2021/05/13:学校のテスト。―――――――――――――――――#自説

 小テストと言う物がある。テストより小さな、評価につながるのかどうかも良く判らないテストである。教師側からすれば生徒の学力を測れる便利なツールかもしれないが、生徒からすれば直前に丸暗記する面倒な行事である。暗記が得意な生徒にとっては、授業の時間が潰れるのでもっとやれと思っているかも知れない。


 そもそもテストと言う物は、受験などはともかく、絶対に必要なのだろうか。大学では単位なるものがテストの出来で決定され、卒業できるかが左右されるようだ。しかし高校まではそれほど厳しいとは聞かない。実際、私が今日受けたテストだって人生からしたら些末なもので、個人として満足のいく結果であればそれで良い。テスト期間と言う物を作って、受験などに対して勉強するという経験を積ませるという役割があるかも知れないけど、果たして幾らの人間がテスト勉強をするだろうか。理想を言うなら、テストが学力の基準となり、生徒みながそれを目指して勉強してほしいのだろう。私はテストのための勉強を嫌うので、自学自習と言う面では高評価であり、テストの成績はまあまあである。


 結局、勉強の目的とは何だろうか。将来したい事も決まっていない人間に明確な目的など持ち得ないのは明白だ。私は小説家になりたいが、職は就きたければ就けるものではない。親元で不自由なく暮らしている内は、将来設計の自由度を高める時間だと言われる。だが、稼いだことも無い人間に、仕事の実体験から発せられる名言など届くはずもなく、将来を考えた所でそれは夢物語である。教師はそうした不安定な生徒に対し、簡単な目標を与える事で、陰から将来に導いているのかも知れない。


――――――


 今日は小テストがあったので短めにしたが、小テストがあったので小テストに関係した話を書いた。こう考えてみると、テストを与えてくれる先生はやさしいのかも知れない。事実かどうか確認する気はないけれど。


「テストどうだった?」

「あんなもんでしょ。」


 教室ではそう言った話が聞こえた。確かにそれほど難しい問題は出ていない。出題範囲が決まっている漢字のテストなんて、5分で十分だ。


 ただ、漢字なら5分で覚えるのだが、英単語はそうはいかない。理由はよくわからないが、英単語を覚えるのが私は苦手だ。細長い紙の左には英単語、右には和訳を書く。中央で折りたためば暗記の練習ができる。暗記の方法は間違えていないと信じてるけど、30分時間を当てようが、10回反復しようが、テストで満点が取れない。いかなる業種でも英語ができると良いと喧伝する世の中で、英語が不得手な私はどうなのか。只の反復でない、単語の覚え方を誰か教えて欲しいものだ。

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