第53話:第三次珊瑚海海戦④~~魔王の弱点

「米戦艦3隻、其々被雷!」

「うむ、高潜隊がやってくれたか」

「作戦通り米駆逐艦が移動していますね、これなら米戦艦に本艦の雷撃も通ると思います、試製ロ号魚雷は既に装填済みですので何時でも発射可能です」

「……うむ、発射管一番から六番はエ号|(アイオワ)を、七番から十二番はカ号|(ニュージャージー)を狙え、指揮は任せる」

「了解です! 下部兵装左舷雷撃戦用意!!」


 その時、執拗に大和を砲撃していたエ号ことアイオワの三番主砲の砲身が破裂し宙を舞いながら海面に落下する。


「またか、米戦艦はかなり無理な装薬量で射撃しているようだな……」

「え!? ウソっ!? エ号転舵! 本艦に向かって来てる!?」


 アイオワの主砲身が暴発したのを確認した正宗が呆れ気味に言葉を発した次の瞬間、見張り員からの報告を受けた通信員の広瀬が叫ぶ。


 見るとアイオワは艦首を大和に向け現在発揮出来る最大速力で有る49ノットで猛進して来ていた。


「おいおい冗談だろう!? まさかぶつける気じゃねぇだろうな、アメ公の戦艦には衝角でも付いてんのかぁ!?」

「艦長、回避しますか?」

「いや、このまま迎撃する、全艦全砲門照準エ号に合わせ撃ち方始め!!」


 東郷の号令の下、大和、武蔵、出雲、島風の全砲門がアイオワに向けられ一斉に砲弾が放たれる、魚雷は縦方向の敵に対しては有効打が期待出来ないため待機となった。


「《艦橋だぁ!! 魔王サタンの弱点は上部建造物だぁあ!! 艦橋を破壊すれば指揮系統は崩れるぅっ!! 故にこのまま突撃しながら肉薄し艦橋を撃ち貫くのだぁああっ!! 偉大なる母国コメリアの為にぃいいいいっ!!》」


 日輪軍艦からの砲撃による水柱を掻い潜り猛進するアイオワ艦橋ではオルデンドルフが咆哮している、いや最早発狂していると言っても過言では無いだろう。


 ー-日輪帝国ジャパニアなどいくら先進国を気取ろうと所詮は劣等民族の蛮族国家、そう見下していた、黒い髪に黄色い肌の猿など黒人よりも利用価値の低い下等種だと断じていた。


 偉大なる祖先アンセスター、偉大なる合衆国ステイツ、偉大なる海軍ネイビー、そして偉大なる戦艦バトルシップ、それ等を持つ自分達が劣る所など何一つ無いと信じていた。


 だがその傲慢不遜な自尊心はソロンの海で乗艦諸共文字通り粉々に砕け散った……。


 だが認めたく無かった、認められなかった、認められる筈が無かった……。


 偉大なる祖先アンセスター、偉大なる祖国コメリア、偉大なる白人種コーカソイドの誇りと名誉にかけて……。


「《そうともぉおお!! 我々が負ける筈が無いのだぁああ!! 矮小な蛮族如きにぃいいいいい!!》」


 オルデンドルフの絶叫に近い咆哮と共にアイオワの唯一残った二番主砲が射撃した刹那、右砲身が破裂する、だがオルデンドルフの怨嗟と執念か二発の砲弾が大和艦橋に向けて放たれる。


 しかし、その砲弾が着弾すると同時にアイオワにも日輪軍艦の放った砲弾が次々と命中し艦内外至る所が爆ぜて行く。


 致命打になったのは大破した艦首から侵入し一番二番主砲装填装置を粉砕しながら艦橋直下で炸裂した大和の主砲弾であった。


 その爆圧でアイオワの艦橋が倒壊し始めた刹那、大和の主砲弾が通過した衝撃で粉砕された弾薬庫が誘爆、アイオワは凄まじい爆発と共に艦が裂け瞬く間に爆炎に包まれながら悲鳴の如き金属音と共に艦が崩れて行く。


