第5話 洞窟の中へ

冒険者達はヒスダリアを降りて、ニコ先導の元東へ山を登ります。

自然豊かな山道を登り、本日は運が良かったのかまたは貴方達の移動音を動物達が回避したのか何者にも出会う事なく冒険者達は山を登れる事でしょう。

冒険者は勿論の事、依頼者のニコ自身もフィールドワーク等も良く行っている事で体力もあり、進行速度が遅れる事はありません。


ヒューゴー:マントの裾を引きずるのを凄く嫌がるので頑張って裾をたくし上げつつ着いて行きますよ。

ガルダイン:元気になったガルダインがそれを見て

ガルダイン:「がっはっは!そんな細かい事を気にしていたら最強にはなれんぞヒューゴー。」と笑い飛ばしています。

ヒューゴー:「お、俺は最強なんぞ目指していない!!」

ガルダイン:「男は皆最強を目指す、そうだろう?」

ヒューゴー:「そんなグラップラーの馬鹿共の考えに俺はついて行かないぞ!?」

ガルダイン:「いやいや、この坊主は最強を目指しているぞ?なぁペパーミント。」と言って頭の鍋兜をボンボンと叩きましょう。

ペパーミント:「そうよ?これぐらいの坂ドンドン登れないとね~!」

ペパーミント:筋力と生命力あるので意外と足腰強いんですよ。ピョンピョン登るぞー!

ペパーミント:「ガルダインもそんな無駄口叩いてると置いてっちゃうんだからねー!!」 

ガルダイン:敏捷が低いので一番遅いかもしれん、待ってくれ待ってくれー!

マリア:じゃあ裾を引きずりそうになってるヒューゴーを見て「足元に気を付けてくださいませヒューゴー。」

ニコ(GM):「ヒューゴー君大丈夫ッスか?山道そんな慣れてない感じッス?」

ヒューゴー:「う、うむ。荒れ狂う大地を御する事等造作もない。」

マリア:でもマリアは結構スイスイ登っていきますよ。

GM:そうだね?デカいしやはり足の長さは武器よ武器。

ペパーミント:あれ・・・?でもヒューゴーが一番移動力高いんですね?

マリア:え、マジ??

ガルダイン:敏捷22もあるのか・・・・まぁローブのせいで半分ぐらいになってるんでしょう。この敏捷22は裸時の敏捷度ですよきっと。

GM:それだと身に着けてるローブでデバフかかってるじゃないですか(笑)

ペパーミント:じゃあスッポンポンにすれば一番早いんですね??

マリア:じゃあ逃げる時はスッポンポンになりながら逃げるの?

ガルダイン:確かに・・・全部服脱ぎながら逃げるんですよヒューゴー。

ヒューゴー:ヒューゴーからマントを取ろうとしたら涙を流しながら抵抗しますよ「やめろー!僕のアイデンティティだぞ!?」とか言いながら。

ペパーミント:やめろよ、そんなこと言ったら奪いたくなっちゃうだろ??

ヒューゴー:やめて!?そんなサディスティックな部分出さないで!?

GM:はい、ではそんなこんなでギャーギャーと騒がしくしつつ山を登って約一時間。

洞窟と思しき場所でニコがピタリと足を止め自作の地図と目の前の洞窟を見比べ始めます。

マリア:「どうしたんですの?」

ニコ(GM):「地図的にはここで間違いないんスけど・・・これって遺跡ってより洞窟ッスよね?」

マリア:「洞窟・・・ですわね。」

ガルダイン:「似たようなもんだろ。」

ヒューゴー:似たようなもんではないぞ(笑)

ニコ(GM):「地図上はここで間違ってない筈ッスから・・・・今回はこの洞窟を探索するって形ッスかね。

それ以前に文献自体が偽物って可能性もあるんスから。」

ペパーミント:「そんな地図書き換えちゃえばいいんだよー!ほらいこいこー!」

マリア:「もしかしたら自然に埋もれてしまったかもしれませんわ。」

ニコ(GM):「そうっスね・・・じゃあここから先はお任せするッス。後ろついてくんで!」そう言って貴方達の後ろに着きますよ。

ガルダイン:洞窟か、隊列組むなら前かな・・・

ペパーミント:最強たるもの前に行かないとね。

ガルダイン:殿を務めるのが一番良いとは思うけど、まぁ前ですよ前。

マリア:この二人は最強だし前しかありえませんよ。

ヒューゴー:まぁ後ろから襲われてもヒューゴーが止められるから大丈夫よ。

マリア:とりあえず松明付けて持ちますよ。

GM:そうですね、今見える部分では洞窟の中は暗く明かりが必要です。

ヒューゴー:ヒューゴーは綺羅星のインパネスからスローイングスターが取れるのでぼんやりと光ってますよ。

ペパーミント:ちなみにそれは何色に光っているんですか・・・?

