としても価値が低くてあまりいなかったみたいだけど」

「ですが、エメリッドでは有鱗種の方々はごくごく少数居られましたが、ハーバン大陸以降ほとんど見かけなかったですね。そもそも、有翼種の方々に至ってはお会いしたこと自体、なかったと記憶しております」

「有翼種は、ねえ…… カレンヴァーザの国々が事実上崩壊した今なら、わざわざこの辺を歩いたりはしないわけで」

「そう言えば、有翼種、というくらいだから彼らは空を飛べるのか?」

 二人の会話に、ログレスも参加する。確かに、ログレスからすれば有鱗種も珍しいが有翼種に至っては、王魔戦争以降この大陸に引きこもってしまった有翼種を知る機会はほとんとないといっていい。大陸の教育方針によってはそもそも教えていない可能性だってある。別に、歴史の闇の部分と言い切って教えないということもあり得るだろうが、それはそれで再び両種族が出会った時に、同じような過ちを犯さない、とは言い切れないだろうが。

「彼らの中で、いわゆる鳥と同じように空を飛べるという話はあまり聞いたことはないわね。どちらかと言うと一部の有鱗種に翼を持つ者がいて、特殊な訓練を続けていれば、っていうのはまだ聞いたことがあるけど。どっちにしても大昔ならさておき、これだけ文明・文化が変わってしまった現代において、同じように空を飛べる有翼種がいるかどうかは疑問に感じるわ」

「それなら、身体能力的に圧倒的に有鱗種の方々が優位であったにもかかわらず、なぜ有毛種の奴隷として扱われることになったんでしょう」

 パルティナがもっともな意見を放つ。

「単純に、数よ。有毛種は、他の大陸をどんどんと開拓してその人口を増やしていったの。有鱗種達はあくまでこの大陸から出なかったけど、有毛種は他の有毛種と合流したり吸収したりして、その人口を益々増価させていったの。今でもイーフルット人やウヴン人なんて分け方をしているけど、当時はもっと混沌としていたんじゃないかしら」

「王魔戦争前、なら魔法もあったろうし、錬金術はまだ戦争に転用できるほど研究はされておらぬだろう。そうなれば、人海戦術はまごうことなき最強の作戦となりうる。少数民族であるなら、圧倒的な戦力で蹂躙されたであろうことは想像に難くなかろう」

「そう考えると、やはり魔女の存在と言うのは大きかったのでしょう」

「逆に言うと、魔女は圧倒的にこの大陸では嫌われてるってことだけどね」

 定期船から下船し終えた一行は、入国手続きをするべく港の入国ゲートへ向かう。

 周りの、同じ下船を始めた客はほとんどが有鱗種であることにここで初めて気が付いた。定期船自体はこの先さらに別の行き先があるので、また船に客がほとんど残ったままになっていることになる。

「ここで下船する有毛種は、見た感じ私たちくらいのようですけど」

 クリエラも、さすがに違和感を感じて周りを見渡す。確かに、よく見ると周りは赤い鱗と青い鱗を持つ有鱗種ばかりで、毛の生えた人間は自分たちくらいしか目に入らない。正確には有鱗種でも毛は生えてはいるのだが。

「昔、ここに来た時はもっと厳しかったわ。有毛種は船から降りさせてもらえないくらいだったんだから。まあ、それは過去の事象を考えれば当然だと思うけどね」

 入国手続きの受付が自分たちまで回ってくると、エンリは受付にいる一人の有鱗種の女性に呼び止められた。

「エンリじゃない? 何年も来ないでどこで何してたのよ!」

 多少かすれ気味の声でエンリを呼び止めた受付の女性は、青い鱗が顔の輪郭を覆っている以外は髪もあり特にエンリ達とは違いがなく見える。仕事の制服らしい装いをしており、いかにもお堅い仕事です、と言わんばかりの雰囲気を醸し出している。

「あ、ティルカでしょ。久しぶり。まだ受付やってたのね」

「おー、覚えてくれてたんだ。嬉しいじゃない! ここに旅行に来る有毛種うろこなしなんて、あんた以外めったに来ないし、そもそもこの街の仕事なんて知れてる職種しかないじゃない? 娯楽もないし、とはいえ外の大陸は私たちには優しくないし。私もいっそエメリッドの開拓村にでも行こうかしら」

