第6話 シスコン勇者と村デート

「この服はどうですか兄さん」




「似合ってるよすごい、コトハは赤も似合うね」




「そーお?、んー‥でもこの魔女服が快適すぎて、着替える事あるのかな。下着だけにしておきますね兄さん」




「普段着で戦闘は怖いし、今更金属鎧とか着れないもんな…。いつか、似たような性能のローブやコートの予備が欲しいね」




「だねぇ‥切実だねー、兄さんも下着沢山買って置いてね」




「ほいほい。んーヒモでくくるのかコレ、ゴムとか無いのかな」




「どうだろね、ゴムって木から作るんだっけ?樹液?」




「ああ、正解はわからんな」




「ネットが欲しいね」




「だなぁ、レシピ本だけでも欲しいよ」




「スイーツ本欲しいー」






その後二人で肉屋に行き普段料理の調味料を聞いたり買い物もした。めっさ便利やねアイテム袋なんも気にせず手ぶらで買い物できる。




しかし、いかんせん村だ…。デートとと言う名のただの買い物じゃんコレ。




なーーんも無い、無いったら無い。みんな生きるだけで精一杯なんだろうな。




鑑定してもスキルなんてある人は殆どいなくて、あっても気づく事なく一生を終えていくんだろうか。


一人暇そうなご老人に聞いて見たら、教会に行ってお布施を渡せば少し見れるらしい。






なんとなくベンチで2人休憩してるだけなのも暇なので、自分のスキル達を細かく鑑定する事にした。




…おおう、なんてこったい。






不老…ノアの特別スキル、ある程度で老いは止まる。物理的な死は免れないが、体が通常よりも活性化されておりある程度の欠損は再生される。寿命も無い。






「うわぁ…」




「どうしましたか兄さん。眠くなりましたか?」




「ごめんコトハ‥不老を鑑定してたんだけどね……これ殆ど不老不死だった」




「あー、知らなかったのですか?私は初日から気づいてましたよ兄さん」




「てっきり老いが止まるだけのスキルだと思ってたよ…巻き込んですまなかった」




「…私達は身寄りもありません、パパもママも事故で…。私だけ1人で生きていけと?」




「そんなつもりは無かったけど、交渉すればこの世界に来る事もなか‥‥うーんあの管理者は行かせたがってたな俺をとても…。とにかく、物理的以外死ねなくなったんだ…責任は取るけど、悪かった」




「謝らなくていいよ兄さん、そりゃいつかは飽きちゃうかもだけど…その時はその時で考えたらいいよ。


…それにまだ私は普通に恋愛も諦めて無いからね?、例え不老でも。おれが一生守るとか思わなくていいからね」




「アーナニイッテルカワカリマセンネー」




「まったく兄さんは…、なんで私なの?、実の妹だよ?ここは合法みたいだけど地球ではアウトだよ?」




「悪いなコトハそればかりは無理だ、俺はコトハさえいればいい。そばにいるだけでもいい。デートくらいゆる…せないなウン、後ろから矢で射るからな」




「まったく……、なんでこうなったのだろ。顔も良くてスポーツ万能、勉強はまぁ普通だけど‥私のクラスでも兄さんが好きって人いっぱい居たんだからね」




「コトハもなー、羽虫が近づかない様に祈ったり排除したり大変だったんだぞ」




「いや排除って、何をしてるんだか…。でも兄さん、私はブラコンではないのよね残念だけど」




「んー、時間はあるんだし気楽に行こうよ。コトハもいつか分かってくるさ…という訳で膝枕お願いしますコトハ」




「脈絡なんもないよね、…はぁ、昨日のお礼もあるしいいか。どうぞ兄さん」




「わーい」




「匂い嗅がないでね」




「はーい、幸せー」




なんだかんだ優しいからなコトハは、コトハの為なら何でもしてやる。何でも。




優しく髪を撫でてくれるコトハの指…、ああ‥癒される。



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病院行ってきました、めっさ混んでました…コロナが怖いです病院なのに。

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