 対する魔王やまとは爆炎を纏いながらもその威容を崩さず悠々と海原を航進している。


「《ー-馬鹿な……っ!? 有り得ん……! こんな事が……あんなものが……あんな化け物が現実に存在する筈が……存在して良い筈が無いっ!! そうか、そうだ……! 日輪ジャップは悪魔と契約し……本当に魔王サタンを召喚したに……違いない……でなければ……でなければ……》」


 絶望の表情を浮かべたまま茫然自失としながら震える声で呟き続けるオルデンドルフの声はやがて艦橋を巻き込む爆発で掻き消され、戦艦アイオワは爆炎と共に金属の引き千切れる音を響かせ艦を崩しながら珊瑚海の水底へと没して行った……。


「|エ号(アイオワ)撃沈を確認!」

「ー-っ!? か、艦長! 見張りより報告、右舷2時方向距離28000より接近中の敵と思しき大型艦2、中型艦2、小型艦7を発見!!」

「む、近いな……電探何故もっと早く捕捉出来無かった?」

「す、すみません! 私が見落としていましたっ!」


 |エ号(アイオワ)を撃沈し安堵したのも束の間、通信員の如月の焦った声が艦橋に響く、それに対して東郷が電探員を叱責する、本来なら大和の電探レーダーは50km以上の距離で敵艦を捕捉可能で有る筈であった、然しどうやらオルデンドルフ艦隊との戦闘に集中し過ぎた電探員の田村が周囲警戒を怠っていた様で有る……。

 

 ・


「《リー提督、ニュージャージーと通信が繋がりました、残存艦は軽巡1、駆逐艦6,戦艦はニュージャージーとミズーリの2隻のみ、アイオワはたった今沈没、オルデンドルフ提督の安否は不明、現在敵戦艦の攻撃に晒され敵高速潜水艦の追尾を受けているとの事です!!》」 

「《オルデンドルフ提督……間に合わなかったか……。 魔王サタンは健在のようだね、50口径のSHSでも通じなかったと言う事か……》」

「《くっ! 何故オルデンドルフ提督は我々や第七艦隊に救援要請を出さなかったのでしょうか……? リー提督の判断で魔王サタンもどき・・・を振り切って救援に来ましたが、状況は最悪の様ですね……》」

「《そうだね、この上は速やかに撤退を成功させ少しでも多くの同胞を生きて祖国ステイツに帰す事に尽力しようか、Fleeフリー Leeリー(逃げのリー)の名に懸けてね……》」


 リーは状況報告を聞いた後少しお道化る様に肩を竦める、フリーリーとはオルデンドルフがリーに付けた悪意有るあだ名である。


「《提督それは……っ! オルデンドルフ提督と口さがない連中の吹聴した戯言です!! ソロンで我々が逃げずに応戦していたとしても結局アンダーソンは破壊されていたでしょう、そして艦隊は全滅していた筈です、あの時の提督の決断は正しかったと断言できます!!》」


 副官はリーの不名誉なあだ名に対して本気で憤りを感じているようであり、眉を跳ね上げで声を荒げる。


「《……ありがとう、それじゃあ名誉挽回の為に頑張るとしようか、ニュージャージーとミズーリにはブリスベルまで撤退するよう伝達を、我が艦隊はその支援を行う、全艦主砲、副砲共にVT対空弾・・・・・装填!》」

