第4話 おまえの暗黒の未来も知ってんだぞ

 しくしく泣きだす、おっさん。

 うぇえええ〜、うぜぇ。


「しかし、グィネヴィアさまは、お美しく聡明で、年頃もアーサーさまに相応しく、血筋も身分も釣り合っておいでです」


「おまえ預言者なんだから、どうせ知ってんだろ? ランスロットに寝取られるって」


「いえ、決まったわけではありません。預言は絶対ではないのです」


「ざけんなよ。おまえだってヴィヴィアンに生き埋めにされて途中で離脱するんだぞ。最後まで責任持ってオレの面倒も見られないんだからな」


「いえ、それも決まっているわけでは……」


「イイじゃん別に。どうせアーサー王とグィネヴィア王妃の間に子は生まれない。結婚しなくっても問題ない」


「宮廷が王妃を必要としています!」


「知るかぁあ!!」

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アーサーは絶対、グィネヴィアを娶りたくない 汐凪 霖 (しおなぎ ながめ) @Akiko-Albinoni

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