第6話 孤軍糞闘


PC達が進むのは右手前の異臭のする道。

進むにつれて異臭が強くなってきており、排泄物の強烈な悪臭が貴方達の鼻を突き抜ける。

突き当りまで進もうとすると突き当りの壁5m手前から高さ10m程の穴が掘られており、鼻をつまみながら見るのであれば穴の底はゴミ置き場兼トイレになっている事が判り、腐った植物か何かの黒いナニかが積み上げられているのがわかる。


ガルダイン:「ここは探さんでも良いだろう。」まぁ覗きますがね。

ペパーミント:「へぇ~、トイレか何かとか?」一応見るの大事大事。

ガルダイン:「おいマリア、もうちょっとこっちに来て明かりをくれ。ペパーミントが見えんだろう。」

マリア:「判りましたわ・・・」と言って凄い嫌そうな顔しつつも近づきます。

ヒューゴー:じゃあヒューゴーは入口の方で退避させて貰うぞ・・・近づきたくねえ!

GM:では穴の底を見た人は異常感知判定10/12/15でお願いします。

達成値が高い程情報が追加で開示されますので頑張って!


惜しくも最大値はペパーミントの達成値14を出して15には1足りず、

その隣ではガルダインがピンゾロを出して50点を稼ぐ。


ガルダイン:では前のめりに穴を・・・・いや、やめておこう。

ヒューゴー:賢い、穴落ちフラグを回避してる!

ガルダイン:流石にこの肥溜めの中に行くのは・・・ 

ペパーミント:え?じゃあペパーミントがロープをくいっと引っ張ってあげましょう。

ガルダイン:なんで?????

マリア:その為のロープだったのか(笑)

ペパーミント:「ねぇガルダイン!ちょっとアレ見てよアレ!」ロープをくいっとな!

ガルダイン:「おっ?」では引っ張られた勢いでガルダインは肥溜めの空へと飛び立ち・・・・ベチャァと穴の底に落ちますよくそったれー!

ヒューゴー:どちらかというと糞まみれなのよ。

GM:じ、情報言う前に落ちちゃったかー・・・・ガルダインどんまい。

ガルダイン:いいよ、ペパーミントも後で落とすから・・・

ペパーミント:ガルダインが入りたがってたと思いまして。

ヒューゴー:完全に「押すなよ!?絶対に押すなよ!?」の流れでしたし・・・

GM:では達成値低い方から情報開示していきますよ。


【達成値10の情報】

手前の壁を覗けば崖の内側がえぐれており天然のネズミ返しとなっているのが判り、

上からロープ等を垂らせば昇り降りは可能になるだろうが何の補助も無い状況でこの小さな崖を下から登るには空を飛ぶか壁を歩く魔法等が必要になるだろう。


ガルダイン:なるほど??

GM:君はもう帰れないかもしれない。肥溜め生活始まります。

ペパーミント:ごめんごめん、落ちたそうだったからつい(笑)

マリア:ちゃんとロープ降ろすから(笑)


【達成値12の情報】

糞尿等や腐った植物らしきものがクッションとなっている為、落ちても衝撃は吸収される為落下ダメージは受けずに済むだろう。

それと腐った植物と思わしき黒く濁った液体の様なナニかをよくよく目を凝らして見てみると時折蠢いているのが見えます。貴方達は気付くでしょう、それが魔物だと言う事に・・・・


マリア:おいおいおい、死んだわアイツ。

ヒューゴー:肥溜めで孤軍奮闘・・・・いや、孤軍糞闘ですね(笑)

ペパーミント:本当にごめん(笑)

ガルダイン:大丈夫大丈夫、穴の底で景気よく笑ってますよ。

ガルダイン:「粋な事をしてくれるじゃねえかペパーミント!」

ペパーミント:「アンタ大丈夫なの?そのなんか黒いのに囲まれてるけど!」

ガルダイン:「・・・げげっ!?」

GM:では戦闘開始ですよ!魔物知識は10/13で先制値は?です!

ペパーミント:戦闘だー!楽しくなって来たぞーー!!

ヒューゴー:やだぁ!これガルダインの居る位置は肥溜めの中でしょ!?


