秋、早々

 今日と明日、泊まりで妹が遊びに来る。特別もてなすというつもりもないが、久しぶりに会えるわけだからソフィーのことも含めて話したいこともある。

 死神、もといソフィアとは変わらずに暮らしていた。病気の影響か、身体の調子が悪くなるときがあったが、ソフィーは付きっきりで看病してくれた。

 俺は、そんなソフィーのことを心から愛していた。


「彩音さん、いつ頃来られるのでしょう」

「もう一時間もしないと思う。ごめんな、結局片付けとか全部任せて」

「いえ、お気になさらず。貴方もそんな身体ですし、無理はしないでください」

「ん、わかってる。ありがとう」


 本音を言えば、症状が出るのはもっと先だと思っていた。少なくとも、最後に彩音と遊んでやるくらいのことはできると思っていたが、どうやらどこかへ連れて行ってやったりは厳しいようだ。

 両親がいなかったから仕方ないのだが、彩音は自他ともに認めるブラコンだ。いつまでも兄離れしてくれなかったが、それがまた可愛かったから俺もよく甘やかしてしまった。


「あたたかい人ですね」

「誰が? 彩音?」

「貴方も、彩音さんもです」

「ソフィーもだろ」

「私は、そうですね。人ではありませんから」

「そっか」


 ソフィーの話を聞いている限り、魂の管理者になる前は人間だったと考えられる。きっとそのときから優しい人で、だからこそ今、管理者なんてものをやっているんだと思う。

 用事を一通り済ませたソフィーは、俺の隣に座ってほんの少しだけ身体を預けてきた。


「想定外でした。本当は貴方をもっといろんな所に連れて行くつもりだったのに」

「ソフィーが?」

「ええ。どうせ関わってしまったんです。最後まで貴方に幸せであってほしいですから」

「……それだけで十分だ」

「そう言うとわかってたから全部黙ってたんですよ」


 そう言うソフィーの表情は、悔しさと悲しさが入り交じっている。それは感情がなければ見せられないような、そんな表情だった。


「前から思ってたんだけど、ソフィーってほんとに魂がないのか?」

「……その話、きちんとしておくべきですよね。実は……」


 そのとき、忙しなくインターホンが三回押された。


「出てあげてください。立てます?」

「ありがとう、大丈夫だ」


 そう伝えてもソフィーは支えてくれた。

 ソフィーに支えられながら玄関の戸を開ける。


「おひさ、お兄」

「何ヶ月ぶりだっけか」

「何ヶ月ってか年単位になるぞ。ちな一年三ヶ月ぶり」

「もうそんなになるんだな……」

「……その人は?」

「ソフィアと申します」

「まあ、その。彼女」

「はぁ……お兄にねぇ……」


 事実を疑うようにしながら、彩音は俺のことを盾にしている。ソフィーのことを怖がっているのだろう。

 人見知りというわけではない。おそらく、ソフィーの正体が問題なのだろう。


「すみません、席を外しますね」

「ああ、悪い」


 ソフィーが部屋に戻り、俺と彩音はリビングへ向かった。


「なんか、悪いことした。ごめん」

「気にしなくていいと思う。でも、悪いと思うなら後でソフィーと少しだけでいいから話してやってくれ」

「……うん」


 ソフィーが人間と変わりないことは俺がよく知っている。だから、できることなら彩音もソフィーのことを知ってやってほしい。俺が死んだ後でも、一人でもいいからソフィーのことを大切に思う人がいてほしい。

