第11話【和三盆帝国海軍の大艦巨砲主義問題】

第11話【和三盆帝国海軍の大艦巨砲主義問題】


和三盆帝国海軍の主流派は『大艦巨砲主義』である。(浮かべる城ぞ頼みなる)戦艦って浪漫やね♪的な感じが大半を占めており、航空主兵論は

異端扱いされていた。


「キリ。【やつはし】建造するってさ...」

「上が決定したらそれまでだからなぁ。」


~霧島大和が実家の力を用いたとて数ある財界の一つに過ぎないので最終的な決定権を持つ者たちには無力であった~


「とはいえ、和三盆帝国海軍の空母は何とか六隻体制迄揃いそうだ。」

「ほう?」

「ロールキャベツ軍縮条約・シガレット軍縮条約を経て戦艦・巡洋戦艦の『まだい』『まぐろ』条約空母『いか』条約空母改『えび』に条約外空母『さば』『さんま』も建造中だとさ。」

「財布の余裕がないのに大盤振る舞いだこと?」

「多少なりとも話の分かる人がいたってことだろ?」

「さもありなん。」

「只あれだ...」

「?」

「大敗北後は立ちなおせないぞ?」

「負けると思って戦争ぶっこむ馬鹿は表向きいねぇさ。可能性として勝算の見込みがないことに気づいていても蓋をされたり左遷されたり((ryつまりそういうことさ。」

「チョットナニイテルカワカラナイ」


-和三盆帝国海軍とて決して一枚岩と言う訳ではない-


(つづく)

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