ヒューゴー:何色だろう・・・一応蛍光色って話だけど。 

GM:PLが好きに決めていいですよ。約1680万色のゲーミング発光にする?

マリア:それともアダルトショップとかにありそうないやらしい紫色に光らせる!?

ヒューゴー:しない!紫色とかには光らせないから!!!

ガルダイン:え?でも闇の魔法は紫ではないのか!?

ペパーミント:そうだよ!?闇は紫だよ紫!いいんですか闇の魔法使いさん!!

ヒューゴー:判ったよ!じゃあ紫に光るよ!!

全員:いやらしい紫色だっーーー!!!(大爆笑)

ガルダイン:じゃあガルダインがそれを見て「夜の街みたいな紫だな・・・キマってるぞヒューゴー。」

ペパーミント:「うわ、ヒューゴーなんかいやらしー!」

マリア:「いやらしい?それはどういう意味合いですの?私夜の街に行った事ありませんので・・・」マリアは普通に聞いてきますよ。

ガルダイン:「そ、それはだな・・・そのだな。」モゴモゴ言ってお茶を濁そう。

ヒューゴー:「ち、違うんだ!!そんな色じゃないんだ!!!」

ニコ(GM):「・・・・もうちょっとマシな色無かったんスか?」

ヒューゴー:「これは濃縮された闇のパワーの色なのだ!!!」

ニコ(GM):「闇のパワー・・・?」

ヒューゴー:「そうだ、この洞窟の深淵に飲まれぬ為に闇を放っているのだぞこれは!!」

ガルダイン:ヒューゴーがめっちゃオロオロしてる(笑)

ペパーミント:「へー、闇のパワーって意外と眩しいんだね!意外とキラキラしてる!」

マリア:「ねーぇー、どういったことですの??」

ガルダイン:「おいやめろやめろ!先に進むぞ!」

GM:はいはい、では少しゲーム的な説明をしますよ。


【洞窟内の行動について】

➀『ダンジョンアタック』

今回はダンジョンアタックとなりますのでPLの皆さんから「ここで探索したい!」「ここ行きます!」等の宣言をお願い致します。

必要があればこちらから判定振ってもらう事もありますし、貴方達が宣言する事によって判る情報もあるでしょう。


➁『植物学者ニコの扱い』

ニコは戦闘に完全に参加せず、貴方達が全滅しない限りはニコに危害が加わる事はありません。

そしてニコは冒険者ではなく植物学者の為、

『冒険者として気付くような事はない』ですが『植物学者として気付く事はある』為、

植物関連の事を聞けば『これがどんな植物か』とか『植物学者からの観点で気付く事』があったりします。



GM:ガンガン聞いたり宣言してくれたりしても構わないですよ。こちらもしっかりと準備してますしそちらの意見はアドリブで柔軟に対応してやりますよ・・・

マリア:いいのか?我々にそんな自由を与えてしまって???

ペパーミント:よっしゃ!腕が鳴るぜぇ!!!

ガルダイン:いいぜ、このダンジョンを舐めつくしてやるぜぇ!!

ヒューゴー:怖いわぁ・・・最強の二人が蹂躙していきそう。

マリア:この力強さが最強なのよ。

GM:くくく、既に後悔しそうだぜ・・・・タスケテ。

ヒューゴー:この『植物学者ニコの扱い』ってのは簡単に言えば植物関連の事をニコに聞いたらヒントくれるって認識でいいですかね?

GM:ですね、ヒントと言うより『貴方達では気付けない情報』に気付いたりします。

マリア:じゃあ「これはどういった苔ですの?」とかこの洞窟の壁とかに生えてるかもしれない苔の植生とかは聞く事出来ますかね?