 ずっと一人でいるのは、寂しすぎるから。


「お兄はどこであの人と?」

「ここ、だな」

「……どゆこと? 大学の人とかじゃない?」

「全然違う」

「待って、全然わからん」

「一目惚れだ。うん、俺の一目惚れ」


 とりあえずそういうことにしておくのが都合がいいだろう。

 だが、意外なところから抗議の声があがった。


「違うでしょう。私が先です」

「……いや」

「冗談です。どっちが先だったかなんてどうでもいいでしょう?」

「……まあ、たしかに?」

「とりあえず、二人が仲良しってのはなんとなくわかった。おっけ」


 疑念はソフィーのことから俺に彼女がいることに変わったようで、今度はソフィーが本当に俺の彼女なのかを判断しているらしい。


「お兄さんのことが大切なのが伝わってきますね」

「ブラコンだからね。仕方ないよね」

「……本当に自他ともに認めるブラコンなんですね。いえ、蒼士さん相手ならそう言える気持ちもわかります」


 ソフィーが笑うと彩音の緊張も多少はほぐれたらしく、小さく笑みをこぼした。


「ま、なんでもいっか。お兄ゲームしよー」

「早速それか。いいけど」

「では、私は部屋にいますので。なにか……」

「ソフィーさんも。付き合ってよ、お義姉ねえちゃん」

「……義妹いもうとの頼みなら」


 仕方ないかのような口調で、でもどこか楽しそうにしながらソフィーは彩音の隣に座ってゲームのコントローラーを取った。


「ソフィー、そういうのやれんの?」

「多少はできるはずです」

「ほんと多才だよな……」


 炊事洗濯はもちろん、娯楽や遊戯に関してもそれなりの技量がある。逆に欠点を探す方が難しいのだ。


「ほら、蒼士さんも」

「お兄が話してくれないと喋れん」

「はいはい」


 彩音からコントローラーを受け取って、二人の少し後ろに座る。容姿こそ全く違うが、こうしてみるとソフィーと彩音はまるで本当に姉妹であるかのように見える。

 もし俺がこれから先も生きていくことができたら、そうなっていたのかと。そんな有り得るはずもない想像を少しだけしてしまった。

 数あるゲームソフトの中から彩音が選んだのは、基本操作がわりと簡単なレースゲームだった。三人が得意不得意の差があまりないと思ったからだろう。


「こうやって遊ぶのも久しぶりです」

「やっぱ、忙しかった?」

「ええ、まあ」

「お兄? ソフィーさん? 始まるよ?」

「わかってるって。彩音には負けないから安心しろ」

「いや今日こそわたしが勝つ。絶対勝つ」

「やってみろ」


 こういう会話をするのも久しぶりで、最後だ。


「蒼士さん」

「ん?」


 小声で話しかけてきたソフィーに、こちらも小声で応答する。視線は画面に向いているので、彩音も気づいた様子はない。


「彩音さんに、貴方のことを話そうと思います」 

「そっか」

「ですが、その前に貴方の意見を聞いておく必要があります。彩音さんは貴方との関わりがあまりにも強すぎますので」


 確かに、彩音に伝えたときにどういう反応をするのかはソフィーにはわからないだろう。悲しむかもしれないし、思いのほか平気かもしれない。あるいは、俺の運命を変えてしまうような何かを起こしてしまうかもしれない。

 だけど、彩音に礼も、別れの言葉も言えないのは嫌だった。


「伝えてほしい」

「……わかりました」

「いやおいなに喋ってんの。集中してよ」

「悪い、最下位」

「違うし三位だし」


 NPCを端から眼中に入れていない俺の発言に食いつきながらも、彩音は的確に俺の妨害をしてきた。そんな彩音に対して俺とソフィーが妨害をし返す。

 そうしてソフィーがゴール、続いて俺がゴールして、しばらくしてから彩音がレースを終えた。


「酷くない? えっ、待って酷くない?」

「俺の勝ち」

「俺のっていうか、二人がかりでわたしの妨害してたよね? 無理だよね?」

「もう一戦やります?」

「無理だ別のにする。二人まとめてでもボコボコにできるやつにする」

「頑張れ」

「手加減はしませんよ?」


 彩音だけでなく、ソフィーも楽しそうだ。たとえ楽しいと思うことができなくても、これで少しでもソフィーにとっても息抜きになってくれたらいいなと思う。

 それから俺とソフィーは二人がかりで彩音をボコボコにし続けて、ようやく諦めた彩音はとても満足そうだった。


「やー、次は勝つ」

「次は私が本気でお相手しますよ」

「本気じゃなかった……?」

「ええ。ですが、時間も時間ですので夕飯の支度をしますね」

「手伝おうか?」

「では、少しお願いします」

「わたしも手伝う」

「ついでにちょっとだけ二人で話あるからいいよ、ありがとな」

「おっけ」


 そう言いながら頭を撫でてやると、彩音は年頃の嫌がるような反応ではなく、むしろ嬉しそうにして笑ってくれた。自他ともに認めるブラコン彩音は、今も変わらずブラコンらしい。

 キッチンに立ったソフィーは、作業をしながら話を始めた。


「不思議ですね。負けているのに、というか負かされている瞬間が一番楽しいなんて」

「多分俺がゲームだけは加減しなかったからだろうなぁ……」

「おや、そうなんですか?」

「適当に相手したときより、全力で負かしたときのほうが楽しそうなんだよ、あいつ」

「なるほど」


 だから、ソフィーと俺が手加減なしでゲームに付き合ってくれたのが楽しかったのだろう。ゲームを熱中して付き合ってくれる友達がいなかっただろうから、なおさらなのかもしれない。