「《はい! ……えっ!? た、対空弾……ですか!?》」


 リーの言葉に溌剌と返事をしかけた副官であったが、対空弾と聞いて素っ頓狂な声を出して聞き返す。


「《そう、対空弾だ、それと第7艦隊のハルゼー提督への連絡は滞り無いかな?》」

「《は、はい! 先程状況報告と座標を送りました!》」

「《よろしい、全艦面舵15°速力40、左舷砲撃戦用意!!》」


 リーは穏やかな表情を一変引き締った表情に変え語気鋭く号令を発する。


 すると艦隊は一糸乱れぬ艦隊運動を見せ、右転舵を行いながら砲身を一斉に27km先の日輪戦艦へと向ける。


「全砲門照準、先頭の魔王サタン撃てぇーっ!!ファイアーッ!!》」


リーの号令と共に、リー艦隊の艦艇が一斉に全門一斉射撃をし魔王やまとの周囲に大小数十の水柱が立ち上がる。


 更に装填速度の速い小口径砲は大口径砲を待つ事無く次々と砲弾を射撃し水柱を魔王やまとに近づけて行く。


 そして一発の砲弾が魔王やまとを掠める、放物線を描くその砲弾は魔王やまとの回転式砲の頭上を飛び越え海面に水柱を立てる……筈であった、然し直撃していない筈の砲弾はその場で破裂し爆炎とと共に高速で飛び散る無数の散弾を周囲に撒き散らす。


 無論そんな物では大和の980㎜相転移装甲は当然の事、副砲の200㎜複合装甲にさえ損傷ダメージを与える事は出来ない。


 然し測距儀など光学装置を損傷させるには十分な威力を持っており、且つ空中で爆散し周囲の構造物に広範囲の物理的損傷を与える対空弾は精密装置にとって非常に脅威となった。


 どんな強靭な肉体を持つ戦士であっても目を鍛える事は出来ないのと同じで有り、超戦艦大和の弱点もやはり゛目゛であった……。


 そして命中していないにも関わらず信管が作動した秘密は本大戦で各国が研究、導入しつつある『近接信管』であった、これは砲弾が命中せずとも内蔵された磁気感知装置によって近くに物体が有る事を自動感知し信管が起爆される仕組みとなっている。


 本来は航空機に対する対空兵器であったが、アイオワ級のSHSが通じない事を悟ったリーは魔王やまとの重厚な装甲を貫くのでは無く゛目゛を狙う為に広範囲且つ必ずしも命中させる必要のない近接VT信管搭載の対空弾を使用したのである。


 そうして放たれ続けるVT対空弾は大和の周囲で炸裂を繰り返し、測距儀や高射装置、電探などへ被害を与えていく、特に主砲対空弾は機銃座の防盾を凹ませる程の威力を有しており電探などと共に大和のマストの頭頂部に備えられている射撃情報送受信装置破損を破壊してしまう。


「右舷5メートル測距儀損傷! 2号高射装置使用不能!!」

「対空電探及び射撃情報送受信装置破損!! 武蔵との同期が切断!!」

「くっ! 対空弾で本艦を攻撃するとはな、どうやら砲術に長け柔軟な思考を持つ指揮官がいる様だ……」


 次々と上がって来る悪い報告に東郷は眉間にシワを寄せながら小さく呟いた。


「しかも唯の対空弾では有りません、炸裂の間合いタイミングから恐らく近接信管を使用しているものと思われます!」


 その呟きに正宗が答える、尤も米戦艦の砲弾が近接信管で有ると気付いたのは射撃指揮所の時田からの報告のお陰であるが……。 


「ふむ、ならば……。 出雲と島風は艦隊右翼に展開、全艦左舷雷撃戦、右舷砲撃戦用意!」


 東郷は暫し思考した後そう号令を掛けた、僅かとは言えアイオワ級2隻も未だ砲火力を有しているが、ほぼ無傷のリー艦隊の方が脅威で有ると判断したのである、その号令に従い出雲と島風は速度を上げ艦隊右翼に移動を開始、大和と武蔵の主砲塔は僅か10秒で左舷から右舷側に砲身を旋回させる。