「ぜひ、来るがいい! ネオントラムはあらゆる人種を受け入れる準備があるぞ!」

 エメリッド、と聞けばログレスである。好奇心から生まれた彼は、自国の名前が聞こえればどんどんと首を突っ込んでくる。

「あら…… まさかログレス? ちょっと縮んだ?」

 ティルカと呼ばれた女性は、ログレスの事を頭からつま先まで、舐めるように視線を這わせる。所々が似ているせいか、部分部分で視線が止まる。その度、ログレスは身をすくませた。まるで、蛇が獲物を品定めするかのように、エンリには見えた。

「違うのよティルカ。まあ、ログレスではあるけど、二代目? っていうのが正しいのかな」

 エンリは短く説明をまとめようとしたが、うまく伝わったかどうか自信がなかった。

「ああ、なるほどね」ティルカは視線をエンリに戻しながら「よく似てるわ。なんにでも顔を突っ込むこととか、バカでかい声とか…… 無駄に元気なところとか。初代は元気なの?」

「爺様なら王職こそ退いたが、今でも職務をこなしておられる。学ぶべきところは今でも少なくないぞ!」

「へぇ。あんな破天荒野郎が、ねえ」

 ティルカは目を細めて、当時のログレスを思い出しているようだ。自分の記憶と、今彼が語った人物像にいささか差異があるのか、補正に時間がかかっているのかもしれない。

「で、今回はどこに行く予定? 特にないなら里にも寄っていってよ。みんな懐かしがるよ」

「ちょっと、フロンプ神坐殿かみざでんに用事があって。それが終わったら寄るつもり。サンサタ姉さまにも会いたいからね」

「あー、葬廻守そうかいのかみね。最近お会いしてないけど、まだ生きてらっしゃるのかしら……」

 〝葬廻〟の二つ名で呼ばれる魔女サンサタは、魔女の中でもかなり高齢で、記録上生存している魔女の中でも一、二を争う年齢のはずだ。ゆうに三百歳を超えている。が、千里眼の魔女コリットはさらにそれよりも高齢というのだから、魔女という存在がいかにいい加減かがわかる。

「でも、フロンプ神坐殿に行くなら籠者かごしゃの予約取らないと、すぐには行けないから」

「ああ、そうだったわね。じゃあ、宿を先にとってこないと」

 そう言いながら入国ゲートを抜け、一行はキカンクス港町の中へと足を運んだ。

(あの白い猫ちゃん、なんか見覚えあるような……)

 エンリ一行が通り過ぎた後も、ティルカはその後姿をずっと目で追っていた。


     *   *   *


 港町キカンクスは、どちらかという旅人が訪れる場所と言うよりは、現地の漁師が拠点としている港、という意味合いが強い。

 この大陸、とりわけ港町がある南側は平地が多いが風の影響で作物が育ちにくく、逆に海流の影響で味の良い魚が良く取れる。つまり漁業が盛んで畑仕事は採算がとれないという風土のため、ここの人々は魚を取って生活をする人がほとんどなのだ。

 北に行くほどに山は高く、岩肌が荒くなるために植物も背の低い、ちょっとした花や草が生える程度で、足場も悪い。結果、多くの人々は南へと進出していく形になった。

 山といえば、良い鉱石が埋まっているかもしれないと一部で掘削作業が行われたこともあったが、この辺の岩は非常に崩れやすく、あまり良質な鉱石が出なかったという理由から、山仕事もここでは発展しなかった。鉱石の生成に必要な木炭の材料となる森がなかったというのも理由となりえるだろう。

 結果、有毛種の面々はこの大陸の可能性を早々に見限り、逆にこんな環境で生活する彼ら有鱗種達の身体能力を高く評価し、労働力にするべく奴隷侵略を行ったのではないか、と言われている。