戦闘準備は全員特に無く、セージ組であるペパーミントもヒューゴーも出目が振るわず魔物知識は何故かセージもライダーもないマリアのみが知名度を抜いて

相手が2体の魔法生物『カルベルトスライム』という事が判明する。


【カルベルトスライムについて】

腐臭漂う場所に生息する。体長1m程度の粘液の魔法生物です。暗渠や下水道の汚れった場所を掃除させる為に生み出されたとされています。何でも吸着して体内に取り込むため、本体は黒くヘドロの様に濁っています。触れただけで重い病気に罹ってしまう可能性が有る為、発見されると区域ごと炎で焼き払われるような対峙方法が取られます。


GM:元はお掃除用生物だったんですけど今は純粋な病原体スライムですね。

マリア:滅茶苦茶ヤバいモンスターでは?こいつ。

ヒューゴー:ガルダインが病気で最弱になってしまう。

ペパーミント:ガルダインが病みダインになっちゃう・・・・

ガルダイン:病みダイン(笑)

GM:・・・・過去にこのシナリオ何回か回した事あるんですがちゃんとマジで戦闘になったの君らが初めてですよ???

ヒューゴー:まぁ肥溜めの中にわざわざ突っ込む奴居ないだろうしな。

GM:普通は上で魔物に気付くので突入しないんですよぉ!!

ペパーミント:よっしゃ!実績トロフィー『孤軍糞闘』ゲットですわ!

マリア:トロフィーコンプリートだっーーー!!! 

ヒューゴー:トロフィーコンプリートルートですよぉ!!!

ガルダイン:全部ペパーミントのせいなんですよねぇ!!

GM:えー、戦闘は基本戦闘とし前線エリアは肥溜めの中とします。

肥溜めは穴の底なので原則的に前線エリアに一度行ってしまえばロープとか使わないと上がれないものとしますよ。

ペパーミント:あ、だったらロープ付けてるんで引き上げたりできます?

GM:そうですね・・・ペパーミントに結ばれてますし先程まで兎の散歩してましたからロープの先はガルダインの手元にあるでしょう。許可します。

ヒューゴー:つまりガルダインがロープを引っ張ってペパーミントを穴に落とす事も出来るんですよね???

GM:・・・そうですね。

ガルダイン:流石にしない!さっきは落としてやるって言ったけどしないよ(笑)

GM:ちなみにガルダインの体重はどれぐらいですか?

ガルダイン:体重は88kgですね。

ヒューゴー:ちなみに引き上げ係は女一人とグラスランナーとタビットだぞ?

マリア:さりげなくペパーミントを女扱いしてないぞこいつ(笑)

ガルダイン:まぁガルダインに逃げの2文字は無いので戦いましょ!

GM:逃げてもいいのに・・・先制値は8ですよ。


先制値は8と低めだった事もありヒューゴー以外は全員先制判定に成功し、PCターンからの戦闘開始。

だが肥溜めに落ちているのはガルダインのみである為ガルダインのみ前線エリアに配置され、その他のPC達は全員自軍後方エリアからの戦闘開始となる。


GM:では1ラウンド目PCターンからどうぞ!

ペパーミント:ペパーミントから手番貰っても大丈夫です?バフとか良い?

ヒューゴー:あ、ごめん。それだったらヒューゴーが先に動いて・・・・モラル(命中+1)とレジスタンス(抵抗+1)どっちがいい?

マリア:うーん、相手が毒系統使ってくるならレジスタンスで抵抗かな?

GM:ちなみに言っておくならこの『〇病の粘液』は大分危ない代物だぞ。

ヒューゴー:・・・結構ヤバいぞこれ!!永続の病気属性だよこれ!?マリアさんこれ治せる?

マリア:治せないですね・・・

ヒューゴー:よし!レジスタンスだレジスタンス!抵抗をあげるぞ!

ヒューゴー:では1番手をヒューゴーが貰いましてレジスタンスをします!!


ヒューゴーの《レジスタンス》演奏判定の達成値は17。

半径50mに貴方達を鼓舞する演奏が流れ範囲内の対象は『精神・生命抵抗+1』のボーナスを得る。

基礎楽素『↑』に加え追加楽素『↓』を《楽素転換》で楽素『↑』を2つ生成する。


マリア:ではこちらも動こうと思うんですが・・・

マリア:防御面であればストーンガードで、後は普通に攻撃魔法ぐらいしかないかな。

ヒューゴー:そうだねぇ、ペパーミントが前線行って《かばう》でかばえるし攻撃でもいいんじゃない?