 ただ、満身創痍とは言えアイオワ級も見逃す訳にも行かない、そこで艦底兵装である魚雷砲塔をミズーリとニュージャージーに向ける。


「右舷米戦艦をキ号、ク号とする、主砲照準キ号撃ち方始め!!」

「呼称了解、キ号照準撃ち方よーそろ!! 主砲撃ち方始めぇ!!」


 東郷の号令を正宗が復唱し砲撃開始を下令すると、大和の4基12門の巨砲がサウスダコタに向けて射撃を開始し、それに続き武蔵も5基15門の巨砲を同サウスダコタに向けて射撃する。


 大和型2艦がほぼ同時に射撃を開始したのは大和のマスト頭頂部に設置してあった蒼粒子光線フォトンレーザー式射撃情報送受信装置が破損し情報同期データリンクが切断されてしまい統一射撃が行えなくなったため大和の射撃を待つ必要が無くなったからである。


 ただ武蔵は未だ練度に問題点が多く統一射撃実装前も大和の射撃諸元を基準としており、その大和はいくつかの測距儀やレーダーを破損した為に射撃に置ける精密性が低下している、その状態で27km先の敵艦に砲撃を当てる事は容易では無く初弾はサウスダコタからかなり離れた位置に着弾する事になる。


「本艦(魚雷発射管)七番から十二番はウ号|(ミズーリ)へ、武蔵はカ号|(ニュージャージー)へ雷撃開始!」


 主砲の第一斉射直後東郷により魚雷発射が下令され大和と武蔵から6本つづ計12本の試製呂号魚雷が発射される。


 試製呂号魚雷は200ノットの超高速に蒼燐蓄力器と蒼燐炸薬を併用した構造で超火力を発揮する大型の魚雷で有り第三次ソロン海海戦(インディスベンセイブル海峡)において米戦艦インディアナを文字通り粉砕した魚雷である。


 ただ秒速100と言う驚異的な速力を誇る試製呂号魚雷だが試製故に雷跡光が強く騒音が大きいと言う問題点も有り、インディアナに全弾命中したのは栗原の雷撃指揮が超精密で有った事もそうだが、最大の要因はあの状況下に置いてインディアナ艦内が混乱し浮き足立っていた事であった。


 それによって伝達系統が混乱し艦橋に伝わった時には必中距離に迫っておりどうする事も出来ずに被雷したのであった。


 しかしこの時ニュージャージーとミズーリは撤退のため取り舵を取り駆逐艦隊に守られながら日輪艦隊から徐々に距離を取り始めていた。 


 魚雷発射時、すでにアイオワ級2隻は転舵を始めており距離9,000右舷後方に向けての雷撃となった、即ち魚雷が敵艦を追う形の雷撃となるため通常の魚雷(噴進魚雷で有っても)では距離的にも射角的にも雷撃を実行出来る状況では無かった。


 それでも東郷が雷撃実行を指示したのはひとえに呂号魚雷の超高速故に他ならない、水中を200ノット(時速約360キロ)で駛走しそうする呂号魚雷を以ってすれば魚雷射撃法の原則である射三角・・・を用いずとも命中させるに至ると判断したのである。


 しかし武蔵からニュージャージーに向けて放たれた魚雷は無理に射三角を用いようとしたため容易に避けられる角度となってしまった。


 対して大和からミズーリに向けて放たれた6本の魚雷の内2本は真っ直ぐミズーリに向け駛走する、ミズーリは迫り来るロ号魚雷デーモンフォークに気付いてはいたが右にも左にも回避出来無かった、大和の雷撃はミズーリの回避角を全て塞ぐよう周到に計算されたもので有ったからだ。


 その報告を外の見えない戦闘指揮所CICで聞かされたミズーリの艦長代行は押し黙り俯いた後『《神に祈ろう……》』と呟いた。 


 ミズーリ艦尾では相対速度170ノットで迫り来る呂号魚雷デーモンフォークに対し機銃員達が必死に対雷掃射を行っていた。


 だが2基しか無い艦尾機銃で時速300km以上で駛走する魚雷を撃ち貫くのは不可能に近い、機銃員達もそれを理解しているため絶望の表情で悲鳴に近い叫び声を上げながら引き金を引いている。