「貴方がいなくなったら、彼女はどうなってしまうんでしょうね」

「……さあな」

「私が傍にいてあげられたらよかったのに」


 ソフィーはいつまでも現世に留まっているわけにはいかない。それは当然のことだろう。

 そもそも、ソフィーは自分を死神のようなものだと言った。そんなソフィーが人と関わり続けることがあまりよくないような気がする。


「ともかく、悔やんだところで意味はありません。今はどれだけ彩音さんに刺激を与えず貴方のことを伝えるか、それを考えるべきです。もしも彼女が運命を変え得るようなことがあれば……私は、彼女を殺さなければいけません」

「まあ、そりゃそうか……」


 俺に伝えたのは、そもそも俺本人に運命を変える気がなかったからだろう。実際、俺は死ぬことを受け入れているし抗うつもりもない。

 だが、彩音はそうもいかないかもしれない。たった一人の家族が数ヶ月後に死ぬと言われて平気でいられるほど彩音は強くない。第一、仮に彩音が死んでしまうと言われたら俺は簡単に割り切ることはできないだろう。


「できれば自然に気づいてくれるのが一番ですが……それは厳しいでしょうね」

「普通は自分の兄貴が死ぬとは思わないからな」

「当然です。それに、貴方と彩音さんの関係は普通ではありませんから」

「そうかもな」


 彩音にとっては家族であり、親代わりなのだ。だから俺も彩音のことを人一倍大切にしていたのかもしれない。


「難しい話ですね……あ、お皿取って貰えます?」

「ん、はい」

「ありがとうございます」

「こちらこそ、いつもありがとう」


 ひとまず彩音の件は置いておくとして、まずは夕飯の支度をすることにした。






「すごいよねー、ソフィーさん」

「はい? なにがですか?」

「うん。なんかなんでもできるし、優しいし。あとは、お兄に必要なものがわかってる」

「俺に?」


 夕飯の後、彩音は唐突にそんなことを言い始めた。


「お兄ってさ、人のこと甘やかすわりに自分に厳しいじゃん。だから、甘やかしてくれる人がいるんだよ。次は誰がソフィーさんを甘やかすんだって話だけど」

「では、私を甘やかすのは彩音さんにお願いしましょうかね」

「わたしに? いいけど……」

「彩音が見ててくれるなら安心だな」

「お兄まで茶化すか。いいよ、わたしがソフィーさん甘やかし尽くしてやる」


 もし彩音が俺が死んだ後もこの言葉を守ってくれたら、ソフィーが今の話を覚えていてくれたら、ソフィーは一人にならないで済むんだろうな、と。こんなときでも他人のことばかりな自分が少しだけ可笑しくて笑ってしまった。