 ちなみに、この奴隷解放条約にはあのナチュ・ナラルが一役買っていたので、その縁あって王魔戦争の際にはヒビーロロ共和国が協力した、という話がある。

「エンリ殿、カゴシャとは何だ? 馬車ではないのか?」

 先ほどの会話の中にあった聞きなれない単語に疑問を持ったログレスが、エンリに質問をする。

「この大陸は、全体的に土が少なくて、岩肌がそのまま道になっている場所が多いの。馬だと足を痛めてしまうから、馬のかわりの人形ゴーレムも使えなくて、今でも有鱗種ひとが客を乗せた籠を運ぶ方法で移動する〝籠者〟が文化として残っているみたいね。昔来た時からそうだから、代替方法がまだないのかも。ここで錬金術を研究する酔狂な有毛種ひとはいないでしょうしね」

「人が人を運ぶのですか? それこそ従属文化の疑いがあると思いますけど」

「ここの人々は基本的に助け合い文化っていうのが強いのよ。他種族にない能力があるなら、助けるために使うべき、っていう考え。素晴らしいと思わない? 有鱗種、というかここで育った人は、山を登る能力に長けている人が多くなるでしょ。そういう人が、山登りを苦手とする人を助けるために始めた文化だと思うと、決して従属文化ではない、と思うわ」

「おお、確かに…… 住む場所や考え方の違いは、それぞれ理由があって存在するのだな!」

「ここの方々の考え方に興味が湧きます。人とはかくも多様なのですね」

 その後もエンリは昔の経験を交えたセマンデル大陸の話をしながら、港から町に入ってすぐの所にある旅行案内所に入る。

「すいません、フロンプ神坐殿まで籠者をお願いしたいんですが……」

「ああ、はいはい。いらっしゃい」

 小さなカウンターについて新聞を読んでいた赤い鱗の男性が、下にずらした眼鏡を目元に持ちあげながら笑顔で対応する。が、エンリ達を見て途端に笑顔が曇る。

「おや珍しい。こんな辺鄙なところに…… と。信者の方の聖地巡礼ですかな」

「まあ、そんな感じかしら。明日の朝に出発したいんですけど、用意できます?」

 男性は、壁にかかったシフト表らしき一覧を眺めながら、

「明日、ですと…… まあ、朝一番の籠は埋まってるので、昼前にはなりますよ。後ろの方全員だと、一番早いのはその籠ですね」

 と、微妙に戻った笑顔でそう答えた。

「なら、それを予約したいんだけ…… あ、換金忘れてたわ」

「ああ、大丈夫ですよ必要ぶんならここでもできますし、なんなら前の国の通貨のままでもこちらで換金しますから」

 そう言って、男性は通貨の換金表を取り出し、料金分の計算を始める。特に滞りなく計算は終わり、他に必要な分の換金もしてもらう。

「毎度どうも。いつまでこちらに滞在されるつもりで?」

 お金を仕舞う間、男性は世間話をエンリに振ってきた。

「ここにはもう一晩だけしかいないわ。明日にはフロンプ神坐殿に行ったら、そのままこっちにはもう戻らないから」

「おや、どうやって帰るつもりですか? 失礼だが、あなた達はヒビーロロ共和国には入れないと思うんですが」

 男性は、ちょっと意地が悪い言い方でエンリに質問する。

「ただの信者さんなら、帰りもうちの籠を使った方がいいと思いますよ」

「あ、それは大丈夫。奥の方に用事があるから」

 エンリはこともなげに言いきって、男性の親切を断る。

「ん? いいのか? この大陸の港はここしかないのだろう?」

 思わずログレスも会話に割って入る。今までの話から察するに、北の方には港がないと感じたからだ。

「まさか、カザンヴァード大陸に行かれるわけでは……」

 男性の顔が、驚きと恐怖に染まる。

「ええ。フロンプ神坐殿にも寄るし、そもそも私たちの最終目的地はそこだから」

 この発言には、ログレスとクリエラが驚く。

「ちょちょ、ちょっと待てエンリ殿! それは聞いてないぞ!」

「だって言ってないもの。魔女を探すのが目的、とまでしかね」

「どうやって向かわれるつもりですか? 今、カザンヴァード大陸には渡れないはずですけど?」

「まあ、この大陸の旅行の過程で分かるわよ」


     *   *   *


 翌日。

 籠者の手配が昼前ということなので遅めの朝食をとるため、一行は近場の料理店を探し、そこへ入った。

「あまり、他の大陸にない食べ物の香りがします。珍しい料理を期待しますけど」

 クリエラの言葉通り、この辺は魚料理が主に提供されることが多いが、それ以外にもこういった地域でのみ生産される農作物からの加工品も一般的なものと違う物が出てくる。さらに言うと、この辺は他の大陸よりも早く冬が来て、最も遅く春が来る。そのため、保存食を作ることが多くなるので、長期間保存がきき、かつおいしいものを作ろうとする文化が強い。となると必然的に味以外の要素が二の次になりがちである。