マリア:多分この後私が回復役に回る気がするから・・・そうですね、攻撃にしましょうか。

ガルダイン:それにこっちが二人共打撃武器だから『〇柔らかい身体』が厄介ですから・・・

ペパーミント:アタシも打撃武器だよぉ~!

ヒューゴー:そっか、メイスと格闘だから・・・・無いの?刃物とか。

ガルダイン:無いっ!!(断言)

ペパーミント:無いけど???

マリア:はい!攻撃魔法を撃ちます!!ファイアボルトをー・・・こいつ本来火が弱点だったんだろうなぁ。(遠い目をしつつ)

GM:そうですね・・・炎属性+3点があったのに。

ガルダイン:わからんからなぁ~我等!

ヒューゴー:いやぁ、全く判りませんねぇ! 

ペパーミント:なんだろうなぁ~こいつ!

GM:君らのそういう素知らぬフリするの好きやで・・・・

GM:っていうか本当にここの戦闘は上から魔物発見して「じゃあ上から石でも投げつけて一方的に叩こうぜー!」って言って終わる予定だったのになぁ!

全員:(大爆笑)

ヒューゴー:も~、情報聞く前に突っ込むから・・・

ペパーミント:そんな事卑怯者がする事だよ!?

ガルダイン:そうだぞ?我等は最強なんだからそんな真似はせんぞ!

マリア:もし情報聞いててもこの二人が突っ込んでたのよ、絶対に。


マリアの《ファイアボルト》 魔法行使判定の達成値15。

《魔法拡大/数》でカルベルトスライム2体に攻撃し、

ダメージは両方とも10点入った為、カルベルトスライムは両方とも残りHP18点。


マリア:補助動作でパラライズミストをー・・・・要るかな?

ヒューゴー:ん-、まぁ大丈夫じゃない?当たるでしょうきっと。

マリア:パラライズミストはAからなので200Gの出費が大きいんですよね。

ガルダイン:まぁまぁ、相手回避低いから大丈夫でしょう。

ヒューゴー:ペパーミントの命中は少し不安があるけど・・・出目でカバーしてくれるよ。

ペパーミント:そうですよ、出目で何とかしますよ未来の私が。

マリア:では手番終わり!

ペパーミント:じゃあ「おじさん仕方ないわね~」って言いながら

ヒューゴー:おじさん呼びになっとる(笑)

ペパーミント:「今から向かうから、とうっ!」前線エリアの肥溜めへ飛び込みます。

GM:では飛び込んだ事によって糞尿などがべちゃぁーっと飛び散ります。

マリア:後ろでマリアはウッと顔をしかめています。

ヒューゴー:「あいつ等置いて先に行くべきか・・・?」って小声でぼやいてます。

ガルダイン:ガルダインは大笑いしながら「おお、来てくれたかペパーミント。アンタが来てくれるとは心強い、これで100人力だな。」

ペパーミント:《かばう》はまだ要らないですかね?ガルダイン。

ガルダイン:大丈夫大丈夫、ぶん殴ったれー!

ペパーミント:よーし、やってやるんだからー!!


ペパーミントの《魔力撃》による1Hヘビーメイス 命中判定の達成値は12、命中!

ダメージはクリティカル値12のメイスにも関わらず一回クリティカルしてからの27点ダメージ!

本来の防護点4点に加え打撃武器からの攻撃による『〇柔らかい身体』を駆使してもその一撃には耐えられずカルベルトスライムの一体は最強の兎による一撃に耐えられず飛び散って辺りの糞尿と一体化してしまうだろう。


GM:おー!まさかペパーミントだけで一体落ちてしまうとは!

