早瀬 壱(ハヤセ アン)の頭のなか

ろくろく んよちい

想像(創造)

 物語が始まりそうな気がした。

ただその直感というもののほとんどは、そうではないことが多いというのが現実である。


 頭の中では違う世界が想像(頭の中)を独占していることがしばしば。でも、これでも一応頭の中の想像だけで、それ以上行動に移すこともそれ以下もない。(……つもりではいる。)


 私、早瀬 壱ハヤセ アンは、小さい頃から物語が好きだった。親は仕事で忙しかった事もあってか物心ついたときからのテレビっ子。当時の子供むけアニメの録画をひたすら繰り返して観ては、その世界を自分の中でアレンジし続きを想像したり、友だちとごっこ遊びをしたり。

しかし、小さいながらもその世界はあくまでもアニメやその物語のことだけだとはわかってはいた。それでも物語の中の人は自分に無いものを持っていて、そのことに強い憧れを抱いていた。


物語という”想像”と”現実”というものの差が、アンの中の創造心を生み出したのではないだろうか。

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早瀬 壱(ハヤセ アン)の頭のなか ろくろく んよちい @nono1121

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