第51話:第三次珊瑚海海戦②~~魔王討滅戦
リー艦隊が
艦隊速度を下げないよう各戦隊の陣形を単縦陣とし先頭に重巡戦隊を付け、その背後に戦艦部隊を、そして左右に護衛駆逐戦隊を展開させ艦隊速力55ノットで航行している。
潜水艦がいたら如何するのだろうと思うがオルデンドルフは意に介していないようで有った……。
その時、暫くレーダーを凝視してたアイオワのレーダー員が確信を得たかのように顔色を変え叫ぶ。
「《やはりこれは……っ! 報告、艦隊4時方向より
「《ー-っ!?》」
「《な……70ノットだと!? 》」
「《馬鹿な、中小艦ならともかく大型艦が70ノットの速力を出す等……有り得ん!》」
「《見間違いでは無いのか? もう一度よく確認したまえ!》」
その報告に参謀達も顔色を変えレーダー員に再確認を促すが別のレーダー員からも同様の報告が上がり艦橋内が一瞬静まり返る。
その次の瞬間、艦橋内に金属音が響き渡る、オルデンドルフが杖の先を床に突き立て立ち上がった音であった。
「《……艦隊は速やかに右翼陣形へ移行、全艦右舷砲撃戦用意!!》」
「《ー-っ!? て、提督、先ずは敵味方の識別をしてからの方が……》」
「《……識別だと? 我が軍に70ノットの速力を出せる大型艦が存在するかね?》」
「《っ!? い、いえ……それは……》」
「《ならば敵だっ!! そしてそんな非常識な速度を出す大型艦など……
オルデンドルフは鋭い眼光で言い放つ、その表情には確信めいたものが浮かんでいた。
米海軍内部の
今彼が発言した内容も暗に
「《お、お待ちください! 今我々に接近している
「《ま、まさか
参謀の一人がそう呟くが、自分の言葉に恐怖を感じたのかその語気は段々弱まりやがて沈黙する。
「《だから何だ!
「《い、いえ、決してその様な……》」
「《そうだっ!! その様な戯言を我々は決して口に出してはならんのだ!! 何故なら我々は合衆国海軍の誇りその物だからだっ!! その誇りを傷付ける者は海の藻屑とせねばならん!! 故に今度は我々があの悪魔を粉々に砕いてやる番なのだっ!!》」
オルデンドルフは喉が張り裂けんばかりの声量で歯を剥き出しに叫ぶ、その眉は吊り上がり目は血走っている。
彼の鬼の様な形相に周囲の者達は完全に引いていたがオルデンドルフ自身は満足した様に鼻息荒く椅子に座る……。
・
一方、オルデンドルフ艦隊を捕捉した東郷艦隊は面舵を取り主砲を左舷に旋回させ砲撃戦に備えていた。
「米艦隊距離50000、巡洋艦を前に出し陣形を整えている様です!」
「ふむ、定石だな、出雲と島風は突進せず迎撃に専念、敵戦艦は先頭から順にア号〜カ号と呼称する、左舷統一射撃用意!」
「左舷統一射撃用意よーそろ! 同調装置武蔵に向け照射を開始、同調を確認後、本艦主砲と同期を開始しろ!」
東郷の指示を受け正宗が統一射撃の準備の指示を出し、それに伴って電探員の田村と五反田が忙しくキーボードを打って行く、この間、東郷艦隊は70ノットの速力でオルデンドルフ艦隊に対し45度の角度で徐々に接近していた。
オルデンドルフ艦隊はそれを迎え撃つべく6隻のアイオワ級戦艦の主砲を大和と武蔵に向けるが未だ両艦隊の距離が45kmは有るため射撃はせず、重巡部隊と護衛駆逐艦隊にも動きは無かった。
その後両艦の距離が40kmに差し掛かった時、米艦隊が速力を30ノットに落とし射撃準備に入る、それに呼応する様に日輪艦隊も50ノットに速力を落としつつ徐々に距離を詰めていった。
そして両艦の距離が35kmに差し掛かった時、アイオワ級6隻が一斉に射撃を開始する、初弾は大和と武蔵からかなり離れた位置に着弾するがアイオワ級6隻は着弾修正をしながら次々と射撃を繰り返す。
「《撃って撃って撃ちまくれぇっ!!
