上橋菜穂子

 いよいよ大物、と言うか。


「鹿の王」のアニメ公開だし、便乗とか言われる前に(誰も言わないって)、語っちゃいますね。


 まあ、最初はオーソドックスに「精霊の守り人」シリーズから。


 バルサ、かっこえー!


 中年女性の短槍使い! 中年!


 ……30歳って、中年扱い?


 色々な意味でショックを受けつつも(笑)


 いや、クールだけど義理堅く、実は熱い思いを抱いているっていう説得力は、やっぱりアラサーですよ(笑)


 そして、それを影から支えるタンダ……怪我ばっかりの戦士に有能な薬師って、ベストマッチング(笑)

 癒し系の癒し手……現代でもそばにいて欲しい男子ナンバーワンですね(笑)


 ……チャグムを蔑ろにしているわけてはありませんが、この二人が好きすぎて。のんびりした顔で、意外とうまくバルサを転がしたりもするんですよ、タンダ。外伝のお食事編が楽しいです。


 で、「獣の奏者」に行きそうなのに行かずに「鹿の王」です(笑)


 これはねー、何というか、医療的な説得力もさることながら、登場人物の思惑とか、ちょっとミステリーな所も面白かったです。


 さすがに映画公開する話のネタバレはまずいんで、避けますが。


 で、ネタバレ出来ないと話が続かないので「精霊の守り人」シリーズに戻ります。

 と言っても世界観とか説明始めるともう長くなっちゃうけど、簡単に言うとこの世界からは見えない別の世界が、同じ空間の別次元に存在していて、普通な人には見えないけど、呪術師は呪術を使ってその世界を垣間見たりその世界の住人(精霊的なもの)と対話したり出来るんです。

 だけど、舞台となる国では、初代の王がその精霊の中でも最上位の水の精霊を倒したことになっていて。

 建国神話では国を水害で滅ぼすとされていた水の精霊(神話では水妖?)が、実は魔物から世界を守っていて、その事を知る先住民族の呪術師を貶めたりしていて。

 で、その王家の皇子のチャグムに、その精霊の卵が宿ったことで隠蔽を図ろうとする父である皇帝から命を狙われ、魔物から卵を狙われ、という状況に陥り、母親の后妃から用心棒を依頼されるのがバルサな訳です。

 で、何だかんだと無事役目を終えたバルサが自分の過去を向き合うために生国に帰還すると、亡き養親で短槍の師匠のジグロに汚名が着せられていて、それを返上しようとしているうちに王家に巣くう暗部に立ち向かうことになり……このあたりは続刊「闇の守り手」ですね。

 で、シリーズ中盤からは「守り人」と「旅人」のタイトルに分かれてきます。

「守り人」はバルサが主人公の時で、「旅人」はチャグムが主人公の時に付く感じです。


 アニメの他、実写ドラマにもなりましたが、この長さの話を某国営放送はよくあのクールで一応完結まで持っていったな、と感心半分……モヤるところもあるけど、それはまあメディアミックスに付き物なので、むしろ頑張ったね、と(上から目線~)。

 あと、吉川晃司のジグロがかっこ良すぎて、まあいいや、と(笑)


 あと、高島礼子のトロガイがインパクトありすぎ(笑)


 ラノベに区分してはいけないのだけど、ジュブナイルの枠ということで許してください。

 


 

 

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こーじーの本棚 清見こうじ @nikoutako

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