第1話④『今の世の中』と書いて、『絶望的な日常』と読む

数時間後。

要は近所の駅から電車に乗り、ある街に来ていた。


すぐに電車から降り、そのままタクシーに乗る。



「ここか…」

着いた先は、とある旅館。


看板には、【仏逢館(フツオウカン)】とある。



部屋に通された要は、早々に窓際でノートパソコンを開く。

インターネットに接続した彼が一番最初に見た物。それは…

【аои(アオイ)】


サイト内を数回クリックした後に、彼の人差し指が止まった。

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