アイオワ級6隻から一斉に放たれたSHSの軌跡と振動にオルデンドルフが興奮気味に叫ぶ、その興奮を更に煽るかの様に18基54門の砲身からは次々とSHSが放たれる。
そうして放たれた砲弾は流星群の如く重巡部隊と護衛駆逐戦隊の頭上を飛び越えて行く、その圧巻の光景に乗員達は大きな歓声を上げていた。
そして十数秒後日輪戦艦の周囲に無数の巨大な水柱が立ち上がるが命中弾は無かった。
「艦長、米艦隊との相対距離30000を切りました!」
「よし、主砲照準米戦艦ア号、撃ち方始め!!」
あ
米艦隊からの砲撃で水柱が立ち上がる中、東郷の号令で大和の4基12門の砲塔が一斉に火を噴く、放たれた砲弾は大気と水面を切り裂きながら彼方30km先に在るア号と呼称されたアイオワ級戦艦に向け飛翔する。
『弾着確認、初弾命中無し!』
通信機から射撃指揮所の時田砲術長声が響くその次の瞬間、大和後方に位置している[むさし]の5基15門の砲塔が一斉に火を噴き命中弾こそ無かったものの大和の初弾よりも近い位置に着弾した。
「武蔵より射撃情報受信!」
「よし、右0.4修正、仰角0.3上げ!!」
「右0.4修正、仰角0.3上げよーそろ!!」
射撃指揮所では電探通信員が先程の武蔵の射撃情報を受け取っていた、武蔵の初弾着弾が大和より近かったのは同じ様に大和の初弾射撃情報を元に修正し射撃したからであった、これが日輪海軍が研鑽し実現させた『統一射撃(旧名称・連動射撃)』である。
「米艦隊との相対距離25000を切りました!」
「米重巡と水雷戦隊より発砲!!」
「やはりこの距離で動くか、面舵45速力米艦に合わせ! 副砲及び回転式砲照準米水雷戦隊、標的は戦術長に一任する! 出雲と島風は各個応戦せよ、但し決して前には出るな!」
主艦橋では西部や如月が次々と情報を東郷に伝え、東郷はその情報を元に僚艦に指示を出す、その傍らでは正宗が戦術長席のモニターに映し出される戦闘情報を見ながら各砲術部に指示を出していた。
その時
「……! ソナーに感あり、この駆動音は……新型伊号潜水艦です……!」
「境域音波通信装置にてモールス信号受信、【配置完了、指示を請う】」
「来たか! 高潜隊(高速潜水艦隊)に米重巡と水雷戦隊の位置情報送れ!」
音探員の沢井と通信員の如月の報告を受け東郷が迅速に指示を出すと即座に電探員の五反田が米護衛艦隊の位置情報を報告し、その情報を如月が水面下に潜む高潜隊に伝える。
その時大和の二番主砲塔から凄まじい爆炎が上がり甲板を爆風と衝撃波が走る、当然甲板上に人は居ないため吹き飛ばされる様な者は居なかった。
「くっ! 被害状況知らせっ!」
「二番主砲
東郷の確認指示に迅速に対応したのは広瀬であった、二番主砲塔に通信を繋ぎ状況を確認し即座に溌溂とした言葉で内容を伝える、流石にこの状況ではいつものおふざけは封印している様だ。
「ふむ、米新型戦艦の主砲弾、前回の米戦艦の物より重そうだが、それでも本艦の装甲は抜けんか……。 つくづく実感させられるな、八刀神景光が不世出の天才だと言う事を……」
・
「《何故だぁっ!? 確かに当たった筈なのだろう!? それなのに何故平然としている!? 50口径から撃ち出したSHSなのだぞっ!!?》」
東郷が大和の性能に改めて感嘆している時、オルデンドルフは半狂乱となって叫んでいた、然も有ろう大和から凄まじい爆炎が上がった瞬間飛び上がって喜んだのはほんの数十秒前であった、しかしその喜びを吹き飛ばすが如く大和の主砲は何事も無かったかの様に雷鳴の如き轟音を轟かせ射撃を再開したのである。
周囲の参謀達も呆然とし沈黙している……。
その時、先頭のアイオワ級戦艦の右舷から爆炎が上がり外殻が爆ぜ副砲2基が宙を舞う。
「《イリノイ被弾っ!! 右舷大破の模様!!》」
