2021/05/11:文章を打ち込むのは面倒くさい。―――――――――#吐露

 文章を打ち込むだけの作業が、いかに面倒くさいかを考えたことがあるだろうか。正直、明日に小テストが待っているのだから勉強を優先すべきである。しかして有言実行を有言実行する人間になりたいと思っているので、こちらを優先しようと思う。


 最近はスマートフォン、所謂スマホと言うデバイスが普及している。スマホの所為で人と話さなくなっただとか、前を見ずに歩くようになっただとか、まあ大体その通りだと思う。しかし便利な機器を使わない訳にはいかない。携帯電話が携帯電話としてだけでなく、タッチパネルと言う技術を導入する事で操作性が向上した。操作性の向上はソーシャル・ネットワーキング・サービス(Social networking service, SNS)を流行らせた。


 かくいう私もスマホを持っている。型落ちの古い機種だが、大体のことは可能である。しかし、小説を書くという長い文章を打ち込むのにスマホは向いていないように感じる。フリック入力を極めれば、ローマ字を用いて打ち込むキーボード以上の速度を叩き出せるとは言うものの、PCで入力すればいいだけなのであまり興味が無い。それに変換が面倒である。SNSのように短文を主体に活動するならスマホは非常に良いツールである。肌身離さず持ち歩いているので、はたと書きたくなった時に書くことが出来る。また他の人が投稿した短文を大量に受け流すにも向いている。


 何のことを書いているか分かりにくいと思うが、一行目に書いたことが本日の主題である。小学生の頃、日記や読書感想文を面倒だとは思わなかっただろうか。読書感想文は99%原稿用紙と鉛筆によってなされる。面倒なのは、本を読むこと、書く内容を考える事の外に、数枚の原稿用紙のマスを埋めることである。間違えていた際にはすべてに消しゴムをかけ、もう一度書き直す。書き直すことを考えると書く気が失せる。どう考えても小学生にさせるべきことではない。とはいえ私が現在、とりとめもなく文章を書くことで文章を書く事の練習をしている事を考えると、読書感想文自体が不要であるとは言い難い。同級生にもほんの少しの文章を書くことが出来ずに悩んでいる人が居る。また、書けたと思っていても、何を書いているか分からない、はたまた文法がおかしい、表現が幼稚であるなど、課題は山積している。


 ではどのようにして文章を書かせようか。個々人に物語を書かせることを考えたことがあるが、誰もが恥ずかしがって提出しないような気がして棄却した。誰もが長文を書けるようになる秘策は無い物だろうか。


――――――


 昼休みにスマホを弄っていた。今日はスマホで書いてみようと考えていたので、学校で書いても問題が無い。更に、私の席は窓際の一番後ろ、誰も来ない。スマホを見ることも無い。


(宿題なんてすぐ終わるし、丁度良い時間だ。)


 昼休みの半分を用いて本日の活動を終えれたので、食堂に向かう。

 食堂は大抵一階にある気がする。恐らく食材の運搬が面倒なのだろう。しかしエレベータがあれば別で、高層ビルなどでは最上階がレストランになっている事もある。


 階を二つ降りてきた。特に知り合いでもない人とすれ違いながら、食堂に到達する。食堂の人混みは捌けており、一人寂しく昼食を取れる。


(Aセットが売り切れているのでBセット。)

「Bセットください。」

「はいよ。」


 一式の料理が乗った盆を立ち尽くして待つ。この短時間にスマホを取り出す人も多いが、取り出す方が面倒に感じる私は只立っている時間を堪能する。


「どうぞ。」

「ありがとうございます。」


 盆を持って、ほぼすべてが空いている席の中から他人との距離が遠い箇所に座る。


「いただきます。」


 箸を持って食べ勧める。とっても美味しいとは言えないが十分美味しい料理を食べていると、今日の朝食を思い出す。朝食は面倒なのでトーストくらいしか食べていない。

 食べ終わり、盆を片付ける。片づけた後は教室に戻り、次の授業の準備を始める。周囲の同級生を眺めながら暇を持て余すのも、私は割と好きである。

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