第7話 反逆の皇女

 魔皇女クズノハ、その出自はアカツキの守護神獣の一柱・妖狐閑葉しずはを母とし、魔王オディナ・ウシュナハを母とするまぎれもない魔王の系譜。生得しょうとくの術式はアカツキの旧き呪法『七曜昊天法しちようこうてんほう』だが、生まれ育った暗黒大陸アムドゥシアスがケルト系の古ユーグをベースとしながら魔術の二大潮流、インド系の流れであるサーマ・ヤジュルとエジプト系カーバ・ルァの文明を強く受けた世界であったため、複数の魔術流派についてきわめて高いレベルの素養を持つ。素質では辰馬と互角、しかし幼少からのそれらの素養と、積み重ねた年月、それは累乗の差となって、辰馬を圧した。そのうえでさらに、海魔の主ユエガから力を得て再度魔王化したとは言え、辰馬の力は十全にほど遠い。


「は!」

「ち……」


 軽くクズノハが手をかざすだけで、水洞に凄絶無比の爆炎が満ちる。辰馬としてはその威力から自分と仲間たちを逃すだけでほとんど全力を使わされる。純然たる魔力勝負で、新羅辰馬という少年が真っ向からここまで一方的に押されるのは初めてのことだった。これまでいつも辰馬が無双できないのにはなんらかの理由があって本来なら相手より上の実力を保持していたわけだが、今回はただ純粋に実力で負けているという以外の理由がない。


「ほら、どうしたの! 仮にもわたしの弟ならば! 少しはわたしを愉しませなさい!」

「うるせーばかたれ! 勝手に、弟ゆーな!」


 悪態にも精彩を欠く。それは仲間たちを守ることに力を割かれていることもあるが、力負けしている事に対する焦慮が絶大に大きい。


 くそ……このとんでもねーバカ魔力……こんなの支えるだけで精一杯だぞ……!


 竜のごとく踊る、狐火の黒炎は防護障壁をたやすく越えて辰馬の身をあぶる。片手間で繰り出される炎の乱舞は、それだけであまりにも絶無であり、絶対的に脅威であり、すさまじく圧倒的だった。おそらく現在の地上において、彼女に並びうる魔力の使い手は存在しない。


 かつてならば存在したであろう。ただひとり。


 すなわち、クズノハと辰馬、彼ら二人の共通の父である、魔王オディナ・ウシュナハ。


「銀腕の暴君」と言われた優しき魔王その人に限りなく近いほど、魔皇女クズノハは圧倒的だった。そして新羅辰馬はまだまだ、魔王の前に立ちうるほどの自分を確立していない。


 はっきり言って逃げたいけど……でもなぁ……。


 クズノハの妖眼を見据える。右が金色、左が銀色の瞳は圧倒的高みから狡兎を駆り立てる猟犬の悦びを帯びていたが、しかし辰馬の心を捕らえたのはそんなことではない。


 あいつ、なんやかや言いながら……泣いてるみたいに見えんだよな……。


 爆砕する業火の轟きに輪転聖王をぶつけて相殺、出力に劣るぶんを体術でどうにか補い、身をひねり、蜻蛉とんぼを切り、空を搔き、間を詰める。


 が。


「甘いわ」


 軽く指先を閃かすクズノハ。あと一歩に迫った辰馬の胸板に、爆炎が爆ぜた。


「か……は……!?」

「そんなものかしら? あの男がわたしを否定して渇望したものは」


 ただの一撃で。障壁を完膚なきまでブチ抜かれ、直撃を受ける辰馬。くずおれる義弟に向かって淡々と言うその瞳に込められるのは、失望と、そして狂おしいほどの寂寥。


 くそが……そんな目ぇされたら……ほっとけねーだろぉが!


 渾身を振り絞って、クズノハに抱きすがる。無様だろうが情けなかろうが関係なかった。どーにかせにゃあならん、その想いに突き動かされて、クズノハを押し倒す。


 押し倒されて、クズノハはぱちくりと金銀の瞳をしばたたかせる。


「あら、お姉ちゃんの身体がお望みかしら? 甘えん坊の弟ね」

「うるせー、ばかたれ……つまんねぇ意地張ってんじゃねぇぞ……」


 緋眼と金銀の瞳が交錯。そこまでで、新羅辰馬の意識は一瞬、途絶えた。


・・

・・・


「よく頑張った、閑葉」


 その男はそう言ってわたしを抱き上げた。


 嬉しそうな顔。でも心の底から晴れやかとは言えない顔。


 その顔は明らかに、こう言っていた。


「望んだ子とは違う」


そのときのわたしにはわからなかったけれど。すぐに理由はわかることになった。


 男は魔力と神力を融合させた一階梯上の力を求めていた。母が妻に選ばれたのも神獣由来という出自ゆえで、本当の意味で愛し合い睦みあった夫婦ではなかった。


「わたしは、いりませんでしたか?」


 5歳の時。そう言ったわたしを見つめ返したあの男の顔を、一生忘れることはないだろう。悲しげで、驚きに満ち、否定したくあり、しかし確然と否定しがたく正鵠を射られた顔。


