第35話 教育者はきつそう
Q 教育実習生 21歳 男性
私は、母校の中学校で教育実習をしています。
教師になることを夢見て、日々の実習にも力が入ります。
生徒と接するのは、かなり楽しいのですが・・・。
生徒の頃は、先生は気楽な仕事だなぁと思っていましたが、実際はそうでもありませんでした。
授業準備で忙しく空き時間の無い中、生徒の日記(地域による)を読み返答を書く。
保護者からのクレーム対応に追われる。
生徒指導で走り回る。
17時から部活動を見る、休日返上で学校で働いたり、部活動で家族を犠牲にしたりする。
給食、清掃、休み時間にも指導という暗黙の世界が存在し、休憩時間が存在しない。
免許更新や研修で、出張する。
もちろん、その真逆な先生たちも同じく存在します。
授業以外は先生の仕事ではありませんと言い切る人もいます。
その分、周りにしわ寄せがきます。
断れないタイプの先生は、仕事を抱えることになり疲弊しています。
面白いのが、どれだけ働いてもそうでなくても、給料は年齢や勤務年数でほぼ同じということです。
先生たちは、周りからみたら理不尽な世界観も、皆さん受け入れているようにも見えます。
給料が高い方がいいの、休日がほしいの、理不尽な環境は御免だと考えている自分にはこの仕事は向かないのではないかと悩んでいます。
教師の仕事をどう捉えたらようでしょうか。
A
どこの世界、職場にも、多かれ少なかれ、理不尽なことがあると思います。
教師の世界だけではないと思いますよ。
教師集団に理想をもたない方が賢明です。
教師の目的は子どもの教育です。
教育に関係ないことは、自分からぶった切る(仕事を減らす)くらいの神経があってもいいのではないでしょうか。
とは言え、集団の文化もあります。
そこそこ、集団の文化に合わせつつ、自分が理想とする教育を時間をかけて行うくらいの長い目で考えた方がいいですよ。
教育実習で楽しいなぁと思ったことが一つでもあれば、先生になりましょう。
人を育てる仕事ほど楽しいことはないと思いますよ。
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