ヒューゴー:メイスはクリティカルするもの、ヒューゴー知ってるんだ。

ガルダイン:これは最強のタビット。

マリア:これは最強のタビットですわ・・・

GM:カルベルトスライムは潰されて飛び散り肥溜めスライムへとなってしまいましたね。

ヒューゴー:元から肥溜めスライムなんだよな(笑)

ペパーミント:「さぁ後もう一匹!」

ガルダイン:「ああ、俺の最強を見せてやるよ!」

ペパーミント:「楽しみだな~、やってみせてよ!」

GM:ここでピンゾロ出しそう・・・

マリア:来るぞピンゾロが!!!

ガルダイン:来そうだからやめなさい!手番貰うよ!!


ガルダインの練技マッスルベアー《全力攻撃》による1Hチェインスティック

命中判定の達成値は17、命中!

《全力攻撃》もあって威力表の出目は5と低いもののダメージは19点を叩き出し、

最後のカルベルトスライムの残りHPは残り6点。

ただし、ガルダインはグラップラーなのでまだまだ攻撃は続く・・・

ガルダインの練技マッスルベアーによる1Hチェインスティック

命中判定の達成値は16、命中!

出目は同じく5でも《マッスルベアー》もある為ダメージは15点

残りHP6点のカルベルトスライムが耐えれるわけもなく・・・・


GM:ではその一撃でカルベルトスライムはグチャリと潰れて周りへと飛び散り、カルベルトスライムから肥溜めスライムとなり果てました・・・戦闘終了です。

全員:やったーーー!!!

ガルダイン:「がっはっはっは!楽勝だな!」

ペパーミント:「おじさん最強と言うだけの事はあるわね!」

ガルダイン:「ああ、ペパーミントお前もな!」

GM:そういえばペパーミントはロープを胴体に巻いてましたが・・・今ロープ先端何処にあります?

ペパーミント:え?そりゃ勿論ペパーミントと一緒に肥溜めの中ですけど?

全員:(大爆笑)

マリア:ロープさんが無駄死にしてる(笑)

ヒューゴー:せめて先端だけでも上に残して来れば良かったのに(笑)

ペパーミント:戦闘してたしそんな気を使えるようなペパーミントじゃありませんよ

ガルダイン:くそったれじゃないですかぁ!?

ガルダイン:では青ざめた顔をしながらロープの先端を指さして「おい、お前ロープを持ってきてしまったのか!?」

ペパーミント:「あっ」

ガルダイン:では上の二人に「おーい」と呼びかけますね、返事はちゃんと返してくれます?

マリア:では「やりましたわねー!」って声を返ってきます。

ガルダイン:「おお、ちゃんと居てくれたか・・・」

ヒューゴー:「お前達・・・上がってきたらちゃんと身体を洗うのだぞ!」

ペパーミント:「まず上げて貰ってもいいー!?」

ガルダイン:「おいおい、ペパーミント。上がるのはまず剥いでからだぞ。冒険者たるもの戦利品を剥ぎ取るのだ。」

ガルダイン:では肥溜めスライムをグチョグチョ漁り始めます。

GM:音が汚い。

ペパーミント:うんことか肥溜めとか連呼してますがこのリプレイ本当にコンテスト出すんです??

マリア:こんなリプレイで大丈夫か?

GM:大丈夫だ、問題ない。

ガルダイン:これはGMに非がありますよね???

マリア:そう、これは我々のせいではない!

ヒューゴー:肥溜めの中で戦闘がある方がおかしいのだ!

GM:普通は肥溜めの中で戦闘しないのよ!?上からスライムの存在確認して一方的に遠距離攻撃仕掛けるのよ!?

ガルダイン:実際剥ぎ取りの為に降りるのでは??

GM:さ、ガルダインとペパーミントは剥ぎ取りをどうぞ!

ヒューゴー:話を逸らしたぞこいつ!!

ペパーミント:私戦利品のボーナス無いんだけどガルダインあります?

ガルダイン:無いですね・・・まぁ剥ぎ取りは一回10分掛かりますし二人で一体ずつ担当しましょう。

ヒューゴー:そうか、肥溜めの中に10分も・・・


肥溜めの中で漁る事10分。悲しきかな出目は振るわず戦利品は何もなし。


マリア:何の成果も得られませんでしたぁ!!!

GM:と、言う訳でもなく片方のカルベルトスライムから『鳥と植物のレリーフ』を手に入れます。

ヒューゴー:お?何か特殊なアイテム?

