第2話【三笠榛名のあゆみ】

和三盆暦87年海軍特殊士官候補生第1期生主席の【三笠榛名みかさはるな】は実技訓練の傍ら、これからの時代に於けるSNSを用いた戦術や様々な応用に関する論文【三笠提言論文】を提唱した㌨だ。


『SNS及びアプリケーションを用いた指揮系統の管理を行う事を提唱致します。当該アプリケーションを軍事電脳保存集積回路及び情報交換通信網などを連携し、秘匿性向上を期すべく堅牢な暗号鍵を施し且つ当事者間の鍵解除方法は簡易に出来る事を前提に艦隊の指揮・対応を飛躍的に向上させるものであると確信しております。(三笠榛名)』


三笠榛名がこの構想を練りはじめたのが彼女が13歳の頃だと言うのだから驚かざるを得ない㌨だ。


【遠隔指揮術手本書】〘著:三笠榛名〙


『艦船から艦全体を伝声管等を一切用いずに速やかに艦内へ指揮系統の医師伝達を可能とス。』


この構想が上層部に評判が良かった㌨だ。

遠隔指揮術手本書に基づく余剰人員の配置転換及び人員整理による人件費削減の大義名分に利用されてしまった㌨だ。


ともあれこの功により三笠榛名は凄まじい特進的昇進をされ、階級は〘中佐〙になった㌨だ。


(つづく)

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