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2021年5月22日 16:44
仲間の軽口のお陰で、いままで虚ろだった彼女の笑顔が戻った。その能力は逆に羨ましいとさえ思った。一方、今回の集まりの主催の一端を担う彼女は、正直浮かばれない気で一杯だ。何しろ、彼女がいる同級生の男子を、自分の「彼」にしなければならないのだから。しかも動機としても不純、よもや異世界の女神から与えられた能力からの啓示でそうしなければならないのだから。正直胸が痛い……けれど、「殺人者」と成り果ててしまった仲間の男子の為、ひいては目的の男子の為を思い少女は嘘を貫き通さなければならない。そして、その苦悩に歪む顔こそが、かの女神に捧げる供物…………
作者からの返信
動機なんて、考えれば考えるほど不純になるものです。
仲間の軽口のお陰で、いままで虚ろだった彼女の笑顔が戻った。
その能力は逆に羨ましいとさえ思った。
一方、今回の集まりの主催の一端を担う彼女は、正直浮かばれない気で一杯だ。
何しろ、彼女がいる同級生の男子を、自分の「彼」にしなければならないのだから。
しかも動機としても不純、よもや異世界の女神から与えられた能力からの啓示でそうしなければならないのだから。
正直胸が痛い……けれど、「殺人者」と成り果ててしまった仲間の男子の為、ひいては目的の男子の為を思い
少女は嘘を貫き通さなければならない。
そして、その苦悩に歪む顔こそが、かの女神に捧げる供物…………
作者からの返信
動機なんて、考えれば考えるほど不純になるものです。