 要は、匂いが強いが味は確かな保存食が多いことになる。

「乾燥肉は聞いたことはあるが、材料が魚というのはあまり聞いたことがないな……」

「やはり、こちらのセマンデル産のパスタにすればよかったのでは?」

「いや、そちらは色がちょっとパスタの色ではないし、魚のだし汁で食べるというのが、想像し難いくて、ちょっとな……」

「ここのお魚、他のお店で食べたのと違うね? こっちがけっこう好きかな」

「寒期が長い地域だから、身が引き締まった魚が多いんじゃないかしら。他の地域は脂が多い魚が多いから」

「この干し魚、食べてみると結構うまいぞ! 絶妙な塩加減で穀物に合うではないか!」

「このだし汁というもの、そのまま飲むのはちょっとしょっからいんですけど……」

 それぞれが頼んだ食事に舌鼓を、あるいは発見と驚きを楽しんだところで、食後にサービスのお茶が出てくる。

「これこれ。セマンデルに来たら一度は飲まないと、ね」

 エンリは、そのお茶の入れ物を手に取り、香りを楽しむ。

「ああ…… やっぱりキナス茶は香りだけでわかるわ。こればっかりはなかなか外部の大陸では味わえないのよね」

「エンリ様、これ、ズッケではないのですか?」

 パルティナがお茶の成分を見て疑問に思ったのか、エンリに問う。

「これはね、原料は同じでも製法が違っているの。ズッケは茶葉の長期保存をするために十分発酵させてから乾燥するんだけど、ここセマンデルは逆に環境のおかげでほぼ一年中この茶葉が栽培・採取できるの。だから、発酵させる必要がないのよ」

「環境の違いですか?」

「湿り森は、名前のとおり湿度が高いから、乾燥させる間にカビが繁殖したり、腐ったりしてまともなズッケ茶葉にならないのよね…… ここは気温が低くなりがちだけど、乾燥しやすい気候だから、キナス茶葉が作れるのよ。ここなら理想的な環境だからね」

 そんな話をしながら食事を終えた一行は、籠者の待ち合わせ場所へ向かう。

「あれが籠者か? やけに大きな…… 大きくないか?」

 ログレスは、待ち合わせ場所で待っていた籠と、それを担ぐであろう二人の有鱗族を見つけた。確かに、籠というにはちょっとした小屋くらいの大きさの箱が置いてあり、その両脇にいる二人の有鱗族と思われる人影は、その箱を軽く一人で持てるくらいの体格をしている。まるで巨人のようだ。

「有鱗族の中でも、ひときわ大きな体をしている人たちね。そりゃ、ちょっとした山道を大きな荷物を抱えて運ぶわけだし」

「籠も、なにやら棒が出ているだけで車輪すらないようですけど?」

「山道は車輪程度じゃあ衝撃を緩和しきれないから、籠ごと私たちを担いでもらうのよ」

 そんな会話をしていると、籠の右側に座っていた有鱗族の一人が話しかけてきた。

「どうも、ご予約を頂いていたエンリ様とそのご一行様ですね?」

 少しくぐもった、低い声でエンリを確認してきた。

「ええ」エンリは短く答える。

「よかった。時間通りに出発しますので、用事がなければもう乗っていただいて結構ですよ」

 声質からして男性なのだろうか、声をかけてきた有鱗族の男性は、籠の扉を開き、中へ入るよう促す。

 籠の中は馬車などでよく見られる座席のような内装がされており、ログレス達は少し驚いた。籠と言うからには、ただ簡素な床があるだけだ、と思っていたからだ。

 エンリが最後に乗り、それを合図に扉は閉まり、かすかな浮遊感のあと「では、参ります」と声がかかり、出発したことを籠の揺れからログレスは感じた。

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