 だからわたしは要らない子。否定された子。


 だからわたしもあの男を否定する。


“魔王”オディナ・ウシュナハを。


 成功するにせよ失敗するにせよ、反逆のチャンスは一度きり。だから10年間、従順な皇女のふりをして力を蓄えた。


 幸いにしてわたしには莫大な魔力と美貌とカリスマがあった。どちらも憎い魔王から受け継いだものだけれど、利用できるなら利用しなければ損だ。魔王宮に蔵された魔導書を片っ端から読んであらゆる魔法を習得し、ひそかに王宮の兵や将軍を蚕食して支配下に置いた。有力な手駒を手に入れるためなら自分から進んで股を開きすらした。大抵の男はわたしを満足させるより先に簡単に屈服して、果てたけれど。


ローカ・パーラ《八方守護神》といわれる魔王最腹心の魔神たちを切り崩すのはさすがに苦労した。魔王の魔力以上にそのカリスマに心酔している連中だから、これを離反させるのは難しい。


 だけどわたしに躊躇う理由はない。


 最初に目をつけたのは海魔王・ユエガ《瑜伽》。ローカ・パーラの中でも最古参の、わだつみと時の流れを司る魔神。けれどこの老翁はどうしようもないほどに好色で、わたしが誘いを掛ければこちらが拍子抜けするほど簡単に堕ちた。皇女という貴顕を抱けるというプレミアは意外と大きかったらしい。


 ユエガを落としたことで足がかりを得たわたしは、つぎつぎと切り崩しを進めた。ローカ・パーラといえど無謬むびゅうではないし、弱みもある。ユエガが握るそれらの弱点を駆使して、彼らを脅し、すかし、あるいは籠絡ろうらくし、わたしは勢力を増していった。「銀腕の暴君」などと言われながら何処までも甘いあの魔王が、裏切り者をそれと知りながら処断せずにおいたこともわたしに有利に働いた。


 そして18歳のわたしの誕生日、ローカ・パーラ八人のうち半数におよぶ四人を傘下に引き入れたわたしは、10万の兵を率い満を持して魔王に弓を引いた。


 当初わたしとユエガらの勢いは明らかに魔王軍を圧した。ローカ・パーラの中でも瑜伽(ユガ=時)を操るユエガの戦力は絶無。さらに魔王が残り四人のローカ・パーラをアムドゥシアスの外、対人間界用に散開していたのもあって、緒戦の段階でわたしたちは面白いように魔王軍を撃破した。そうして傲り、思い上がり、油断しきったところで魔王軍の反転逆撃があることを予想もしなかった。


 結局、魔王オディナはこの反乱を鎮圧するのにローカ・パーラの一人も呼び戻すことをしなかった。驕兵となったわたしたちを蹴散らすことなど、魔王の力と軍略の才をもってすれば簡単な事だった。わたしたちは傲り、魔王の座を射止めたと思い込んで寡兵の魔王軍本隊に挑み、敵陣深く長蛇で引きずり込まれ、そこで精鋭部隊の伏兵によって徹底的に叩かれ、そして出御しゅつぎょした魔王、個人の力の前に完膚なきまで敗れた。かつて女神グロリア・ファルに闇討ちされ失って以来、銀の義腕をつけるゆえにこの男は「銀腕の暴君アーケツラーヴ」二つ名の轟きはともかく所詮片腕と高をくくっていたわたしたちは、あまりにも次元の違いすぎる力の前に一瞬の百分の一の時間もかけず、敗北させられた。四人のローカ・パーラのうち死神ゲーデと嵐をはじめとする自然現象の支配者シは討ち取られ、死を量産し自然現象を遂行するだけの現象存在に落とされた。ユエガは魔王の勘気を恐れて自分の領域、海の底のさらに底へ逃れ、わたしの参謀であり恋人でもあった奔放な炎のローゲはあろうことかローカ・パーラの中でただひとり、明確な形でわたしを裏切り魔王につきだした。わたしが男というものを根本的に信じなくなったのはこのときからだ。