GM:出来ますよ、じゃあそれを聞くのであれば

ニコ(GM):「これは『シノブゴケ』ッスね。日陰性で安定した空中湿度を好むよくある苔でー・・・まぁよくそこらにある普通の苔ッスよ。」

ヒューゴー:「ふむ、まだ闇のパワーが充満してはいないようだな・・・」

ニコ(GM):「闇のパワーの植物って聞いた事無いッスけど・・・?」

マリア:「魔香草とかの事ですの?」

ニコ(GM):「あぁ、魔香草とかであればそうッスね。ここだと日光が届かないんで難しいですが・・・

もうちょっと日光とか栄養とかあれば生えてる可能性も無くも無いッス。」

マリア:なるほど・・・こんな感じに聞けばいいんですね。

GM:そうそう、良い例ですね。ではここからはPLに主導権を渡しますのでガンガン宣言していってください。

とりあえずは現在見える範囲での洞窟入口の描写をしますね。


太陽を背に洞窟内に入れば中は暗くマリアの持った松明の明かりが所々苔の生えた壁を照らし出して居るがそれ以外にも

奥に目をやるとどうやら左へと曲がる道があり、そこからも太陽光が差し込んでいるのが見えるだろう。


ガルダイン:ほう、洞窟の中なのに奥から光が差し込んでるんですか。  

マリア:上に穴が開いてたりするのかもしれませんね。

GM:とりあえず今現状で見える情報はそれだけですね。

天然洞窟として原則的に自然環境、レンジャーの技能が使えるものとしますよ。

ペパーミント:まぁ行けば判ります行けば。GOGO!


暗い道を貴方達の小さな灯を片手に道なりに進むと大きな広場に出る。

中央には大穴が開いており、それに対になるように天井には天窓の如く大きな穴が開いていて

その自然の天窓からは太陽光が差し込み、この広場に生えている植物達に光の恵みを与えているのであろう。

辺りを見回せば植物の蔓が壁を埋め尽くす様に張り巡らされており、洞窟内とは思えない程自然豊かな事がわかり、

見える範囲では右奥、右手前、左奥、左手前の横穴が四つ存在しており、太陽光の光が差し込んでいない影響もあり中は暗視か明かりがなければ見えないだろう。

そしてかすかに少し鼻を効かせれば右手前の道から異臭がする事にも貴方達は気付く。

 

ペパーミント:右手前から異臭ですか。

ガルダイン:「おいおい、誰が屁をこいたんじゃないだろうな・・・」

マリア:右手前から匂ってきてると言ってるのに(笑)

ニコ(GM):「えっ・・・誰かこいたんスか?」

ヒューゴー:「お前ではないのかガルダイン。」

ガルダイン:「俺ではない・・・!」

マリア:「ガルダインの方から匂ってますわよ?」ガルダインが多分異臭の穴に一番近いのでしょう。きっと多分。

ペパーミント:「そうそう、だっておじさん朝から酒臭いよ!」

ガルダイン:「そうか・・・?全然判らんな。」少し体を嗅ぎますが体臭は自分じゃ判りませんよねぇ。

ニコ(GM):「まぁ確かにガルダインさんは朝から酒臭いッスけど・・・それ以外にも何か匂いするッスね。」 

マリア:じゃあとりあえず植物が生えているという事だったので早速聞いて見ようと思うんですけど

マリア:「ガルダインの匂いは置いといて・・・・この辺りに壁にある植物は何ですの?」

ニコ(GM):「これは『ヘデラ』ッス。乾燥し過ぎなければ大体の場所で育つのが特徴で日陰や湿気がある所で育ちやすい植物ッスね・・・まぁ良く見る蔦植物の一種ッス。」

ニコ(GM):「ただ・・・滅茶苦茶育生状況が良いと言うか、適度な湿気と天窓からの太陽光がある影響か予想以上に育ってるッス。」

GM:そう言って壁一面ビッシリと埋め尽くすヘデラの蔦をバシバシと叩きますが・・・・


マリアとニコが話してる間にもペパーミントとガルダインが誘われるように自コマを異臭の穴へと進め始めている。

既に植物の話に興味等無く異臭の道へと向かい始めているようだ。


ニコ(GM):「あの・・・?あっちの二人臭い方に向かってますがいいんスか?」

ペパーミント:「こっちから匂いがするよー!」二人が話してるのを無視してズンズンと移動するぞー!

ガルダイン:「さっさと終わらせて酒を飲もうぜ。」ズンズン行くぞー!

ヒューゴー:「落ち着け!不用意に邪な気配に近づくんじゃない!深淵の眷属達に絡めとられてしまうぞ!?」

ペパーミント:「なんか悪い奴が居たらアタシがボコボコにしてやるんだから!!」って言いながら鼻をひくひくさせてます。

ガルダイン:「そうだそうだ、ヒューゴーはビビリすぎだぜ?」

ヒューゴー:「そういうのはせめて松明を持ってから行け!頼むから!!」

マリア:じゃあその賑やかなのをスルーしてニコの方に「天空の種ってそういう匂いがするものなんですの?」

ニコ(GM):「や、特に匂いとかは聞いた事ないッス。判りやすい特徴って言うなら直径30cmぐらいの大きな種って事ぐらいッス。」

ガルダイン:ちなみに匂いってどんな匂いなんでしょう?硫黄みたいな匂いとかですか?