「《んなぁっ!?》」
その様子をイリノイから数えて4番目の位置にいた旗艦アイオワ艦橋のオルデンドルフは愕然とした表情で固まる。
「《……現在の
「《サ、
「《……
「《射撃から着弾まで12秒、つまり……秒速2000
「《なっ!? 秒速2000っ!?》」
「《ー-アイオワ級の弾速は秒速1200
「《それはSHSを撃ち出しているのだから仕方がないー-》」
「《ー-なら
「《………》」
アイオワ砲術士官の弾き出した弾速の推定値に参謀達は騒めきオルデンドルフは暫し茫然としていた。
イリノイは機関が損傷したのか速度が落ちて行き、後続の僚艦ケンタッキーは衝突を避ける為に取り舵を取り単縦陣を取っていた他のアイオワ級もそれに続く。
ケンタッキーの後にミズーリ、アイオワ、ウィスコンシン、ニュージャージーが隊列を成し先頭艦となったケンタッキーの航跡を辿っているがケンタッキーは明らかに大和から離れる針路を取っている。
「《……っ!? 何故離れている! 私はそんな指示は出しておらんぞ!!》」
暫く呆然としていたオルデンドルフであったが艦隊の針路に気付くと怒りを露わに叫ぶ。
「《し、然し提督、SHSすらヤツの装甲を抜けない以上我々に勝ち目は有りません、悔しいですが此処は一度引くべきかと……》」
「《引く……? 逃げると言うのか? 合衆国海軍が誇る最新鋭戦艦部隊を率いて置きながら、勝ち目が無いと尻尾を巻いて逃げろと言うのかぁっ!!》」
参謀の弱気な発言を受けオルデンドルフは激高し喉がはち切れんばかりの声量で怒鳴りつける。
その次の瞬間、オルデンドルフ達の耳を劈く音と共にアイオワの真横に来ていたイリノイの複数個所から爆炎が上がった、二番主砲塔が吹き飛び宙を舞い艦橋が無残に崩れ鈍い金属音と共に艦が二つに折れて行く……。
「《イ、イリノイが……》」
「《こんな……あっけなく……簡単に……》」
イリノイの無残な最期を真横で見せ付けられた者達は恐怖を隠し切れずその表情を歪めている、それはオルデンドルフも例外では無かった。
「《ご、ご覧になったでしょう……っ!? 我々では……アイオワ級ではヤツに勝てません、ここは引くべきです!!》」
「《引く……逃げる……? どうやってだ? 70ノットの速力を持つヤツからどうやって逃げおおせようと言うのだ? 重巡や駆逐艦を、若しくは撃たれている僚艦を餌に逃げるか?》」
「《そ、それは……っ!? し、しかしこのまま戦っても無駄な損害を出すだけです、逃げる以外に選択肢は無いと考えます!?》」
「《いや、まだ手はある、ヤツの装甲を抜けなかったのはSHSで有るが故に弾速が45口径砲程度になっていたからだ、ならば弾速を上げれば良いだけの話では無いか?》」
「《っ!? まさかSHSを
「《その通りだよ、直ぐに全艦に伝えたまえ!》」
そう言うとオルデンドルフは口角を上げ歪んだ笑みを浮かべる、その瞳には僅かに淀んだ光が浮かんでいる……。
・
一方大和はア号ことイリノイの撃沈を確認し標的をイ号ことケンタッキーへと移していた、主砲が仰角を変えながら旋回し回転式砲と副砲は雷撃の隙を伺う米駆逐艦隊への制圧射撃を行っている。
因みに武蔵は回転式砲も副砲も持たないため出雲が援護に回っていた、魚雷が効かない筈の大和と武蔵が必死に駆逐艦をけん制するのは万が一の事態(推進口や舵の損傷)を危惧しての事である。
その大和と武蔵の制圧射撃で米駆逐艦は中々魚雷の射程に到達する事が出来ず損害ばかりが増えており、この時点で2隻が大破(後に横転沈没)1隻が撃沈されていた。
この時米重巡8隻は後方から出雲と島風に対して砲撃を行っていたが新兵の多いボルチモア級が距離22000で行う砲撃は中々命中せず、逆に出雲の砲撃が1隻に命中し後部主砲大破の損害を受けている。
