第2話 冒険者ギルド

「お早うご座います、受付係のメリア・リーンです。ご用件を伺います、ご依頼でしょうか?」

 母親と成人した位の女の子、5歳位の男の子の3人連れ、返答したのは長女、綺麗な緑の髪の女の子。

「冒険者登録をお願いします。ああ、ボク1人ですから」

 おや、親子じゃないの?

「偶然出会って、この町まで一緒に来ただけです」

「彼女が盗賊から守ってくれたのです」

 魔力も感じられないのに、盗賊を撃退したの、この子が? 1人で?

 見慣れない上着、生地も縫製も確りした上物、スカートもプリーフの折り目がクッキリ……お金持ちのお嬢様?

 腰にはショートソードが1振り、魔力は感じないのに、違和感が有る。理由の分からない違和感、不安感。

「冒険者登録には銀貨5枚が必要ですが、宜しいですか?」

「はい、これで」

 銀貨5枚を受け取り、登録作業を進める。

「この結晶石に片手を触れてください。貴女のステータスを冒険者カードに記録します」

「こうですか」

「はい、そのままで」

 カード管理システムから警告、高度なステータス偽装の可能性大?

 気持ちは分かるけれどね、それはダメよ。はい、偽装解除&解析スタート。


 名前 優衣・坂本

 年齢 13歳(解析継続中 未確定)

 種族 人族? (解析継続中 未確定)

 職業 未定(魔物使い? 未確定)

 LV  測定不能

 特有スキル 解析不能

 汎用スキル 解析不能

 称号 〇〇〇〇(解析継続中)


 同じ情報がギルドマスターの表示盤に現れているから、ギルマスも来てくれるはず。

 これ以上は解析不可能!?


 この子、何者?

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

混沌の種子 @masakana

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