GM:そしてPCが降りたので穴の底に関して少し描写を入れますね。


降りて見渡してみれば貴方達が降りてきた側の壁、天然のネズミ返しの方には何やら天然の洞窟とは思えない人工物と思わしき壁が見え隠れしている。

少し掘ってみればどうやらここは元扉であったようだが・・・残念ながら既にもう埋もれてしまいここを掘るには少なくとも専用の装備とそれなりの日数が必要だろうと判断できる。


GM:それとこの埋まった壁に対して文明鑑定判定する事が出来ます。達成値は11。

ペパーミント:文明鑑定判定?

GM:セージと知力で出来る判定で・・・簡単に言うと構造物等を見て『これは何時の時代に出来たものか』を調べる判定ですね。


ガルダインはセージが無く、出目も低く判らなかったが

ペパーミントがギリギリの達成値11で判定成功し、この壁が

『古代魔法文明に建造された壁』である事が判明する。


ペパーミント:お?判りました?私天才か???

マリア:天才天才。最強の兎ですよこれは。

ペパーミント:ではそれをかくかくしかじかとガルダインに伝えて

ペパーミント:「やっぱ最強を名乗るなら文武両道じゃないとね!!」ってどや顔で鼻の下を擦りましょうかね。

ヒューゴー::その糞まみれの手で鼻を擦るな!

ガルダイン:耳をほじほじ掘ってます。

マリア:お前も糞まみれの手を耳に突っ込むな!! 

マリア:「上がって来れそうですの~?」そろそろ上がっておいでお二人共。

ガルダイン:「駄目だ、助けてくれ。」

ペパーミント:「ロープが落ちちゃったのー!」

ペパーミント:タビットってこんな頭の悪い種族でしたっけ・・・?

GM:種族と言うよりPL自身の問題では。

ヒューゴー:「馬鹿だなぁ・・・悪いが依頼人も少し手伝ってくれ。」と言いながらもロープを降ろします。

ニコ(GM):「あ、大丈夫ッスよ。糞尿とか力仕事なら普段のフィールドワークとかである程度は慣れているッスから。」

ヒューゴー:ガタイもいいしヒューゴーより力もありそうよね・・・手伝ってもらいながら一人ずつ引き上げていきます。

ペパーミント:じゃあ引き上げてくれたお礼に「見て見てー!これヒューゴーが何か好きそうな奴だよ!?」って先程のレリーフを見せつけます。

ヒューゴー:ではそのレリーフから香る匂いに顔をしかめつつ

ヒューゴー:「やめろぉ!いくらそんなかっこいいデザインでもそんな臭い物俺は望まない!!」

ペパーミント:「はい!」無視してヒューゴーの手にレリーフを置きます。

ヒューゴー:「アッーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」

全員:(大爆笑)

ヒューゴー:じゃあ泣きそうな顔してますね・・・・その両肩からペットの小鳥が飛び立っていきます。

マリア:小鳥さんが「くちゃい・・・」と鳴いていますわ、これ。

ヒューゴー:「マリア!何か手を洗えるような水を出せる魔法等はないのか!?このままでは穢れが俺の全身を蝕んでしまう!!」

マリア:「水・・・水を綺麗にすることは出来るのですが出す事は出来ないんですの。」

ガルダイン:じゃあ仕方ないな、お前も糞の民だ・・・

ペパーミント:糞尿も水分ですし、水カウントで行けるのでは?

マリア:水分は含まれますけど・・・行けるんですの?GMの妖精さん。

GM:うーむ・・尿はともかく糞は固体なので却下ですが代わりに水袋二つ消費する事で一人分洗える事としましょうか。

マリア:水袋持ってない人居ませんでした・・・?

ガルダイン:大丈夫、冒険者セットの中に入ってる。

マリア:(キャラクターシートを確認)えっ、全員が冒険者セットを持ってる・・!?

ペパーミント:えらい!

GM:すごいえらい!

ガルダイン:最強!えらい!

ヒューゴー:当たり前だろ!?