GM:匂いの方に意識をやれば硫黄と言うよりはアンモニア臭、糞尿の匂いがします。

ペパーミント:「やっぱりガルダインの屁じゃーん!」

ヒューゴー:「犯人はガルダインだったか・・・」

マリア:勝手にガルダインに屁をこかせるな(笑)

ガルダイン:「すまんな・・・」

GM:ガルダインも認めるな(笑)

ペパーミント:「もー、こいてるんだったら正直に言ってよ!『誰かこいた?』とか誤魔化さなくていいから!」

ガルダイン:「まだ出会ったばかりだから恥ずかしくてつい言っちまった・・・」

ヒューゴー:じゃあ穴の方に二人がズンズン進んでるのを尻目にマリアをちょいちょいと引っ張って大穴を松明で照らして貰おうかな。

ヒューゴー:「うぅむ、この大穴が気になるのだが・・・・マリア、その灯をここに。」

マリア:「判りましたわ。」では松明をかざして穴を覗きますが見えます?

GM:松明をかざして覗いて見ても明かりが足りてないのか穴の底は見えません。

ガルダイン:あ、それならUターンしましょうか。ガルダインはドワーフなんで暗視で見えますかね。

GM:いえ、ガルダインが覗いたとしても穴の底は見えません。

ガルダイン:ほう?なるほど。

ヒューゴー:穴がずっと続いてるのかな・・・?

ガルダイン:なんか落としてみたらどうなりますかね。

GM:お、いいですよ。何か落とすものありますかね?

ガルダイン:じゃあ「何か落とせるものないか?」と皆に聞きますが・・・

ヒューゴー:ヒューゴーは慌ててペットを抱えて後ずさりますよ!?

ガルダイン:「ん?何を隠してるんだ?」

ヒューゴー:「く、来るな!何にも無いぞ何にも無いったら無いぞ!」

マリア:「音がした方がいいですわよね?」そう言って荷物をガサゴソと漁りながら冒険者セットからナイフを取り出して落として見ましょう。


マリアが大穴へとナイフを放り投げ、大穴へと飲み込まれると予想に反してすぐにカァンと金属が弾かれる音がする。

体感としては約0.5秒程度のほんの僅かな時間だろう。


マリア:あれ?思ったより浅い?

ヒューゴー:浅いのに真っ暗?

ペパーミント:浅いのかそれとも何かが居てナイフを弾いたとか?

ガルダイン:降りてみるか。

ペパーミント:じゃあペパーミントは既に冒険者セットからロープ取り出してますよ。

ヒューゴー:早いよ(笑)

マリア:この二人降りる気満々や!

ガルダイン:こういう時の為にフックを買ってあるんですよ、ほらこれを先に括り付けるのだ。

ヒューゴー:おー、賢い!

マリア:賢いやん・・・・まるで大穴判っていたかのような、天才か???

ニコ(GM):「え?マジでこの中降りるんスか?真っ暗で何も見えないッスけど・・・」流石に暗闇に降りるのは怖いよ一般人だし。

ペパーミント:「まぁアタシ降りても何も見えないんだけどね!」そう言いつつ既にロープを自分の体に巻き始めます。

ヒューゴー:「貴様何故もう降りようとしているのだ!?」

マリア:「既に降りる気満々ですわ・・・・」

ガルダイン:「ああ、何かあったら引き上げてやるから安心しろ。」ロープをしっかりと掴み始めますよ。

ヒューゴー:これ引き上げたらペパーミントの片足しか残ってないパターンですね?

GM:餌だけ喰われた釣りみたいな(笑)

ペパーミント:もうキャラロストですわ!!新しいキャラシ書いてきます(笑)

ガルダイン:でも、降りる前に松明とかに火をつけてもう一度投げ込んでみません?

マリア:ああ、いいですね!やってみる価値はありそう。

ペパーミント:アタシが飛び降り前に早く!早く!!!

GM:ペパーミントは自殺願望があるんですか!?

ヒューゴー:こんな事もあろうかと、とい感じでヒューゴーがロープ巻いてる間に松明を用意します。

ヒューゴー:「待て待て、急いては事を仕損じるとも言う。ここは我が灯の力に任せるが良い。」

ガルダイン:「ああ、俺がこのペパーミントの腹にロープを巻き終える前にやるんだな・・・!」

ペパーミント:「どっちが早いか勝負だよヒューゴー!」

ヒューゴー:「くっ、このせっかち共め!!!」

ガルダイン:「ドワーフの器用さに勝てるかなヒューゴー!」

マリア:尚、火をつけるのには10分掛かる模様、よってヒューゴーの負け!!

