キャラクターメイキング!

12月の半ば。GMである私の手には、大量のルールブック、サプリメント、オリジナルデータ……

そして「ソードワールド2.5スタートガイド『冒険の国グランゼール』」があった。


目的はただひとつ。

「昔完走できなかった長期キャンペーンを、今度こそ完走させたい!」


以前開催したシナリオの山、頭の隅に記憶していたシナリオ案をかき集めながら、

彼ら5名のPLが集い、PCが完成するこの日を待っていたのだ。


ブルライト地方中間に位置する、大迷宮を中心に栄える冒険の国。

その周辺には、海の都ハーヴェス王国、森に囲まれたユーシズ公国、砂漠の中に佇む城塞ラージャハ帝国、

霊峰ディガッドの中にダイケホーンと、個性豊かな国々があふれている。


様々な環境、気候、気風に、政治の問題。

それらを体験しながら、冒険者として成長していってほしい。

そんな思いを込めて──



さあ、冒険を始めよう!





GM:というわけで、『冒険の国グランゼール』キャンペーンのキャラクター作成を行っていきたいと思います!  ……あ、GMはキャンペーンめっっっちゃ久ぶりなので、その……お手柔らかにお願いします。

PL1:私も久しぶりだ…よろしくお願いします。

PL2:よろしくお願いしまーす。


GM:とりあえず、固定卓ということで、色々なビルドなどを考えたりしていただければ。初期作成からのスタートとなりますが、最終的には基準よりも多めの経験点を渡したいなぁ……と思います。 ……固定で大量経験点……やばそうだな!

PL3:ははは(笑)。

PL4:サブ技能の分担も考えねばなぁ。5人パーティ……。

PL5:コンプリ(コンジャラー・プリースト)にしようと思ってるんですが、その場合セージは担当予定です。

GM:存分に悩むがいい。

タンクファイター、火力グラップラー、バフヒーラー担当神官、範囲火力ウィザード、中衛orガンナー……みたいなバランス型とか、いっそのこと振り切って全員前衛とかも楽しそうですね!

PL3:特攻野郎G(グランゼール)チーム。

PL1:殴るは楽だし敵は死ぬ。


GM:注意点としては、モンストラスロアを導入するため、ドルイド技能の追加。それからデーモンルーラー技能については、カルディアグレイスから大幅な変更があることですね。

PL4:ちょうど2か月くらい前に発売でしたもんね。

PL2:ルミエルレガシィのデータがほとんど使えないのも気をつけなきゃね。

GM:そうそう、追加のオリジナル種族もあるぞ!もっとも、無理に使う必要は勿論ございません。


GMは、以前よりPLに提示していた3種類のオリジナル種族データを引っ張ってくる。

SWでいくら待っても実装されない全身毛皮の獣人種族、ベスティア。

人間よりも弱いが種族特徴により秘めた可能性をもつ、コボルドのウィークリング。

そして、公式のデータをもとにPCとして運用できるよう調整した、幻獣種族ディーラ。

それぞれの種族データは、以下のリンクをご参照ください。

https://kakuyomu.jp/works/16816452220454467991/episodes/16816452220456667667

https://kakuyomu.jp/works/16816452220454467991/episodes/16816452220456699276

https://kakuyomu.jp/works/16816452220454467991/episodes/16816452220456738205


PL3:ウィークリングか……グランゼールで蛮族PCは大丈夫なの?

GM:今回舞台となるグランゼールの冒険者の店<雀のお宿亭>は、諸事情あって蛮族PCでも面倒を見てくれますよー。ただし、穢れ2以下のもの限定とさせていただきますが。

PL5:わぁい!私ベスティアやろうかな!

PL1:うーん……格闘魔器(エイジオブグリモワールに登場した、マナを注ぎ込んで強化する武器)使ってみたいんだよなあ。

PL2:まぁ任せてくださいよ。ビルドは……そうですねえ。「ケモ」かな……

コボリン(コボルドのウィークリング)でタンクするかぁ。

PL4:む。コボルドリングでファイター?

PL2:かなー。コボリンするなら[献身]活かしたいなって。


コボルドのウィークリングの種族特徴[献身]は、《かばう》と違って近接攻撃以外にも、魔法や特殊能力……あらゆるものの対象を1回だけ自身に変更できます。普通のコボルドの[軽視]の逆バージョンです。


PL2:で、コボリンするならやりたいことがあって…どなたか私のご主人様になりませんか?

PL5:ほう、主従関係ですか……。

PL4:設定にもよりますねえ。

PL1:私はおそらくナイトメアですね。ただ、今すごい怖がっている事はダイス目が腐ったらどうしようって事ですね……。

妙な腐り方をするとグラップラーは出来なくなっちゃうぞ☆

PL5:能力値見てから決めることは多い。

PL1:まあ最悪、固定卓だから死ぬほどGMと他PLに土下座するという手がですね……。

PL3:最後の手段(笑)。

PL2:予め算段に入れてはいけない(笑)。



キャラクター作成だけで、わいわい数時間使ってしまうPL達。

なんとか種族を決め、能力値ダイスを振り、それらに一喜一憂しながらも、

ひとまず全員のキャラクターシートが出そろいました。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る