ペパーミント:「別に糞まみれでも大丈夫だよ?どうせこの後も汚れるでしょ?」

ガルダイン:「おう、俺は構わんぞ?」

ニコ(GM):「いや、そこは少し構って欲しいッスけど・・・大分臭いッスよ?二人共。」

ガルダイン:「いやいや、さっさと仕事を終わらせようぜ?」

ニコ(GM):「・・・仕事熱心ッスね!」若干の距離取りますね。

マリア:「ほら、もしかしたら魔物に気付かれやすくなるかもしれませんから洗っておいた方が・・・」

ガルダイン:「アンタ賢いな・・・その通りだ!」

ペパーミント:「それもそうね!やっぱりマリアはアタシの見込んだ通り最強のカシコだわ!」

マリア:じゃあ皆の水袋を取り出して「じゃあ二人共洗いましょうね~。」

GM:ただ・・・あれなんですよね。水袋二つで一人分洗えるって言ったじゃないですか。

ガルダイン:言いましたねぇ。

GM:今汚れてるのが『ペパーミント』『ガルダイン』『ヒューゴーの手』なんですよね。

ペパーミント:まぁヒューゴーの手は大丈夫でしょ。

ヒューゴー:嫌だぁああ!嫌だぁああああ!!殺してでも奪い取るぞ俺は!!!

ペパーミント:我慢して頂いて・・・

ガルダイン:そんなに気になるのか?

マリア:えー、マリアは困った顔をしながらニコに「水袋とか持っていません?」

ニコ(GM):「あるにはあるッスけど中身残してたかどうか・・・」

GM:という感じで荷物をガサガサと漁りますが洗えるだけの水が残っているかどうかはダイスの女神様に委ねましょう。2D6で出目8以上であれば洗えるだけの水があったものとしましょう。

ペパーミント:ではヒューゴー、運命の2D6をどうぞ。

ガルダイン:君の手が洗えるかどうかの判定ですからね。

ヒューゴー:元はと言えばお前らが俺の手を汚したんだろぉ!?

マリア:ほら、レリーフも一緒に洗えるから・・・・


出目は10、どうやらニコの水袋にはまだまだ水が残っていたようだ。

良かったなヒューゴー。


マリア:おー、やるじゃないですか。 

ペパーミント:お手手拭けたね!

GM:ではニコの水袋でヒューゴーの手と一緒にレリーフも洗えたものとしましょう。

ヒューゴー:「か、感謝するっ・・・!!闇の導きがお前にもあらん事を・・・」

ニコ(GM):「やー、流石にソレは一緒に歩きたくないッスからこっちもありがたいッス。」

マリア:めっちゃ嫌がってる(笑)

ヒューゴー:よし、とりあえず皆綺麗になった所で改めてレリーフ調べて行きましょうか。

ヒューゴー:「しかしこの鳥と植物のレリーフは一体・・・?」見識判定とか振れます?

GM:そうですね、振れますので見識判定達成値12でどうぞ。


結果はヒューゴーとマリアが成功し、ヒューゴーに関しては自動成功するが・・・

逆にペパーミントは自動失敗をしてしまう。


マリア:おめでとう、君は少し賢くなったぞ!

ペパーミント:50点頂きまーす!

ガルダイン:「あの壁を見抜いたペパーミントならこれも判るだろう。」

ペパーミント:「ん~、これはー・・・」

ヒューゴー:これは・・・?

ペパーミント:「これは・・・何なんだ?」

マリア:「代わりに説明しますわ、ねぇヒューゴー。」

ヒューゴー:「ああ、これはだな・・・」


【鳥と植物のレリーフ】 見識判定14  

このレリーフは魔法の物品ではあるが単体では何の効果も持たない。

独特な魔法の波長から見識判定に成功した人はこれが鍵の一種であることが判るだろう。


ヒューゴー:「これは間違いなく魔力の込められた逸品だ。これがあればどこかに存在する嵌めれば運命の扉が開かれるだろう・・・」

ガルダイン:「つまり魔法の鍵という事か。」

ヒューゴー:「・・・そうとも言う。さぁここはもう良いだろう。他を探すぞ。

マリア:それじゃあ気を取り直して他の三つの道を調べて行きましょ。 

ヒューゴー:まだこの大穴の闇に突っ込むのは怖いですからね。

ペパーミント:どこから行きます?私はどこでもいいですが・・・

ガルダイン:情報も無いですし適当でいいでしょう適当で、右奥の道へと進みまーす!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る