第7話 才能が無いんですが・・・

Q 35歳 男性 フリーター

若い頃から、色々なことに手を出してきました。

仕事も転職を繰り返しましたが、天職には在りつけず今に至ります。

性格的に飽き性なのか、何をしても長続きしません。

ダラダラとした日々で、このまま人生が過ぎ去るのかと考えると、ちょっと悲しくなります。

多分、これといった才能がないんだと思います。

才能がないから、こんな感じで、こんなところに質問しちゃうんだと思います。

才能が無いのは諦めるとしても、どうしたら、もっと充実した楽しい人生を歩めますか。


A 才能があるか無いかは、自分で決めることが不可能です。

なぜかと言うと、あなたの評価は、他人がするからです。

いくら自分で才能があると自慢しても、他人が認めなくては意味がありません。

その逆もしかりです。

まず、あなたに才能があるか否かは他人に聞くことをお勧めします。

勇気がいると思いますが、それが一番の近道です。

安心してください、余程のことが無い限り、他人はあなたの才能を見つけてくれるでしょう。


フリーター →世間の圧力に縛られない自由な発想をもっている人

飽き性→視野が広く未知なる世界を見ようと行動している人

ダラダラ→心に余裕がある人

こんなところに質問→冒険心溢れる勇敢な人!

才能が無い→何て謙虚な人!すてき!


人は死人を見ても、何かしら誉め言葉を放つ生き物です。

「死に顔が綺麗だわ」


不細工な程、可愛いと褒めたたえます。

「アンバランスさが放っておけない!キュン死」


極悪非道な歴史的人物だって、後世の人々に褒められちゃうこともあります。

才能は目立ったり、お金持ちになったり、モテたりするものばかりではありません。


ダメなところと良いところは表裏一体です。

場所や時間、環境によって評価は変わります。


昔、働いていた会社には、一見何の取柄もなさそうなオジサンがいました。

誰とも喋らないし、ムスッとしていて、特にこれといった目立つ仕事もしない。

でも、血気盛んな若い従業員が喧嘩をしている場面に、そのオジサンがお茶を飲みにくるだけで、喧嘩が治まるのです。

不思議と女子社員からも人気がありました。場が和むから。

何もしない=安心感に、変わっていたのです。

皆、そのオジサンのことを天使と呼んで尊敬していました。


自分では気づかないだけで、あなたにも才能があるはずです。

そう思うだけでも、充実した楽しい人生がもう始まっています。






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