「えっ、なに。こわ」

「いや、なんでもない」

「今日は随分楽しそうで。では、私はお風呂に入ってきますのでお二人でごゆっくり」

「あー、なんかごめん」

「いえいえ。お風呂の後に彩音さんに甘やかしてもらいますから」

「早速!?」


 そう言いながらも、彩音は楽しそうだ。

 ソフィーが浴室に入ったことを確認した彩音は再び口を開いた。


「ソフィーさん帰ってきたらもっかいゲームしよっか」

「夜更かしは許しません。つか、今までもそうだったろ」

「えー」


 不満そうな声を出すものの、端から却下されるのはわかってたようだった。

 だが、今日くらいはいいかもしれない。おそらく、今日が彩音に会える最後だろうから、わがままを聞いてやるのも悪くないかもしれない。


「まあ、ソフィーがいいって言ったらな」

「……そっか。お兄はおっけーなのか」

「まあ、今日くらいは……」

「なんで今日はいいの?」

「……どういうことだ?」


 その質問は、おそらく当を得ていた。


「なんで今日はずっとわたしとかソフィーさんのことばっか気にしてんの。なんで今日は夜更かし付き合ってくれんの。なんで、もういなくなるみたいなこと言うの?」

「そ、れは……」


 伝えなければいけないとわかっていた。

 泣きそうな顔を見て伝えられるほど、俺は強くなかった。


「蒼士さんが死ぬからです」

「……ソフィー」


 いつの間にか戻ってきていたソフィーが淡々と告げた。


「やっぱ、そうなんだ」

「やっぱ……?」


 空元気からか力なく笑う彩音は、どこか現実を受け入れられていないように見える。


「だって、おかしいじゃん。あの過保護なお兄が夜更かしを容認するとか。それに、ソフィーさんみたいなすごい彼女もできるわけないし」

「それは違います」


 きっぱりと、以前佐野に似たようなこと言われたときよりも力強く言い張った。


「蒼士さんを一番よく知る貴女が、そんなことを言わないでください」

「……ごめん、なさい」

「ソフィー」

「……はい、私が言うことではありませんね。すみません」


 なにがともあれ、気づいてくれたのは俺とソフィーにとってもよかったのだ。わざわざここで感情を揺さぶるようなことも言うべきではないだろう。


「お兄は、死んでいいの?」

「ああ。もう、十分いろいろもらったからな」

「でも、返せてない。お兄にはなんもしてあげれてない」

「今日めちゃくちゃ遊んだろ。楽しかったぞ」

「そんなの、わたしのわがままだし。まだ、まだ……」


 言葉が出てこなかったのか、俯いてしまった。その彩音の頬を涙が伝う。


「まだ、一緒にいたいよぉ……」


 たったそれだけの、彩音だけが持つ本音。誰よりも強い気持ち。

 互いしかいないからこそ、普通よりも強い家族の愛で繋がっていた。互いだけが大切な家族だったから、失うことを考えなかった。


「いっしょに、あそんで。りょこうして、けんかして。おにいのけっこんしきとか、いって……」

「そうだな。相手はソフィーか?」

「わたしがおくさんにめっちゃもんくいうの……」

「文句かよ。祝えよ」

「むり……」


 叶えられなくなってしまった、彩音の理想。


「……ソフィーさんは、なんでお兄のとこに来たの?」

「蒼士さんを愛すため、でしょうか」

「愛す……?」

「なんでも、現世に未練のある人は転生できないんだとさ。で、俺は人に愛されてなかったのが未練らしい」

「なるほど、ね……ごめんね、お兄」

「なんでお前が謝んだよ」

「ずっと一緒にいたのに、わたしがお兄のことちゃんと大好きだったらよかったのにって、思った。だから、ごめん」

「……お前は、俺のこと嫌いか?」


 何も知らない人が聞けば、それはただの自惚れに聞こえるかもしれない。けれど、俺と彩音に関して言えば、互いよりも互いを知っているのだ。

 そんな彩音の想いなんてわかっていた。


「大好きに、決まってんじゃん」


 再び涙を流し始めた彩音を抱きしめたのは、俺ではなくソフィーだった。


「ごめんなさい。貴女が望む形にしてあげることができなくて」

「……うん……ソフィーさん、きらい……」

「ええ。嫌ってください。私は、そういう存在ですから」


 ソフィーは優しく笑った。

 きっと、こういうことが何度もあったのだろう。大切な人をただ見守るだけしかできないソフィーが、家族に恨まれるなんて悲しいことがきっと今までにもあったのだ。


「……でも、ソフィーさんはお兄の傍にいてあげて」


 鼻をすすりながら。目を擦りながら。

 彩音はソフィーに抱きついて静かに泣いた。






 三十分か、一時間か。あるいはそれ以上か。彩音は声を押し殺して泣き続けた。ソフィーはただその背中を撫で続けて、俺はそれを見ているだけだったが。


「お兄、ソフィーさん。明日遊びに行こ」

「……悪い、無理っぽいな」

「なんで……」

「ちょっと体調不良」

「それって……」

「そうだな、死ぬ原因の病気だと思う」

「そか」


 俺が死ぬという事実を聞く度に泣きそうになるが、俺を心配させないためかあるいはソフィーのためかはわからないが絶対に泣こうとはしなかった。


「じゃあ、家でゲームでいい。お兄がしたいことでいいから、しよ」

「サンキュ。ソフィーも付き合ってくれるか?」

「もちろんです」


 頑なにソフィーのことを見ようとはしなかったが、小さな声で「ありがと」と呟いた彩音に、ソフィーも小さく微笑みかけた。

 翌日、俺たち三人は疲れるまで遊んだ。彩音が帰る時間になるまで、休むことすら忘れて遊んだ。


「じゃあ。またね、お兄」

「ん、またな」

「ソフィーさんも、また。来年くらいに来るから」

「はい。私もここにいられるように、がんばってみます」

「……あと、嫌いとか言ってごめん。ほんとは、結構好き」


 やはりまだ目は逸らしたままではあったが、彩音はソフィーにしっかりと想いを伝えた。

 本当は駅まで見送りたかったが身体の調子が悪く、彩音にもやめてほしいと言われたので、玄関先で見送った。


「ソフィーは、いいのか。あんなこと言って」

「一応は。前にも話しましたが、私は元々人間です。そのこともあってか、私は人と関わることを禁じられていません」

「へぇ……」

「とはいえ、彩音さんはなんの関わりもないとは当然言えませんから、あまり深い関わりは駄目なのですがね」


 なんとも難しい立ち位置なのはよくわかったが、少なくとも彩音の傍にいてやることはできないのだろう。


「心配することはありませんよ。あの子は一人でも大丈夫です」

「……わりと気に入ってるよな、彩音のこと」

「そうですね。義妹ですから」


 そう言ったソフィーはやはりどこか楽しそうで、悲しげだった。

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