 縄打たれ目の前に突き出されたわたしを、魔王はどうしようもなく悲しい目で見つめた。屈辱だった。対等の敵手と見られていない。怒りがわたしに力を与え、月食む魔狼フェンリルすら拘束してのけたというグレイプニルの魔縄すら引きちぎらせた。怒りのままに躍りかかる。数多習得した魔法の中でも、最も特異とする狐火の魔法。超新星爆発に数倍する超熱量を叩きつけた。星もふるわすほどの威力を、しかし魔王は半歩も後ずさることなく真っ向で受け止める。


 戦い自体はこの一撃を凌がれた時点で決していた。それでもあきらめの悪いわたしはひたすらに魔術と、呪詛と、怨嗟のかぎりを叩きつけ、そしてその全てを完璧に封殺されて、絶望させられた。絶対に及ばない相手に挑んだのだと気づいた虚無感で動けなくなったわたしは、そのまま魔王宮の最奥に幽閉された。


 幽閉され、力を封印されたわたしが低俗な獄吏たちにうけた凌辱について、あまり語りたくはないけれど。ただその醜悪な感情のゆえにわたしはひとつの希望をつなぐことができた。つまりは憎悪という名の希望。嬉々としてわたしを犯す獄吏たちも、この仕打ちを知ってなお下等なゴミたちを処断しないどこまでも甘ちゃんな魔王も、すべて憎悪というひとつの感情の先に集約された。いつかすべて燃やし尽くす、そう思って数十年が過ぎた。それほどに焦がれる憎しみをもって解放の時を待ったのに、魔王はどこまでも勝手に、人間の勇者ごときに殺されていた。おそらくは、自分の勝手な贖罪しょくざいの念から死を望んで。


 だからわたしの憎しみの矛先は弟に向けられる。あの魔王が、母を捨て別の、人間の女に愛情を注いで作った息子。わたしが望んで得られなかった神力と魔力の融合、一階梯上の力「盈力」を持つ弟、ノイシュ・ウシュナハ。その名前を口にのぼせるだけで、ぞくぞくするほどの殺意と歓喜が背筋を這い上がる。


「ノイシュ、絶対に誰にも負けるのではないわよ。あなたはわたしが、殺すのだから」


 死の先に勝ち逃げした魔王のかわりに。わたしは弟を殺す。そうしなければ自分を、保てないから。


・・

・・・


 意識を失った刹那の一瞬、辰馬の精神に流れ込んだのはクズノハの記憶。その凄惨と陰惨と悲惨に触れて、辰馬ははらはらと落涙した。


「見た……わね?」

「ああ……。ホント、おまえばかたれだ。こんな辛いのひとりで抱えてんな」

「黙れ! 弱者からの道場なんかいらない! あなたはわたしを憐れむのではなく! わたしに圧倒され、屈服し、怯え、そして死ねばいい!」


 圧倒する紅蓮の燐火。


 しかし今度は。辰馬はそれをしっかり止める。クズノハの力が揺らいだためと、そして辰馬の中のクズノハを解放したいという意思力が、彼我の差を縮めた。


 とりあえず、まずは倒さんとどーにもならん、か。


 両手を天に翳す。


 十二枚の光の翼が、意思に答えて強く輝き、震える。


クズノハも、腕を肩に引き絞り、構えた。


 両者ともに魔王の格。神讃は必要ない。


 クズノハが腕を横に薙ぐ。

七星罡天しちせいこうてん! 那由多無限之黒炎燐火なゆたむげんのこくえんりんか!」

舞い踊る、竜の如き黒炎。


 辰馬が腕を振り下ろす。

「嵐とともに来たれ! 輪転聖王ルドラ・チャクリンッ!」

天を衝く、金銀黒白の閃光。


 二つの秘宗は拮抗する。両者の力量差が縮められたとはいえ、やはりまだクズノハに分がある。辰馬は圧倒される。一瞬、これでも負けるか、そうあきらめがよぎる。


 その刹那、思い出が弾けた。


 くじけそーになったときは、おねーちゃんの顔を思い出すよーに! おねーちゃんだけじゃなくて、たぁくんの大事なみんなのことを思えば。簡単に負けらんないって思うから!


 辰馬が新羅の技を継承すべく、修行を始めた当初。はっきり言って最初は新羅の技になんの思い入れもなく、厳しい修行に嫌気がさしてしょっちゅうサボっていた辰馬に、雫がそう言った。


 そのときからこの言葉は、辛いときの辰馬の支えであり続けた。今回も。


 あぁ、そーだわ。ひとりで背負ってるバカ姉に負けらんねぇよな、こっちはおれだけで戦ってんじゃねぇ。みんなでやってんだ……!


