お姉ちゃんのタームエンド!

んんぅーなんか聞こえるし少し重たいぃ

視界は瞑っているので暗いけど、なにかが聞こえるし、なにかに触れたり撫でられたりしている。


まぁいいか、とはならず頭の時計が起きる時間だったので目をゆっくり開けた

ん? え、やべっ!


なにも見ていないです僕は はい、姉に見つかりそうだったのでもう一回目を瞑って寝返りした


服は私服になってたけどすごいだらしない格好になってて涎を出して、こっちに目を瞑ってキス顔で攻めてきていたので、反射的に寝返りしてしまった。


「ぶぅー、なんで寝返りするのぉ〜お姉ちゃんに顔見せて♡」


なんで朝からこんなに元気なんかわからないけどすごい破壊力だった


ある、優希のなけなしの策略がある、1日お姉ちゃんを絶対こっちから攻めるという策略

いつかはお姉ちゃんを撃退するという策略(無理)


ちなみにお姉ちゃんを撃退したというの定義は定まっていない、とりあえずお姉ちゃんを撃退するという訳の分からない目標


行使する時はだいたい、ちょうど今みたいな攻められてる時にする、


だから


目を開けて


「、お、おねしゃんおはよぉー」とりあえず

お姉ちゃんがとろける時に出ている言葉をいう


「ゆ、ゆぅーくん♡可愛いよー可愛すぎるょーすきぃー、ぎゅー」

ここからがショウブ

抱きついてきたのでこっちから押すのみ


とりあえずベットに押し倒してみた


「ふぇ?!、ゆ、ゆぅーくん?ど、どうしたの?!えと、えっととりあえず落ち着こう?ね?ね?」


うへへ、焦ってる焦ってるいつものやり返しだ


「お姉ちゃん、、、(え、どうしよ、何言うか全く考えてなかった、やばい近くでよく見てみたらお姉ちゃん美人すぎる、、やばい、早く言わないとしばかれるぅ!)いつも、ありがとう、、」


めちゃくちゃ恥ずかしかったので俯いてしまった

 

そして恥ずかしがってしまったら僕の負けだよねぇ


そんな姉は目にハートマークをつけて


「ゆぅーくん♡お姉ちゃんもいつもありがとぉー♡」


「けどけど、今お姉ちゃんゆぅーくんとあんなことやこんなことする準備できてないから、また今度しようねぇ♡」


一体何やられるんだと思ったけどお姉ちゃんが珍しくどけてくれた。


佳奈芽


や、ややややばい、ゆぅーくんが目の前に!しかも積極的になってるって、え?!え?押し倒されたぁーー!

ゆぅーくん最高〜ゆぅーくんをもっと触れたいしもっと感じたいけど、ここで私が本気を出してしまっては念願のゆぅーくんとのエッチが朝になっちゃう!

私的には全然大丈夫、むしろうぇるかむだけど、

初めては夜がいいなぁーともおもったし、なによりもゆぅーくんが襲ってきたのに眠たそうで可愛い


ゆぅーくんは今日休みだし、私は朝からゆぅーくんの背中に手を回し足も絡めて

「ゆぅーくん、大丈夫だよ二度寝お姉ちゃんと一緒にしよっか♡」

といって私はゆぅーくんを抱きしめて、ゆぅーくんを襲う夢を見るのであった


と、安眠しているのはお姉ちゃんだけで実は優希は


優希


なぜか、押し倒したのに僕が倒されてる今は正面にお姉ちゃんの安心しきった寝顔があってしかも、

柔らかい腕と体、胸がやばい

寝言で「もぅーゆぅーくん♡だめだよぉ〜」

とか言ってニヤけている

たまに「んっ♡」とか艶のある声を出してくるから

僕だって年頃の男の子だからどうしても反応しまうので寝れない。



僕の理性、そしてメンタルは弱すぎるし、ネガティブたどいうくそ仕様だ。

そんな性格が大嫌いで大嫌いで仕方なかった。


この静かな中でこんなに幸せそうな顔見せられて

急に思ってしまう



僕はこのままお姉ちゃんにすがりついて、お姉ちゃんに守られていくのかなと思うと自分の無力さが実感されて悲しくなってきた


優希はお姉ちゃんから守りたいと言われてるのに気づかず自分は…とそんなこと思う性格なのだ


はぁー嫌だな、もっと強い自分が良かったなぁ、スポーツできる自分、賢くて、努力家な自分、何か自分の優れた才能が欲しかった。


少し上の高校に入れたのもお姉ちゃんのおかげ、自分で上がったわけじゃないし、もしお姉ちゃんがいなかったらきっと、もっと馬鹿な高校に行ってたはずだ。そして親はどっちも家にいないので掃除も適当、料理だって自分の限界つまりちっぽけな料理しかできないだろう。


どうしてお姉ちゃんはどうしてこんな僕にこんなに構ってくれるのか好き好き言ってくれるのかが分からなかった。


お姉ちゃんならもっといい男の人なんて、、、


自分で思ってることなのに、なんだか辛く、胸が痛かった


九王寺さんだって、お金持ちだし、綺麗だし もし、あの時あの場所で九王寺さんに声をかけたのが僕じゃなかったら、きっとその人を好きになってたはずだ僕は周りと違ってイケメンじゃないし、九王寺さんを幸せにできるお金だって…

きっと、僕なんていなかったら、みんな僕なんかに構わずもっと他の人と幸せになってたはずだ。

もしかしたら本当は僕なんて誰も必要としていないかもしれない........


「ゆ、ゆぅーくん?泣いてる、の?」


「どうしたの?大丈夫、大丈夫だよお姉ちゃんはいつでもゆぅーくんの味方だよ、だから大丈夫、大丈夫」

またお姉ちゃんに慰めてもらって..もう何も言いたくないし何も動きたくなかった。

けどお姉ちゃんの大丈夫、大丈夫よという掛け声は優しくて暖かくて安心できた


うぅー、どうやらあれから寝ていたらしい、何時か確認するためにスマホをみると10時を過ぎていた、

そしてRINEの通知欄に「ごめんねゆぅーくん今日ずっと一緒にベットでイチャイチャラブラブしていたかったけど、お姉ちゃん大学に行かなくちゃならなくて、それで1日お泊まりして帰ってくるから。

本当にごめんね、この埋め合わせは絶対10万倍で返すからぁー ゆぅーくんが大好きなお姉ちゃんより♡」って書いてあった


やったーと言いたいけど本音は寂しかった。結構お姉ちゃんに構わられるのは嫌いではないから少しだけ寂しい、たしかにうざいかもしれないけど誰だってあんなに可愛くて美人な人に好き好き言われたら嬉しいでしょ


そしてスマホの充電器を抜いて立ち上がろうとすると

「主人様♡おはようございますとてもとても可愛すぎる寝顔にいきそうでしたわ♡」


お、おう





























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