〇〇があれば読者が★を入れやすくなる

 最初に結論を言います。


『理由』があれば読者が★を入れやすくなる


 あなたにこんな経験はありませんか?


 友達と雑貨屋で買い物している時に、

 長持ちしそうな商品Aと、

 使いやすそうな商品Bのどちらを買うか

(値段は両方同じとします)


 迷っている時に友達から、


「Aにしたら? 使いやすさなんて、

 すぐに慣れて気にならなくなるから」

 と勧められて、


「そうだな。それに壊れた時に、

 買い替える必要を考えると、

 長持ちする方がお得だよな」


 と言われた通りAを買ったことが、


 逆にその友達に、


「Bにしたら? 高い物じゃないし、

 壊れても別のを買えばいいだけだから」

 と言われたら、


「そうだな。それに使いにくかったら、

 すぐに使わなくなるかもしれないし、

 それだと買った意味がなくなるからな」


 とBを買っていたのではないでしょうか?


 なぜこのような違いが出るかと言うと

「友達に勧められたから」

 という「理由」が加わったからです。


 別の例を挙げると前のコピー機の件で

 新人の男に頼まれて順番を譲ったのは


「まあ1枚だけだし別にいいか」

「頼むくらいだから急いでるのだろう」


 と頼まれたことにより、

「男のお願いをオッケーする理由」

 を自分の心の中に作り出したからです


 理屈は分かるけどその「理由」と、

 前話の読者に★を貰うお願いに、

 どう繋がるのかと言うと、


◆◆◆


 〇〇〇まで読んでいただきありがとうございました。

 もし面白いと思ったら、

 ★評価とフォローをお願いします。



 とお願いすると読者は「面白さ」という

「数字や言葉で表せない曖昧なもの」

 を基準に★を入れるかを考えるので、


 過去に読んだ小説を振り返り、

「あの小説にはまだ★を入れてないな」

「あれがまだならこの小説もまだだな」


 と「他作品との比較や配慮」により

「★を入れない理由」を生み出します


 前述の通りプロレベルの小説でも

 読者に★を入れて貰える確率は5%

「★を入れない」ことが基本だからです


 そこで私はこうお願いしていました。



◆◆◆お礼・お願い◆◆◆


最新話まで読んで戴きありがとうございました。


もし巫子みたいな優しいヒロイン好き!

真白いいぞ! もっとやれ!

文人頑張れ! 応援してるぞ!


と思ってくださいましたら、

★評価とフォローをお願いします。



 私がこのお願いにした意図は、

 上記の「他作品との比較」

 になりやすい「面白さ」ではなく


「この作品のみ」において、

「〇〇だと思ったか」という


「YES」か「NO」形式で尋ねることで

 ★を入れる条件を「ズラしています」


 このお願いを読者に、

 スルーされずに読んでもらえれば、


 読者に「自分の有利な条件」で、

 ★を入れるかを検討してもらえる。

 つまり主導権を握ることができます


 心理学に興味がある方なら、

 気になる異性を食事に誘いたい時、


「食事に行きませんか?」よりも、


「和食と洋食どちらが好きですか?」

「洋食が好きなんですね。それなら

 良い店を知ってるので行きませんか?」


 と話を切り出した方が成功率が高い。


 という話を聞いたことがあるはずです


(前者は「私と食事」がメイン)

(後者は「洋食を食べること」がメイン)


 これはその理論の応用なのです。


 そしてこのお願いをした結果、

 思いもよらぬ発見がありました。


『無名の頃から応援している人気VTuberが元カノの妹のSSS級大和撫子だった件』


 に★を入れてくれた読者194人の

 マイページを調査すると、

 

 そのうち7人においてこの小説が

『カクヨム登録後初めて★を入れた小説』

 となっていました。


 これが何を意味するかというと、


 上記のお願いをしたことによって、


「今まで1度も★を入れたことがない」

 読者でも★を入れる可能性が生まれ、


 さらに一度★を入れたことで「慣れて」

 それ以降読んだ小説にも★を入れる

 ようになった可能性があるのです。


 なぜなら書籍化していないこの小説が

 他の作品を圧倒する程面白かったから

 特別に★を入れたとは考えにくいからです


 もしこの仮説が正しければ、


 私はこの数分の手間だけで少なくとも

 約19の★を獲得できたことになります

(平均評価2.74×7による計算)


 これはやらないと損だと思いませんか?


 ただこれは私の推測によるものが多く

 科学的な根拠があるわけではないですが


 このデータを見る限り、


「〇〇まで読んだら★を入れる」

「〇〇だったら★を入れる」


 ような★を入れるルールを決めていない

 何となく★を入れている読者や、


 いつ★を入れたらいいのか、

 タイミングが分からず迷う読者が多く、


「最新話まで読んだから」という

 理由を作ってあげれば、

 お願いすれば★を入れてもらえる

 可能性は十分あるということです。


 小説の内容により効果的な、

 お願いの仕方が変わるので


 あなたの小説に合う、

 お願いの仕方を模索してみてください。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る