そして必死に砲撃を行なっている米重巡部隊の右舷距離5000には伊302率いる高速潜水艦隊が追従しつつ潜んでいた。
米駆逐艦は回避行動と雷撃の隙を窺うのに必死で日輪潜水艦には気付いていない。
伊302は速力30ノットで米重巡との距離を維持しつつその姿を確認すると密かに潜望鏡を下ろし僚艦の潜む雷撃深度まで静かに下降する。
「機は熟した、僚艦に標的情報を伝達、取り舵20、全艦発射管一番二番注水!」
雷撃深度まで下降した伊302潜から戦隊司令が指示を出すと高潜隊こと第六艦隊第八戦隊は一斉に取り舵を取り艦首を米重巡部隊へと向ける。
「艦首10度上げ、各艦魚雷一番二番発射!!」
高潜隊司令が全艦魚雷発射の指示を出すと各伊号潜から2本づつ計18本の九五式酸素魚雷が放たれ80ノットの速度で一直線に米重巡に向かって進んで行く。
高潜隊はその戦果を確認する事無く面舵をとりその場から離れながら下降し漆黒の深海に姿をくらました。
そして数分後、米重巡から次々と巨大な水柱が立ち上がる。
「《な、何事だぁっ!?》」
「《じゅ、重巡部隊が被雷した模様!!》」
「《なっ!? 潜水艦か、損害は!?》」
「《旗艦セントポールと通信が途絶しているため不明、目視状況から少なくとも大破4以上と推定されます!!》」
「《おのれぇ……駆逐艦隊を呼び戻し対潜警戒に当たらせろ! 主砲の装填はまだ終わらんのかっ!!》」
重巡部隊の被雷を受けてアイオワ艦橋は騒然となっていた、米重巡部隊の実際の被害は轟沈1(旗艦セントポール)大破5(内2隻が横転後沈没、1隻が船体折損沈没、1隻が航行不能、後雷撃処分)で有った。
この間、日米戦艦への主砲命中弾は無かった、アイオワ級は練度不足によって
米駆逐艦隊は対潜警戒の為に戦艦を囲む様に輪陣形を形成していくが、そのため艦隊速力が落ち日輪艦隊に頭を抑えられる形となった。
これによってリー艦隊との合流が困難となるのだが、オルデンドルフは元より
・
「《主砲装填完了です!》」
「《おおっ! 漸くか! 全艦主砲照準
砲術士官より装填完了の報告を聞いたオルデンドルフは歪んだ笑みを浮かべ杖の金属音を響かせ立ち上がり声の限り叫んだ、その声を文字通り合図としアイオワ級15基45門の主砲が一斉に火を噴き凄まじい轟音と衝撃波が周囲に轟き艦が横に揺動する。
この時、日米戦艦の距離は18000にまで接近しており、アイオワ級の放った砲弾は緩い放物線を描きながら僅か13秒程で大和と武蔵の周囲に巨大な水柱を立ち上げる。
このアイオワ級の砲撃を合図に仕切り直しによる同航戦の打ち合いが再び始まる。
そして仕切り直し6斉射目、先に命中弾を得たのはアイオワ級であった、どの艦が放った砲弾かは不明であるがオルデンドルフの誇るSHSが大和の副砲
「っ!? 何処に当たった!?」
「ひ、左舷四番副砲基部に直撃した模様です!!」
「副砲基部……っ!?」
「むぅ……っ! 損害の詳細を早急に知らせ! 念のため救護班を向かわせろ!」
副砲基部と聞いて東郷と正宗の顔色が変わる、980mm相転移装甲で護られている船体や主砲、上部構造物基部とは違い副砲
『こちら副砲射撃班、人的被害、兵装への損害共に無し!!』
「……!!」
「ふむ……」
その報告に東郷と正宗が唖然としていると米艦隊の7斉射目が今度は大和左舷側中央付近に2発、武蔵の一番主砲塔と左舷側後部に其々命中し爆炎が上がる、が、当然損害は皆無であった。
・
「《ジャ、ジャパニア戦艦尚も健在、火力衰えていませんっ!!》」
「《ケンタッキーより司令宛に入電、ジャパニア戦艦より至近弾受ける、距離を取られたし!!》」
「《8斉射目、命中弾3! ……平然と反撃して来ますっ!!》」
「《て、提督……! オルデンドルフ提督!!
