第3話 チュートリアルをしてみよう

第3話 チュートリアルをしてみよう


『以上でアバター設定を終了します。お疲れさまでした』


『続いてチュートリアルに進みます。但しチュートリアルに関しましてはスキップを選択できます』


このまま進む:街に降りる


 戒夜は迷わずこのまま進むを選択した。


『それではチュートリアルを開始します。まずはメニュー画面を出し、アイテム欄から武器防具を装備してください。なお、メニュー画面は口頭でメニューと唱えるか念じることで現れます』


「メニュー」


 カイヤはとりあえず口頭で唱えてメニュー画面を表示し、アイテム欄にあった初期装備-服と靴、背中に弓、腰に矢筒、両脇腹に双剣を装備した。


『お疲れさまでした。いま装備された初期装備は耐久度がなく、破損することはありませんがその分攻撃力防御力等が低く設定されておりますので、レベルにあった装備を揃えられることをお勧めします』


《システムメッセージ:チュートリアル①終了特典としてSP1獲得》



『続いてメイン武器のチュートリアルを開始します。出現するモンスターを攻撃してください』


 そうして周囲の風景が草原へと変わり、現れたのはファンタジー等でおなじみのモンスター‥‥緑色のスライム。ぷるぷると震えるゼリーのようなモンスターに苦笑しながらも腰の双剣を手に取り攻撃を与えた。

 攻撃を加えられたスライムはぱちゅん!と音を立てて弾け、緑色の宝石のようなものを残して消滅する。


『お疲れさまでした。グリーンスライムの核はドロップアイテムとなりますのでそのままお持ちください』


《システムメッセージ:チュートリアル②終了特典としてSP1獲得》



『続いてサブ武器のチュートリアルを開始します。出現するモンスターを攻撃してください』


 アナウンスと同時に現れたのは赤いスライム――カイヤは双剣を鞘に戻し、弓に矢をつがえると慎重に狙いを定め、矢を放った。


「む・・」


 第1射が僅かに逸れスライムの横に刺さったのを見て、第2射をつがえたカイヤは射線をずらしてもう1度矢を放つ。今度は狙い違わず赤いスライムに攻撃を与えられた。

 ぱちゅん!とまた音を立てて弾けたスライムのいた場所には赤い宝石――核と、同じく赤いゼリーのようなものが残っていた。


『お疲れさまでした。レッドスライムの核とレッドスライムゼリーはドロップアイテムとなりますのでそのままお持ちください』


《システムメッセージ:チュートリアル③終了特典としてSP1獲得》



『続いて消費アイテムのチュートリアルを開始します。メニュー画面を開いてアイテム欄を表示し、初期ポーションを実体化してください』


 言われた通りにアイテム欄を開くとそこに表示されていた初期ポーションを実体化し、じっと目を凝らした。


≪アイテム名:初期ポーション

 詳細:初心者冒険者に人気のアイテム。HPを僅かに回復させる≫


 ‥‥‥・どうやら目を凝らした事で鑑定スキルが発動されたらしい(笑)


『お疲れ様でした。ポーションは飲むことでも患部に振り掛けることでも効能を発揮します。種類によって効能も異なりますのでレベルにあった種類を揃えられることをお勧めします』


《システムメッセージ:チュートリアル④終了特典としてSP1獲得》

《システムメッセージ:基礎チュートリアル終了特典としてSP5獲得》


「‥‥ん?」


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◇ステータス◇


NAME:カイヤ

 種族:天狐族

 副種族:妖狐族

 職業:薬師

 サブ職業:陰陽師

 武器:双剣、弓


Lv.1

 HP 100

 MP 200

 STR 10

 AGI 20

 VIT 15

 INT 20

 MID 20

 DEX 20

 LUK 20

 (所持SP9)


 種族スキル:天術Lv1 妖術Lv1

 職業スキル:薬術Lv1 符術Lv1

 スキル:双剣術Lv1 弓術Lv1

     調合Lv1 錬金術Lv1 鑑定Lv1

     採取Lv1 索敵Lv1 探索Lv1

     鷹の目Lv1

     料理Lv1

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