 その時、魚雷に集中する機銃員達の視界を灰色の壁が遮った、それは僚艦であるフレッチャー級駆逐艦の一隻フラム号であった。


 刹那、機銃員の一人がフラム艦橋からミズーリに向かい敬礼する艦長らしき人物を視界に捉える、次の瞬間フラムから巨大な水柱が立ち上がりその衝撃波でミズーリの機銃員達は数メートル後方に吹き飛ばされる。


 機銃員の一人が何とか立ち上がり機銃座まで戻り水面を凝視するが、そこにフラムの姿は無く進路の逸れた一本の呂号魚雷デーモンフォークの航跡が見えるだけであった。


 駆逐艦フラムに呂号魚雷が一本命中し、その爆圧の衝撃でもう一本のロ号魚雷の針路が狂ってしまったのである。

  

「米駆逐艦轟沈! ウ号を狙った雷撃が命中した様です!」

「自ら盾となり戦艦を守ったか、敵ながら天晴だな」

「艦長、もう一度雷撃許可を! 栗原水雷長ならこの距離と角度からでも命中させられます!」

「いや、ほぼ無力化した敵にこれ以上労力は裂けん、退きたいと言うなら退いて貰おう、高潜隊も引き揚げさせキ号艦隊の情報を共有させろ、接敵し既に1時間以上経過している、いつ敵航空機の襲撃が有ってもおかしくは無い」


 正宗は仕留め損ねたアイオワ級戦艦への再度雷撃を求めるが東郷は即座にそれを却下する、リー艦隊からの攻撃は既に武蔵と出雲、島風にも及んでおり、島風はその機動力で何とか躱しているが武蔵と出雲には無視出来ない損害が出ている。


 つまり死に体の戦艦に構っていられる状況では無くなっていたのである、若しここで空襲に見舞われれば対艦攻撃と対空攻撃を両立しなくてはならなくなり、只でさえ電探や高射装置の破損で負荷の掛かっている射撃指揮系統が破綻してしまう可能性が有った、そうなる前にリー艦隊を撃滅しなければならないのだ。


 しかし事態は東郷艦隊にとっては最悪に、リー艦隊にとっては幸運に転じる……。


「か、艦長! 敵航空機多数、8時方向より急速接近、距離……42,000!!」

「何っ!?」


 突如叫ぶ電探員の田村からの報告に東郷の顔色が変わった、然も有ろう想定した以上の最悪の事態である、東郷艦隊の電探が万全であれば航空機なら最大200km以上の距離から探知出来た、しかしリー艦隊の執拗な攻撃によって殆どの対空電探が破損していたため探知が遅れたのである。


 そして破損した電探や射撃装置では真面に迎撃出来るか怪しい、後頼れるのは艦載機の援護であるが僚艦の空母は300km以上後方に展開しており武蔵むさし隊と出雲一号二号は索敵後大鷹と雲鷹に着艦している(母艦である武蔵と出雲が米艦隊発見の報を受け全速力で移動した為)即ち現状即応出来る航空戦力は大和やまと隊の瑞雲6機のみ、それも敵艦隊から撃ち込まれる対空弾を掻い潜って発艦出来ればと言う厳しい条件付きである……。


「……大鷹と雲鷹に救援要請発信! 艦載機の発艦を急げ! 全艦対空戦闘用意!!」


 東郷の威厳の有る重厚な声が正宗達の腹と艦橋内に響き渡る、それに呼応し各科長が動き出す、殆ど時間は無い、瑞雲を1機か2機発艦出来れば上出来であろう、この世界の航空機にとって42kmなど攻撃機であっても5分と掛からないからだ。


 それでも僅かでも対策を取る為に東郷艦隊の乗員達は己が責務を全うせんと全力で行動するのであった……。

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