「……
副官の言葉にオルデンドルフは激高し叫ぶ、杖の先を強く床に叩き付け血管が浮き上がるほど握り絞めるその手はワナワナと打ち震えている……。
「《お気持ちは分かります、ですが此方の攻撃が通じない以上このまま此処に居ては全滅します、提督、御英断をっ!!》」
「《……英断だと……? 栄えある合衆国海軍が
「《ー-っ!?》」
副官は諫める様に言葉を選んだつもりであったがオルデンドルフは血走った眼で副官を睨み付け低く怨嗟の篭った声で呟く様に言葉をこぼす、その形相ににその場の誰もが絶句した。
「《で、ですがー-》」
「《ー-
「《……は?》」
「《
「《……》」
そう言う通りオルデンドルフは口角を上げるが、その眼には淀み歪んだ妖しい光沢が浮かんでおり副官は背筋に薄ら寒い恐怖を感じ沈黙する。
その状況を見かねた砲術士官が意を決した様に前に出て口を開いた。
「《お、お待ち下さい提督! 既に
この世界の艦砲には砲齢や砲身命数と言う言葉は無くなっている、ほぼ全ての軍艦は錆びる事も経年劣化する事も無いエルディウム合金で作られており摩耗や損傷は高濃度の
そして近代艦船に置いて海戦中に砲身命数が尽きたと言う事例は無い、大抵の場合は一海戦が終われば港湾施設や泊地へ寄港し工廠や工作艦などによって修復されるからである。
しかし当然ながら戦闘中の摩耗はそのままダメージとして蓄積し続け耐久力の限界を超えれば精度が落ち最悪砲身が損壊し暴発する、故にこの世界でも強装薬やまして過装薬は忌避される最後の手段なのである。
大和の様に艦体維持管制装置によって常に主砲身が修復されているならば話は別であるが……。
「《10発? 十分では無いか、15基45門からなら450発だろう? 無理をすれば900は撃てると言う事じゃ無いか? ならば今、その無理をする時だ! 合衆国海軍の意地を見せる時だ! さぁ、即刻準備を始めたまえっ!!》」
最早オルデンドルフは他者の言葉を聞く耳を持っていなかった、自分の言葉に酔い両手を広げ歪んだ笑みを浮かべながら叫ぶ、それは正気で有るか怪しい状態であったが、誰も其れを諫めようとする者は現れなかった……。
~~登場兵器解説~~
◆戦艦[アイオワ]級
全長384
両舷装甲:100mm~600mmCA(最大厚防御区画58%)
水平装甲:50mm~300mmCA(最大厚防御区画62%)
水線下装甲:10mm~120mmCA(最大厚防御区画38%)
兵装:58㎝50口径三連装砲3基(前部2基 後部1基) 15㎝汎用連装砲10基 30mm三連装速射機関砲30基
主機関:フォスター式フォトンエンジンMk-IV6基
推進機:4基
同型艦:6隻
概要:コメリア合衆国海軍情報局が入手した日輪帝国の戦艦建造計画に対抗して考案された2つの新型戦艦建造計画案の一つ
高速戦艦の名に恥じない55ノットの速力と58㎝50口径の高火力に600㎜
サウスダコタ級の上位互換と言える本艦で有るがパルマ運河を通れる事を絶対条件として建造された為に搭載砲に対して船体幅が細く横方向の主砲の一斉射では艦が僅かに揺動し照準と航行に支障を来す欠陥が存在する、常装薬では許容範囲だが強装薬や過装薬での運用は考慮されていない。
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