「うらあぁぁぁ!!」


 信念とか根性とかプライドとか、愛情とか全部ひっくるめて振り絞り、咆哮。

 押し負けていた光が、少しずつ少しずつ、黒炎を押し返す。予想外の底力に、クズノハが驚きの形に顔を歪めた。


「なんで……あの男も、あなたも! わたしより恵まれているんだから、せめてわたしに殺されなさいよおぉっ!!」

「そーいういらん意地を、ぶっ壊してやるよ!! ……いーかげん、一人だけで生きるのはやめろ!!」


 ついに金銀黒白が黒炎を打ち抜く。


「く……あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーっ!!」

「はぁ……はぁ……まったく、とんでもねーわ、このバカ姉……もーいちど勝てとか言われても無理だぞ、実力では完全に負けてたし……にしても……ここ一番でしず姉の言葉を思い出すとか、おれ、シスコンなんかな……?」


 勝敗決した。盈力に打たれ倒れるクズノハを受け止めて、辰馬も膝を突く。ガス欠でふらふらだが、それにしても力の消耗が異常すぎる。ここまで弱るはずがないところまで衰弱して、そこに脳内へと低く深い老人の声が響く。


「借りたものは返していただなくてはなりませんな、皇子に皇女。まあ、多少の利子はつけさせていただきますが……それでは、ごきげんよう。魔王の座の空位はこの老臣が埋めますゆえ、安心してお眠り下さい、両閣下」

「今の……」

「ユエガ……! わたしたちに力を貸したのは、この状況で回収する目的で……!」


兄弟が視線を交わし合うなか、水洞が崩落を始める。どう考えても事態は最悪だった。


・・

・・・


 その頃。


 水洞を脱するべく邁進する辰馬の仲間たち一行の前に、小柄な少年が立ちはだかる。


「瀬名くん……」

 雫の言葉に、覇城瀬名はじょう・せなはどこまでも冷たく陰湿な笑みを返す。それは必死に自分を繕い、背伸びしていた瀬名の未熟とはどうしても重ならない、老成した邪悪さを醸す。雫は本能的に腰に手をやるが、やはり今彼女の腰にいつもの銘刀・白露はない。

「ふ……停止10秒、というところか」


 翳した右手にぽぅ、と力の兆しがともる。それに真っ先に反応したのは雫で、発現する力の意味を理解したのは瑞穗。


「……ッ!」


『動きを停止した』大輔の首を無造作にもごうとする瀬名の右手を、同じく雫の右手刀が阻む。「ちょ、みんなどーしたの!?」棒立ちの仲間たちに声を飛ばすものの、大輔たちは微動だにしない。「トキジクです。瀬名さん……いえ、瀬名さんに憑いたなにものかの魔力が、時間を止めています!」ただひとり、雫と同じ時間を共有できている瑞穗がそう言った。


「ほう……ワシと同質の力と……そちらの桃色髪は魔術の枠外か……面白い、ワシの復活の贄に相応しい娘どもよ。いや、食うのはもったいない。奴隷として永遠に飼ってやろうではないか……くく、皇子の女を寝取る、なかなかに愉しい愉悦よ」


「ッ! このガキ、いつの間に!」

「大概鬱陶しいガキでゴザルな!」

「ふん、五月蠅い……停止30秒」


 動きを再開したシンタと大輔は、身構えようとした姿で再び停止する。


「男はいらぬ……娘ども、このわっぱどもを死なせたくなければおとなしくワシについてこい。それとも……、実力差を突きつけられんとわからんか? いいぞ、ズタズタに嬲ってやる。娘の柔肉を痛めつけるのも、なかなか愉しいものだからな……」


 傲然と言い放つ、瀬名。

 雫と瑞穗は視線を交わし合い、雫がかぶりを振る。おそらく、雫の手に白露があったとして、そして大輔たちの命を扼されていなかったとしても、このなにものかは天壌無窮を発動させた雫よりさらに強い。雫だけなら玉砕を選んだかも知れないが、瑞穗の身柄も考えなければならないとなればそれはできない。


「わかった、いうこと聞きます。みんなは助けて」

「くく、お前たちが従うのなら男どもに用はないわ。ついてこい。わしの宮殿でたっぷりと可愛がってやる」


 瀬名はこの上もなく邪悪に笑うと、雫と瑞穗の腰に両手を回し、腰と尻をなで回しながら歩き出した。他の皆を人質に取られている現状、抵抗も許されず、雫たちは辰馬の救出を信じて瀬名の誘いに従うしかない。


 信じてるからね、たぁくん。


ひとまず今は瀬名にいいようにされながら、雫は自分のピンチには必ず駆けつける最愛の弟の顔を、強く念じた。

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