ヒューゴー:『迅速の火縄壺』なんて用意してないんだよそんなものぉ!!!


冒険者セットに入っている『火口箱』は着火までに10分の時間を必要とし、

流石にタビットの胴体にロープを巻き付けるだけであれば多く見積もっても30秒かかるかどうかだろう。

30秒で着火できる名誉点アイテム『迅速の火縄壺』があれば勝負になったかもしれないが・・・・負けない為にも次のセッションの時にでもご用意を。


GM:フックと火縄壺。用意の差がハッキリと出てしまいましたね・・・勝者は最強ペア!

マリア:まぁ10分かけてつけて貰ってる間にマリアの松明を投げ込みましょう。ぽーい!


投げられた松明はくるくると空を舞ってから重力に従って下へ下へと落ちていき、

貴方達が立っている地面より下へと落ちた瞬間に闇に飲まれるように一瞬で松明の姿は消えます。


マリア:へ・・・?

ペパーミント:なにそれ怖っ・・・

ヒューゴー:ちょっと待ってGM。それ見識判定出来ます?

GM:ふふふ、出来ますよ~。でもその前に少しだけもう少し描写をしますね。


松明が消えてからまた約0.5秒ぐらいでカランカランと地面と言うより床を叩く音が響く。

耳を澄ませば大穴からパチパチと何かが燃えるような音がし、手をかざせば熱を感じるでしょう。


ガルダイン:なんだこれ・・・?

マリア:あー、『見えないだけで存在はしている』感じですかね?

GM:では続きまして見識判定どうぞ!達成値は16と高めです。


16と高めの達成値だったがなんとかマリアだけは見識判定に成功し、

GMが情報を言い出そうとする前に彼らは動く。最強ペアはGMよりも強いのかもしれない。


ヒューゴー:おー、ナイス。

マリア:おしおし・・・頑張りました!

ペパーミント:「わからん!全然わからん!!」

ガルダイン:「よし、じゃあ行ってみよう!!」マリアが喋り出す前にな!

マリア:「ちょ、ちょっと待ってくださいませ!私これ判りますわ!早まらないでくださいませ!!」

ヒューゴー:話を聞いてくれよこの最強ペア!!(笑)

マリア:吃驚したぁ・・・見識判定成功したのに突っ込もうとするんだもの・・・

ペパーミント:「え?マリア何か判ったの!?すごいわマリア貴方最強の賢い・・いえ、最強の頭でっかちなのね!?」

GM:情報を抜いてくれた人に酷い言い方をしておる・・・

ヒューゴー:「くっ・・・吟遊詩人なのに知識で負けた、だと!?」

マリア:「ええっとこの闇についてなのですが・・・」


見識判定16【闇の霧】

これは遺失魔法、失われた魔法の一つで発生している闇の霧である。

特に物質的な妨害等は存在しないが光は完全に遮り、暗視等ですらも無効化し

この中に入った『知覚:五感』の存在は深い霧の中に居るものとして扱い行動判定に-2のペナルティを受ける。


ガルダイン:「さ、巻いたぞ。」そこには巻かれたペパーミントの姿が。

マリア:完全に聞いてないじゃん!!せっかくの見識判定がぁ!!!(笑)

ペパーミント:「よーし、ちょっと勇気が要るけど頑張るぞー!」

ヒューゴー:「本当に!?本当に降りるのか!?この先に何があったとしてもお前達でも見えぬのだぞ!?」

ガルダイン:「何!?そうなのか・・・!?それならそう説明してくれればいいものを・・・」

マリア:「えっ・・・今そう説明をしましたのに!?」

ペパーミント:「見えなきゃ何もできないかもー!」

ヒューゴー:「先に他の道を調べてから行くのもまた星の導きかもしれんぞ・・・」

ガルダイン:「うむ、賢明な判断だ。」

ペパーミント:「なるほどね!ヒューゴー賢い!じゃああっち見に行こー」

ペパーミント:そう言いながら紐をずるずる引きずりながら異臭の穴に向かいますよ~

GM:ちなみにガルダインはロープ掴んだままなんです?ズルズル引きずられます?

ガルダイン:え?引きずられませんよ!?普通にロープ持ちながら一緒に行きます。

ペパーミント:まるで兎を散歩させてる人みたいだ(笑)

ガルダイン:ほら散歩ですよペパーミント。リードみたいに持ってあげますから!

ヒューゴー:「あんな馬鹿共の命の心配をせねばならんとは・・・!!」ってぼやきながらも布とかで鼻を抑えつつ向かいましょう。

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